無常ゆえ           橋本 節子

 今年に入って,私の身の廻りで,あっと云う間に3名の方が死亡しました。
 どなたも,長い間,親しくしていただいていた方ばかりで,かなりショックを受けました。
 なぜか,今も目を閉じると笑顔がふっと浮かんで来ます。
 やはり今年の寒さが影響したようでした。
 人は生まれて来る時も,死ぬ時も選べませんし,又,命はいつまでもあるかのごとく感じるのですが……。
 こんな出来事から聴視した命をもう一度深く考え直してみたいと思うように成りました。
 私は命ある今を幸せと感じて,その今をもっと楽しんで生きてみたいと改めて思うように成りました。

三月十五日80才になる母   本多 幸代

 今でも元気に一人で日和佐から徳島に来るのです。徳島駅迄迎えに行くと「たまの休みに手を取って申し訳ないなあ」と言ってくれます。
 いくつになっても子を思ってくれる母がいると思うと,うれしくなります。
 何か喜んで来れることをしてあげようと思うのですが,思うだけで何もしてあげられません。
 でもやさしい言葉だけはかけてあげようと思っています。
 いくつになっても親孝行は出来ないけど,元気で私の休みには手を取ってほしいと願っています。

他人とは?        芝山 靖二

 「他人とは? 本人以外のすべての人を指します。したがって夫婦間で夫妻,親子間で親子は最も近い他人です。」
 この言葉をある本で見たとき私はかなりの衝撃を受けました。と言うのは,私にこの意識が非常に少なかったからです。
 私は外面が良く内面が悪い人間です。
 外に向いては,相手は他人と言う意識がありますから,それなりに気をつかって付き合います。
 内に向かっては「そんなこと言わなくても分かってるだろう」「夫婦の間で何を水くさい」この意識で,家庭内ではワガママ気ままです。つまり家庭内ではぜんぜん気をつかっていません。
 ところが,最近帰ってきた長女が私に向いて「お父さん有難う」を時々,家の中で言います。これが親子の間で何を水くさいで片づけられない嬉しさが私の中にあります。
 「夫婦は一心同体」「親子は親子」強い絆はもちろん大切です。それと相反して,自分以外は他人と言う意識も必要なのではないかと最近思っています。

男系天皇 は続く          三村 隆範

 男子が続く限り,男子の遺伝子は続きますが,女性の場合は,続いているからといって,女性の遺伝子が続いていると見た目では確認できないのです。下記の図で,遺伝子を確認して下さい。


 男系天皇の場合は,たとえ女性が天皇になったとしても,男系天皇(遺伝子)は続くのです。
 右の女性が天皇になり,仮に女性しか生まれなかったとしても一番下のように,男子遺伝子は,男子の続く家系からもどってくるのです。しかし,女性の場合は,続いているからといっても,見た目では,遺伝子が続いているのは判らないのです。
 古代から人間が目指してきたのは,絶対です。絶対とは,つまり神です。
 そう有意味で,日本人は古代から見える神様を作ってきたと言っても良いと思います。
 見えるものだけではなく,見えないもの(心)も重要な事ですが,見えないものを神とすると,見えないから,声の大きい者,力のある者が,自分の思いつくままに話を作り上げ,世を左右していきます。
 日本人は偉かったのです。誰も自分がいちばん偉い存在にはなろうとしなかったのです。ですから,極めて平和的です。男系天皇は,一個人がしようと思っても出来るものではないと思います。
 「継続は力」続けるだけでも大変です。