穴 窯 森 悦光
おかげ様で昨々年の九月に,大谷焼も国の伝統的工芸品の指定を受けましたが,大谷焼は,まだまだ知名度が低く,県外の方にはあまり知られていない様です。しかし,松と杉で三日間焼き続けた花入れや器等は,魅力的な色合いをかもしだし,焼き〆の好きな方は,見あきる事がないようです。松の炎の走ったあとは,男性的で力強く。杉の灰はやさしくて女性的。私は,51kgの小柄な女性ですから力がないでしょう。穴窯を焼く時は,命を燃やして焼いています。もちろん息子も加わって何人かの方に手伝ってもらって焼くのですが,最後の炊上げは,私が担当です。『品物を焼くんじゃないよ,窯を焼くんだよ』と言いきかせながら,焼いて焼いて,髪も顔も炎にふれて,冬のさなかでも,汗だくで,土と木と炎の中で焼いて焼いて,それでも温度は上がらなくて……。陶芸教室に来ている生徒さんに言われます。「泥だらけになって,穴窯の蓋をしめて,火を落とす時の悦光先生の顔はオニになっている」と。 |
アンティーク磁器 2〈伊万里焼き〉 岡田 好史
17世紀初め朝鮮出兵のおりに李朝系陶工の李参平(リサンペイ)が有田の地にやって来ました。李参平によって有田の白磁鉱山が発見され,それを用いて日本初の白くて硬い焼き物,白磁が誕生しました。17世紀中頃には,白磁に呉須(ゴス:青色の鉱物)を使い絵付けした染め付けに色をのせた色絵(赤絵)の作品が焼かれるようになりました。中国磁器にも劣らぬ有田磁器が出来るようになりました。また,17世紀末には金彩を施した華やかな金襴出(キンランデ)も出来るようになり,その完成した作品を伊万里の港から出荷したから伊万里焼きと言われるようになりました。 |
運べば運ばれる運 小林 金吾
私達はだれしも健康で「しあわせ」に満ちた自己人生を送りたいと願っているはずであるが,しかし希望と現実とは,大きな隔たりがある。 結 果 子 勝 豊 |
カミとトウヒ 9 田上 守
毛に変わっていくときに,毛小皮になる細胞{キュウティクル}毛皮質になる細胞,毛髄質になる細胞とわかれていくわけです。これら毛の本体を作る角化細胞(ケラチノサイト)があるところは毛乳頭の真上の部分と言われており,ここにはメラニン色素つくる色素細胞(メラノサイト)も同時に存在します。そしてその色素細胞は樹枝状突起の形をした管を持っていて,この管を通してメラニン色素を角化細胞に送り込んでいます。 ヘアーサロン タガミ |