大嘗祭と阿波忌部(5)   三木 信夫

 3.平成の麁服工程
 4月4日大麻播種(はしゅ)式。
 4月7日大麻本播種後,生育が10cmと30cm位の時に間引きします。
 7月17日抜麻式・初蒸式をえて,7月18〜19日収穫します。
 種を採る場合は収穫時外側を残しますが,この時は全部抜き取りました。
 束ねて上下を切り落とし,長さを一定にし,蒸気で蒸して天日干しにします。雨に濡れると黒くカビが出来て使い物になりません。乾燥後,再度蒸気で蒸して乾燥させます。
 これを水に漬けござで巻いて麻舟で発酵させ,皮を剥き,外側の鬼皮を削り乾燥させ精麻の完成です。
 8月2日初紡式後,出来上がった麻(お)を細かく割いて紡ぎ併せ,糸車でよって糸に仕上げていきます。山川町の旧忌部神社でその紡糸を使って4人の織女が麁服を織りあげたのです。
 でき上がった麁服は,一旦三木家へ納めて祭祀の後,お披露目,出発となります。
 10月30日宮中神嘉殿(しんかでん)に納め,大嘗祭まで保管。

以上

絶対的神霊把握への努力      小林 金吾

 神仏を恐れても,人をおそれず。だが今の世情は,人の目顔を見て行動,神仏には無関心であり,困ったときの神頼み的なご仁が多い世相であり。だが,他に何かを求め居られる人々も見受けられる……。只漠然たる信仰では神霊を認識することは難しいが,死者の亡霊などの実在は情報などにより往々把握し得ることができるし,死者の亡霊認識が神霊を認識する糸口となり得るものであるが。神霊認識感覚が不充分のためか「敬神崇祖」尊いものは貴いように取り扱う言葉は知って居るが,その行為行動は「知らぬが仏」の言葉があるように自分本意で処置して居る様に見受けられる。
 なにごとも「1.に神ごと,2.に仏ごと」との意思で……。神に詣でるのは日常平穏に過ごさせて居ることに対してお礼と感謝に働かせお使い下さいとの誓いで行動していけば絶対的神霊把握への道筋に近づけるものです。
 コートを着たままスカーフをしたままの人々が多いが,お頼みお願いごとして反省もせずに居られる方を見掛けるが……。
 萬物同根の真理から,山,河,鳥,獣,虫,魚,樹,木,草にいたるまで,それぞれに主宰神「それなりの魂」があるので……。神意神霊は萬人萬物が生存成育成長を促すものであるが。また個々に眷属さんやお使いさんが所属して居るのでそれ等の対応が別々のために人間には罪とか罰に感じるのである。神は絶対に罰はあたえない。
 私等の意識感情にも良心的のものとそれでないのが存在するもので心せねばならない。
 各自宅に祭祀されて居られるのは守護神でありご先祖様は守護霊であるゆえに,日常のご挨拶と行動のお誓いは朝夕刻お休みの挨拶ができて居られても日常のテリトリーより離れるときは守護神守護霊に挨拶を忘れずにできるようになれば,表題の把握への道筋に入れる努力でしょう。
 ほかには姿勢や態度などがありますが,次の折りに。

結 果 子 勝 豊


               斎藤 繁次

天岩戸別神社開元祭にて詠める歌
               天羽 達郎

  岩戸開(あ)く 怪力無双の快男児
   その名は人知る タジカラオノミコト
 岩戸より この世の光りのアマテラス
        だまされ出ずる 日の本として


【タジカラオの天岩戸 開き 看板のイラスト】

 4月16日(日)に名東郡佐那河内村にある天岩戸別神社〔主祭神 天手力男(タジカラオ)神〕で,この神社より全国の天手力男(タジカラオ)神を祀る神社が広がっていったことの由来を示す看板を設置し,約50名の方々にご参列いただき無事に除幕式を挙行することができました。
 天岩戸別神社の井開充祥宮司を始め,天岩戸立岩神社の高橋正継宮司。奈良県からは,天香具山神社の橘 豊咲宮司ほか3名。新居バイオ花き研究所の新居 洋子代表取締役の皆様にお世話になり特に,東 建築 東 耕夫会長様には,看板設営に多大な御尽力を頂いたことを感謝いたします。


【除幕式の様子】