「云うだけではだめ…,実行しなければ…」と世間ではよく言われる話です。しかし,私は言うだけでもいいと思います。というよりも何を実行するかを問題にしています。
「悪い実を結ぶ良い木はなく,また、良い実を結ぶ悪い木はない。木は,それぞれ,その結ぶ実によって分かる。」ルカ 6章43 44節
ですから「思うだけでもいい」と思っています。実行は,まず「思う事」から始まります。つまり,その気になる,気を起こすという実行を起こさないと,事が起こる事まで到達しないのです。
また,日本人の美徳を表す四文字熟語として「不言実行」がありますが,それすらも心は,その気になっているからこそ「不言実行」しているのです。
悪いパターンは「不言不実行」。自分が何をやりたいのを外に漏らさないのでは,何をしたいのか自分でも見えないのです。
「父よ,彼らをお赦しください。自分が何をしているのか 知らないのです。」ルカ 23:34
と十字架につけられたイエスは祈りました。
ほとんどの人間は,自分は正しい事をしていると思って事をしていますが,実際は,何をしているか,わからずに事をしているのです。
何もせず生きているということはありませんから何かをしているのです。多少は意識して何かをしていますが,それがしたくてしているわけではなく,ほとんどさせられている状態です。それが,生かされている人の実態です。
自分が,本当にしたいことが自分に見えていないのです。その気になってしているのではなく,させられているのです。
意識がないなら,それでいいのですが,ほとんどの人には意識があります。自分の意思に反した事をしている事は,そこにストレスが生まれてくるのです。早く,自分のしたい事に気づき自分のしたい事をして生きる事です。自分のしたくない事をすることはありません。今すぐ自分がよい木(気)になる事です。
「それが,なかなかできないのですよね?」と言うでしょうが,その言った事が,問題の始まりです。そこに悪い実が実っているでしょう。
「すぐそうしよう」と言えば,思えば,そこに良い実が実る,良い木があるのです。