木は歳を重ねる毎，自分の記録として年輪を刻む。
では，私はどうなんだろう。生を受けて６０余年，
私の人生の記録はどこに。
　顔の皺，白くなった頭髪，寂しい限りである。
考えてみると何も残っていないように思う。
　誕生日を迎え，今まさに私の種を大地に蒔こう，
毎年大きく成長するように，そして自分の頭の中に
私の年輪を刻めるよう努力していこう。

６月２９日 生まれ　　　　　　　鎌田 尚之