人生の秋 松林 幸二郎
我が家の東に聳えるリンデンバウムの梢の間から,秋の斜光が射し込みアルムに注ぎ,夢のように美しい朝を迎えております。30年近く,この時間は日が未だ昇らない暗闇のなかで出勤しておりましたから,いま改めて我々はこんな素晴らしい自然の中に我々は住んでいたのだと,コロンビアの義弟が栽培した豊穣でこくのあるコーヒーを楽しみながら,キッチンの外に広がる光景を眺めて感動に胸を熱くし,Wildの時期というのに鹿の親子がゆったりと草を食んでいるのがみえて,微笑ましく思ったものでした。 |
家族の絆 近藤 隆二
生涯学習セミナーでの講師のお話です。農繁期で田んぼを耕す時に耕耘機が故障して,農協の方に見てもらったら修理をするのに何日もかかるので新しい耕耘機を買うことになり,昼頃新しいのを持って来て,古い故障したのをトラックにのせて帰ってもらう時,ちょうど孫が幼稚園から帰ってきて「じいちゃん,この機械どうしたの?」とたずねたので「死んじゃったの」と言ったら,お孫さんが古い耕耘機に向かって両手を合わせて「長い間うちのために働いてくれてありがとう」と言っているのです。講師の先生は忙しい時に故障して,心の中は不平不満でイライラしていた所,お孫さんの姿を見て反省させられたと言われました。お孫さんは毎日両親といっしょにお仏壇の前で合掌してお経をあげているのだそうです。 |
すべての思いを家族に 39 (運命共同体)
経 済 (2) 田上 豊 先に経済の大切さを書きましたが,我々には経済がすべてでないことは,ご承知の通りです。 |
〈素粒子と現象界〉 大西 時子
理数は私の最も不得意とするところです。いわんや物理をやである。その私が拾い読みした素人のちょっとした驚きを綴ってみたいと思います。 |