光陰矢の如し
愈々喜寿の齢となりました。
大和の天香具山神社,天岩戸神社の
宮司に任命されて十一年の歳月が
流れました。
阿波の皆さんと一年でも長く交流
できることを願っております。
  9月8日          橘 豊咲


大和の老祠官の思い出
        天香具山神社宮司 橘 豊咲

 人世とは有為転変(ういてんぺん)の繰り返しであり,人それぞれに喜怒哀楽を身に覚えながら,運命の波に翻弄(ほんろう)される人生であります。
 尋常高等小学校に入学した年に支那事変が勃発(ぼっぱつ),終戦の年に高等科を卒業,七尾市の中等学校に進学した訳ですが,多感な過渡期で数年間,学年毎に女子生徒と勉学,クラスの四十余名が女子と男子と各半数ずつでしたが,戦時中なので,休憩時間に女子生徒と一緒に雑談することも無く,学校関係者が見守る中遊んだりした事を,余生を送る今になって想い出したりします。勿論(もちろん),恋と言うより,淡い感情を抱いた異性が一人も居なかったと言えば嘘になります。去る五月廿三日,四年ぶりに同窓会が,国民休暇村千里浜(ちりはま)で開催,喜びと楽しみの感情が交錯して何時間を過ごしました。クラスメートの女性の一人が,現在,明石市に住んで居ますが,主人が居るので訪ねることも出来ず,老いらくの何とかの感情があるので,四年に一回,神職の会合が開催になるので,来年当たり神戸三宮,いや明石まで行きますか? 翁(おきな),媼(おうな)として六十何年前の想い出話に花を咲かそうと思う。
 昭和三十四年四月から大和の祠官となり,仝三十六年三月末から大和郡山市に在住,橿原神宮,石上(いそのかみ)神宮,枚岡(ひらおか)神社,石切劔箭(つるぎや)神社の勤務,奉仕を終えて現在に至る訳です。
 大和の天香具山は,平成十七年七月十四日,文部科学大臣より,大和の名勝地として認定されてから,香具山山頂に参拝する県内外の人が多くなった様です。九月中に阿波古事記研究会に名を列ねる方,ご関係の方々の巡拝で,時間があれば,天香具山神社,山頂の国常立(くにのことたち)神社,天岩戸神社のご案内を致したく考えております。尚舒明帝(じょめいてい)の歌碑から程近く,道路沿いに公衆トイレ,飲料の自動販売機の設置した休息所が今春から利用できる様になりましたのでお知らせする次第です。


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