徳島の熱い夏      本多 幸代

 今年も暑い中,鳴門・徳島と天渦女連に参加させて頂きました。
 下手な阿波踊りですが,ぞめきが聞こえると,身体が動いている自分がおかしくなります。
 昨年は,「来年はもっとがんばって練習するぞ」と思っていたのに,やっぱり練習しないから,つたない手と足の動きでした。(ぞめきを聞いて育っていたら,もっとリズムに乗れたかなぁ。)でも,とっても楽しい2日間でした。
 いろんな人々の中で熱い徳島の夜を過ごしました。阿波踊りが終わると徳島の夏は終わったなぁと,地元の人の声が聞こえて来そうです。

素敵なオマーバルネケ
               橋本 節子

 久し振りにバッタリ昭和公園を散歩していたオマーバルネケに出会った。
「あら,お久し振り,お元気でした?」と,私。
 するとオマーは笑いながら「それが元気じゃないのよ。この間,雨の日バスから降りようとして杖で滑って転び,腰を打ってしまったの!」と痛そうに消炎剤を貼った腰を押さえ教えてくれた。
 お気の毒に災難だったな〜あ。とかく雨の日は事故率が高いもの,私も気を付けないと……。心の中でそう思ったものの……。
 間近で見るオマーは,長年身に付いた大人のおしゃれ心が彼女を輝かせていた。
 ほんのり薄化粧に,上品な服装,それにマッチしたスカーフやイヤリングが夕日に向かってキラキラ反射している。
 汗ポタポタの猛暑の中,この凄さはもう脱帽!
 私も見習わなくっちゃ!
 一日も早く痛みが取れ,オマーバルネケが御快復される事を心からお祈り申し上げます。

母の笑顔           平 澄子

 今年の夏は格別に暑くて大変でしたが,ようやく涼しくなろうとしています。
 私の母は暑さに疲れて入院しました。
 もう90才なので,あちらこちらが弱くなっています。心配で,先日病院へ行って来ました。
 点滴を抜くからと言って,ベッドにしばられて横になっていました。声をかけようと思っても声になりませんでした。私の来た事が分かって,ニコッとしています。皆が心配して来てくれると,母は
「今日は誰が泊まってくれるん」
と聞き,一緒に住んでいる弟が
「今日は僕が泊まるヨ」
と言うと
「嬉しいなあ!」
と喜んでいます。
 皆,それぞれに心配しているのは一緒ですが,やっぱり毎日一緒に生活している弟にはかないません。
 早く起きられますように,母さん頑張れ!

天の岩戸が開くとき 人は神に帰る 25 三村 隆範
大人になろう 2  幸せに生きる方法

 「話は,簡単じゃ。
  Aして,Bして,Cするだけでいいんじゃ。
  ただ,Dだけには,気をつけたらいいんじゃ,
  簡単じゃ」
 と白髪まじりのおじさんが,話しはじめた。

 あなたは,すでに生きている。
生きているなら「幸せ」と思うことはできる。
それを続けていったらいいんじゃ。 簡単じゃ。
 ただ,「幸せ」と思えないことが起こる,
気をつけろ! その時がチャンスじゃ!

 幸せな事が起こると「幸せ」を感じる。それは,赤子でもしている事じゃ。
 そこでじゃ,これまでは「幸せな事」が起こることに力を入れ努力してきたのじゃ。そして事がうまく運び「幸せな事」が起こると喜んだものじゃ。
 ところがじゃ・・・
 事がうまく運ばないと,それは見るも哀れに落ち込み,悩み苦しむ姿を見せたものじゃ。
 というワシも そうだったのじゃ。
 そこでワシは,時空を越え,いにしえの老人に道を尋ねたのじゃ。

   道の道とすべきは,常の道に非ず。
   名の名とすべきは,常の名に非ず。
   名なきは,天地の始まり,
   名あるは,萬物の母。
   故に常に無欲にして,以ってその妙を観る。
   常に有欲にして,以ってその徼を観る。
   この両者は,同じきに出でて,しかも名を異にする。
   同じきを之を玄といい,玄のまた玄は,
   衆妙の門なり。

 これまで何を探し求めてきたのか。
ここに「幸せ」が,あるではないか。
 あるのは知っていたが,それが幸せとすぐ思えなかっただけで,「幸せ」が起こっていると気づかなかっただけなのじゃ。
 「あの事が,あったから今の自分がある」と数年後に思う事があるじゃろ,それなら事が起こった時,すぐ思ったらいいだけなんじゃ

 なぁ〜んだ そんなことだったのか!

「踊る阿保に 見る阿保 同じ阿保なら…」

 夜空に,今年も よしこのが流れ…
幸せの道をつかんだかい?と囃しているようだ。