綸旨(りんじ) 三木 信夫
今から638年前,南北朝時代の後村上天皇綸旨が三木家にあります。綸旨とは,勅命を受けて書かれた文書で,宿紙(しゅくし)(=別名綸旨紙)と云われる薄墨色のすきがえしの紙に書かれています。この紙は,墨書の反故(ほご)紙を利用した綸旨専用の再生紙で,濃淡のある薄墨色をしています。これは偽造防止と防虫の役目があり,「薄墨の綸旨」とも云われています。南朝方の場合,反故(ほご)紙が少なく墨を流し込んで薄墨色の綸旨紙を作っていますので,薄墨の濃淡がありません。 【以上】 |
土地には神が宿る 天羽 達郎
まもなく日本列島には暮れの民族大移動ならぬ帰省ラッシュが始まる。東京大阪など大都市から小さい子供の手を引きいっぱいの土産物を下げて故郷へと帰っていく。なぜこんな不便を買ってでも帰ろうとするのだろうか。盆と正月にしかまとまった休みが取れないというのなら,春のゴールデンウイークもあるだろうに,なぜかこの時期に無理してでも帰る。それは日本人の深層心理に,土地には神が宿るとの思いがあるからだという。その目的はただ単に親の顔を見に帰るということではない。神に会いに帰るのだ。この思いは米作りと無縁ではない。米は田圃に水を張り毎年々々同じところから繰り返し収穫することができる。だから人々は定住し,その土地には氏神ができ独特の文化が生まれる。そこで育(はぐく)まれた者はたとえ大都会に出ようともその神を忘れることができない。天皇もしかり。大嘗祭は新天皇が神と寝食をともにしそのカリスマ性を相続するもの。したがってそこで用いる麁服(あらたえ)は天照大御神の神霊が宿る木屋平の土地で取れた大麻で作らないと意味がない。 |
感性=個性 岡田 好史
今イギリスからの招待で,日英芸術交流展に作品を出品してるボーンチャイナ絵付け作品『KIHAKU』が,日本側と英国側に認められ交流会初の両国それぞれのW受賞したと出品を依頼してる東京の遊美堂からTELが有りました。特に英国側の受賞は,主催者および美術評論家が決定した特別賞と聞き驚きました。日本国内では中々認められない個性的な作品を作って来たから,伝統を重んじる英国に認められた事は大変光栄な出来事でした。また英国側の美術評論家達は,この人は本当に日本人ですか?と疑ったと聞きました。自分の感性は外国向きなんですかね〜。 |
新年の誓い 小林 金吾
干早振る 新年おめでとうございます。 宗教法人解脱会 名誉支部長 |