阿波時間の心理構造 月岡 功
阿波における会議の風習として定刻から1乃至2時間遅れてはじめる慣わしがあった。
これは,皮相的な見方をすれば,遅れてくる者の鷹揚,傲慢,大物ぶった態度と先に来て待つ者の鷹揚,忍耐,賢さによる賜物と見られていた。しかしながら,いまひとつ別の観点を加えると,つまり,定刻前後に集まるものは会議そのものよりも事前の会話を楽しむためあるいは事前の会話を有効に活用して根回しを行い実質的な議決を行っていると考えられる。実は,定刻前後に集まる者こそが真の議決権を有しており,本会議に参加するものは見かけ上の議決権を行使しているに過ぎないとの見方もできる。
この方式は,民主主義的方式をとりつつも寡頭支配を合法的風に実行する巧妙な仕掛けであるといえる。それで,これが必ずしも悪かと言えないところもある。地縁,血縁で結びついたところでは突出した意見というものは対立を生みやすい。この対立を避け,最も良い方策を探るための方式として古来から活用してきたものではないかと考えている。
阿波時間を許容している心理的基盤として,「目的達成のためには表の方式と奥のやり方とがあり」双方が補完的に機能することによって社会の円滑な運営が図られるということを暗黙に了解しているずるさ,鷹揚さ,賢さの構造が見える。
阿波時間を許容してきた叡智とも呼ぶべき心理構造は,書き物にされた方式でないため,よく注意していないと,時と場合,人によっては先人が本来意図していた働きとは異なる働きをするのではないかとの懸念がある。
この阿波時間を許容してきた叡智をとも呼ぶべき心理構造が新しい時代に適応しつつ優れた働きを発揮すること期待したい。
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義姉の死に直面して 近藤 隆二
妻の姉さんが9月3日に入院して,肺炎の為,呼吸が苦しそうで酸素吸入をして頂き,少し楽になったようでしたが,担当医師の方が「自力では今晩まで持てばいい方でしょう。夜中までしか持たない」と言われ続けて「助かる方法は気管にチューブを入れて人工呼吸器を付ける以外にない,どうされますか」とお話があり,「どうぞよろしくお願いします」と担当医師に頼みました。
ICUで処置をして頂き,義姉さんは薬で眠った状態になり,こちらから呼びかけると,うっすら眼を開けるような様子が続き,脈拍が1分間に150〜170と普通の人の倍の速さが何日も続きました。
面会は1日に3回ICU患者の家族控室で誰か一人は居て下さいと言われ,交替で四六時中待機することになりました。
危篤状態が20日以上続き,9月25日午後1時49分に眠るが如く永眠いたしました。行年58才,まだ若い旅立ちでしたが,両親の世話を一手に引き受けて献身的に尽くしてくれました。
「苦労は我之をなし,その結果を人に頒かつ」身をもって実践して来た人生を歩まれたと思います。今回の入院が生まれて初めてであったと妻より教えてくれました。肺ガンの末期でしたが自覚症状がなく医師に診て頂いた時,すでに転移していたのです。運命としか思いませんでした。安らかに逝ったのがせめてもの救いでした。義姉の供養を精一杯させてもらって,ご恩返しをしなければと心に誓っています。
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古きを尋ねて小旅行 幸治 泰代
以前からの約束もあったので,おばさま2人と一緒に池田へ行きました。池田の,「百年蔵」です。
以前は,帽子作家の先生と下見に行ったところです。3日間その先生の作品展なのです。他の方の作品を見るのも刺激を受けます。
相変わらず頑張ってるなぁ…☆さすが〜☆と思ってしまいました。色んな帽子の数々。
今回は購入はしませんでしたが,作品展が終わったら,お家にお邪魔して,ゆっくり見せてもらおう。
色んな,洋服も多数ありました。それに,いつもすごいなぁ…と思うのはデザイン画を飾っていたのですが,それがスンバらしくて〜。
ほんまに,尊敬します。
3日間,寒いけれど頑張ってください。昨日は暖かかったけれど,蔵の中はひんやりなのです…。
帰りに,またもや,貞光の道の駅に寄ってきました。先月,二回も行ったなぁ。そこで,こんどは,はったいこアイスを食べましたよ〜。はったいこの味がした☆(当たり前ですが!)そこで,農産物のミニトマトや柿を買ってお土産に…。
今日はオープンスクールで,幼稚園児は,友だちのおばぁちゃんにお願いしていたので,そこへ,柿ときな粉飴をお土産に。なんと〜この間頂いた,幻の柿とそっくりの柿があったんです。でも,安かった〜♪ 味はやっぱり,リンゴみたいな味なのかなぁ。
貞光の道の駅はいつも,駐車場は車でいっぱいおおはやりです。頑張ってるなぁ。地域に元気があるのって嬉しい気持ちになってきます。
それから,脇町のうだつの町並みに寄って来ました。久々に行ってきた〜。うだつ。
久しぶりに行くと,道の駅が出来ていました。
でも,道の駅らしくないと言うか,うだつのまちなみに溶け込んでいました。町並みを,ゆっくり見て歩きました。しばし,タイムスリップ。
毎日,なんやかや楽しく,嬉しい意気持ちで居られる事。いちばんの幸せなのかもしれません。
日々の暮らしに,ささやかだけれど楽しい事を見つけて☆ さぁ,きょうも頑張りましょう♪
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天岩戸開元祭無事終了 三村 隆範
天岩戸立岩神社の天岩戸開元祭が,無事終了しました。ひとえに皆さまのご協力,ご参加のお陰です。
神社の境内は狭く,背面は谷川になっていますから,たくさんの人が来られると危険ですから心配していましたが,丁度よい程度の参加人数で,100名ほどでした。途中で帰られた方もいますから,お配りした「天岩戸まんじゅう」80数個でした。
今回のことで,色々と学ぶことはたくさんありました。当初,上一宮大粟神社・天岩戸立岩神社・天岩戸別神社・天石門別八倉比売神社・天石門別豊玉比売神社の五社詣りになるよう計画していましたが,奈良の天香山神社・天岩戸神社も加わってくれるので,7社詣りとなりました。
来年は,4月16日(日)隣村の佐那河内村天岩戸別開元祭をする予定です。さっそく奈良の香具山神社の橘宮司さんも参加を表明していただいたので,ますます力を入れなくてはと思っています。
天岩戸別神社は,「古事記」の天孫降臨の箇所に書かれる「手力男神(タジカラオノカミ)は佐那那県(サナナガタ)に坐(ザ)す」と書かれているように,佐那那県(サナナガタ)とは,佐那河内村のことで,元山より東に山を越えた佐那河内村にある,手力男神が祀る神社です。
「手力男神(タジカラオノカミ)」といえば,力のある神様です。その神様にあやかって来年の天岩戸別開元祭では,「力自慢大会」を開催したいと思っています。
みんなが,どんな力を見せてくれるか楽しみです。今から,あなたの力を鍛え上げていて下さい。
[画]森直哉
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