年を重ねて来ると，月日が過ぎるのは早いと思うようになりました，今日この頃。今年もあっと言う間でした。
　年の初めに，今年こそと思った事を，どこまで実行出来ただろうかと振り返ると，あれもこれもと思いながら，思っていた事が余り出来ませんでしたが，今更あせることもないだろうと思います。
　「今日，一日いっしょうけんめい」に生きていけたら倖せです。
　こう思えるのも，周りの人達に支えて頂いているお陰です。
　日々平穏に暮らせることに感謝して，来年も沢山の人と出合えることを楽しみに，一日一日を楽しく過ごしたいと思います。
　今年一年，ありがとうございました。

　ある日の午後，突然電話のベルがルルルル……。
　「ハイ！」と元気良く，さわやかな私。
　「バァーちゃん！ ぼくだよ，分かる？ ヒロだよ！」と，とてもむすこのヒロによく似た声で……。
　どしたん急にと云いそうになったけれど，どことなく東京弁ぽいし，イントネーションも……。それに必ずむすこは「モシモシ，オレやけど」と低い関西訛りで云うのに……。
　ハッとして「わからん！」と冷たく云うと，優しく笑いながらなだめるように「アレ？ ヒロだよ！ バァーちゃん，大事な孫の声忘れたの？」と笑い声でたしなめる。
　「忘れた！」と即切り返すと，「下山さんのお宅じゃないですか？」ガチャンと切れてしまった。
　今となっては，そそっかしい孫がまちがえてかけて来たのか，それとも今流行のオレオレ詐欺なのか分からないけど……？
　もしもオレオレ詐欺なら，たったこれだけの短い会話ながらすごいエネルギーを入れた演技力にたじたじとなってしまう。
　これをもっと良い方に生かしたら，自分ももっと人生が楽しいはずだと思い，残念な気がしました。

　剣山へ行く予定でしたが，急に気温が低くなったため取りやめになり，神山へ行く事にしました。
　まず初めに一宮神社へお参りして，旅の安全をお願いして出発しました。
　大久保の大いちょうを見に行きました。さすが樹齢500年，すごいの一言。下の道から見る方が迫力があります。少し黄色に色づいてはいましたが，夜ライトアップすると，もっときれいだそうです。
　そして三村社長の話によく出てくる「天の岩戸神社」へも行きました。巨大な岩がそびえ立っていると言う感じです。木々の間からこぼれる日が寒い山を暖かくしてくれます。
　今度は上一宮大粟神社で家内安全をお願いしていると，阿部宮司さんがいちょうの葉のそうじをしていました。毎日落ちて来るので「そうじが大変じゃ」と言っていました。いっぱい落ちている中で，ラッパいちょうを見つけました。ぎんなんを拾って来ましたが，車の中が匂って困りました。
　帰りは神山温泉で暖まり，日々の疲れが癒され，明日の元気をもらいました。

　カムトゥゲザー１２月号の表紙写真を見て
「三村さんは，クリスチャンですか？」と手渡した方からたずねられた。すかさず
「はい私は，クリスチャンです」と答えた。
「ホントにクリスチャン？？？」と相手の方が，怪訝な顔をしながら私を見るので…
「私はクリスチャンですが，洗礼も受けていないのでキリスト教の方からは，クリスチャンと認めてもらえないと思いますよ」と答えると安心したような顔になった。
　一方，「私は，仏教徒です」と言ったところで，本当は，仏教徒と認められ無いはずですが，日本人として生まれると「仏教徒ですよ」と言っても違和感はない。ましてや，神道ともなると，ますますそれは薄れていく。
　話は，最初に戻るが，
「クリスチャンですか？」とたずねられると
「クリスチャンです」と答える。たとえキリスト教の方から
「洗礼を受けてもいないあなたをクリスチャンとは認めることはありません」と言われても
　「私は，神様からクリスチャンと認めてもらっているので，人間から認められなくても，認められても，それはそんなに重要なことと思っていません」と答えるでしょう。
　神様から「あなたは，この世に有れ」といわれこの世にいる。
「あなたは，すべてのものを自由に食べて良い」と青草をあたえられた。
　善悪の知識の木の実を食べた人を
「みよ！人は善悪を知り，われわれのうちのひとりのようになったのだ！人が手をのばして生命の木の実もとって食べて，いつまでも死をのがれることがないように……」と言ってエデンの園から追い出されたが，生命の木の実をとって食べ人が，
「よろこびによろこべ，これは神の命令だ！」と荒野に吹きすさぶ風となって述べ伝え始めた。
南風（まぜ）に乗り「よろこびによろこべ！」と阿波の空に吹く声を聞いた私は，右肩に十字架を担ぎ，神の命令に従う。