ニューモラルを読んで No.462
地域とつながる心 相原 詩恩
私は,宗太さんが消防士になって,住んだ街の人と最初はあまり溶けこめなくて,じゃま物のようで,無関心でいたけど,街にしばらくいると,町の人が,気さくに話しかけてくれたり,明るいふんい気で,少しずつ心がひらいていった。
火事がおこって,町の人の注意を促したり,消火を体験して,いろんな苦労が分かるようになった。自分の街は自分で守るということに使命感をかんじたのだろう。この街には,せわになったから,この街で,恩返しをしようと思った宗太さんはすごいなぁと思いました。
「つながり」の再構築に向けての所では,地域のボランティアの清掃や挨拶また声かけをしたりすることで地域の人たちとの「つながり」を深めていくんだなぁと感じました。
私も地域や近所の清掃活動など,人との「つながり」を深めるために住んでいる近所のみなさんに明るい挨拶から始めようと思いました。
|
異質なものとの共存 石渡 修司
松山に行く機会がありました。久しぶりに,路面電車が走っているのを見て,嬉しくなりました。
車社会が路面電車を邪魔者扱いし,殆どの都市から消えて行きました。確かに,車と路面電車が同じ道路を一緒に走ることは難しいです。人を運ぶということでは同じであっても,走りかたが違います。路面電車はレールが必要です。このレールが車にとっては邪魔です。邪魔なだけではなく,時には危険です。雨の日にスリップ事故を起こしかねません。停留場はもっと危険です。道路の中央に障害物を置いているようなものです。車が走るのに障害になります。車だけのことを考えるならば,路面電車に良いところを見つけることは難しいです。
路面電車は車社会の中では異質なものなのです。車と共存することは難しいのです。共存させるためには,その異質さを受け入れる心のゆとりがなければなりません。松山で走っている路面電車の側面にアピールが書かれていました。「あなたはあなたでいい。みんな,違っていていい」。子どもたちへの応援でしょう。しかし,おとなの私たちも励まされます。松山の路面電車は走りながら,市民の一人一人を応援しています。市民はその応援に励まされています。路面電車が走っている限り,自分も生きていていいのだという,励ましを受け続けています。励まされることが嬉しい。だから,市民の方々は路面電車を守っているのでしょう。
車にどんどん追い越されていく路面電車に自分の姿を見る思いがします。速さが求められているのではありません、安全で安心な走りが願われています。目標のはっきりしている走りに迷いはありません。これでいいと自分に言い聞かせることができます。
路面電車を見ていると,色々なことを思い巡らすことができます。心を元気づけるため,時々,松山に出かけようと思います。
|
幼な子がいい 石渡 路子
「みちこさん,すき」と言われると,一瞬,どきっとします。でも,教会に来る子ども達から言われると,なんとも嬉しくなります。子ども達の素直な気持から出る言葉に教えられます。相手をまったく信頼し,飛び込んでくるから,できるのです。なまじっか,おとなの私は,色々考えすぎてしまいます。誤解されたりしないか,変に思われたりしないかとか,言う前に,考えてしまって,結局,言わずに終わってしまいます。
相手を信頼することの難しさは,実は,自分自身を信頼することの難しさにあります。自分自身に素直になって,自分自身を信頼することができる時,相手を信頼することができるようになっています。だからといって,子ども達が,そんな面倒なことを考えているはずはありません。それができるのは,子ども達に与えられている特権です。私達おとなは,なまじ間違った知恵が付いてしまって,その特権を失ってしまいました。しかし,取り戻す道はあります。聖書は教えています。
「子どもたちを,わたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は,このような者たちのものです」マルコ10:14。
単純です,イエスさまのところに行くことなのです。子ども達に倣って,私も飛び込んでいきます。
|
建国記念日 近藤 隆二
2月11日は建国記念日で,明治6年には辛酉(かのととり)年正月朔を太陽暦に換算し,2月11日をして紀元節と定めた。
初代神武天皇が即位された日が2月11日でした。西暦紀元前661年に即位され,紀元前585年に崩御されるまでの76年間在位され137才の御長命であらせられました。
神武天皇の御父上は草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと),御母上は玉依姫命(たまよりひめのみこと)の間にお生まれになられた。皇祖天照大神の御聖徳(天の岩戸籠りの精神)慈悲寛大自己反省の心を継承されて,日本国を治められ,日々神々を崇め,祖先を祭り,国民の幸福を祈願されました。この御心を歴代天皇が継承されて現在まで125代目の今上陛下まで萬世一系に永続されています。
世界で国王や天皇が萬世一系に続いている国は,日本のご皇室のみどこにもない。世界の奇蹟と言われています。
生涯教育の先駆者,モラロジーの学祖法学博士廣池千九郎先生は,この宇宙間には偶然も突発も不思議もない。必ずその原因があって結果がある。その結果が次の原因になって又結果になる。次々循環していく宇宙循環律,天地自然の法則と呼ばれ,進化の法則と退化の法則があり,法則に合するものは進化し,合わないものは退化滅亡していく。日本ご皇室は進化の法則に合し,その中味である,本を大切にしながら末を愛する,本とは神仏,祖先,両親,末とは子孫,国民。建国を祝し,神仏尊崇,祖先崇拝,子孫の愛護を実践してご恩に報いていく決意をしています。
|