彩加の運動会      本多 幸代

 今年が小学校最後の運動会です。私も久し振りに応援に行きました。家で見る彩ちゃんとは,別人のようでした。何日迄も幼いと思っていたけど,すっかり女の子として成長しているのはびっくりしました。
 秋空の下で,短い練習にもかかわらず,一生懸命に演技している姿に感動し,走る姿に転ばないかとハラハラしたりの,楽しい一日でした。
 来年は中学生。今のままのやさしい彩ちゃんでいてネ。

 7月の初め頃,子供がDVDのデッキを買ってくれました。今までビデオだったのですが,もうレンタル店もビデオは全然置いてないので,退屈していた所でした。
 さっそく,それから休みになるとチャーリーブラウンへ行っています。
 レンタルも旧作だと100円なので,たくさん借りる事が出来ます。週に3作品ぐらい借りて早目に見ています。
 9月に観た作品でよかった物
 洋画部門で「ある愛の風景」「悲しみが乾くまで」「激流」
 適当に借りるので全然面白くないのもあります。それと,予告を見て面白そうだったら必ず観ます。
 しばらくはDVDにはまりそうです。

 今年の天候は,例年にないミョーなもので,春はいつまでも寒く雨がめちゃくちゃたくさん降り,その後来る筈の梅雨はとっても遅く,降る所には局地的にドヒャーと大盤振る舞い!(すみません,被害に合った方も多いと思いますが……)降らない所には,ま〜るで降らず,雀の涙程度。夏はずーっと例年になく30度以上の暑さが長く長〜く続き,9月下旬に入っても,まだまだ日中は汗だくになる始末です。
 でも朝晩は少しずつ涼しくなり,秋の虫が鳴き出し,日の出,日の入りも例年と変わりはないのでしょう。自然にはもちろん逆らえません。
 ところで最近気になる花は,おしろい花。赤や黄色,白などの形がアサガオに似た,小さな花を付けます。花後の黒くなった実は,割ってみたら白い粉が詰まっていて,その様子から「おしろい花」と言われるのだそうです。昔,女の子たちはその粉を頬につけて,おままごとをしたものです。懐かしいなあ〜。
 慌ただしい毎日の配達中のほんのひととき,昔に戻った気分になりました。


天の岩戸が開くとき 人は神に帰る 50
いとおしい 一瞬と永遠の中で 三村隆範

 「一生の内に,人が世界中の人と出会おうと思ったら,一人当たり,3秒しか会えないそうです。そんな中,私が両親の子供に生まれたのは本当に奇跡。この奇跡に感謝。」と鶴留百合恵さんが,「波阿波」9月号の表紙に書かれていました。
 ある意味,家族は長く会っていることが出来るかもしれません。
 少し前,相原メガネの社長さんの紹介で,あるお寺を訪ねました。ご住職さんが淡々とお話される話に,ハッとしました。というのも,出迎えていただいた,少し怖そうで,気の強い感じがする住職の奥さんの話でした。
 「見た通りの連れ合いで,言葉は,飾らない。単刀直入に思った事をズバッと言う。毎日大変ですわ。これからも,ず〜っと一緒に暮らすと思うと・・・」と話を始めましたが,
 「しかし,よく考えてみると,必ず別れる時が来る。それまでのしばしの時間。と思うと,何か,あんな連れ合いも,いとおしいと思うようになるでしょう。」と言うのです。
 それを聞くと,あぁ,これで誰とでも上手くやっていく事ができる。と思いました。
 毎日いろんな人と出会います。袖触れ合うも多生の縁と聞きますが,一方,長く会っていかなければならない,切っても切る事ができない家族。自分の気に入った人とは,少しでも長く一緒に居たい,それも少しでも長く。気に入らない人とは出来るだけ早く別れたい。会いたくもない。そう思うのが人情かもしれません。しかし,自分の望むことは,自分の気に入った人と一緒に居たいという気持ちです。ならば,すべての人を自分の気に入った人にしてしまえばいい。そんなことはする気も無いし,出来るわけない,と思うでしょうが,そう長い時間じゃない。ほんの一瞬に近い時間の中での出会いと思うと,いとおしさを感じないですか?
 そんなこと思わない。居なくなったら清々する。と思うかもしれません。しかし,その心を持っているのは,御自分ですから,自分がそう思わなくなることがない限り,出会いがある度に,気分が悪くなるのは,御自分です。自分のいとおしい人生を大切にしましょう。