ことしも,しあわせな気分で新米をかみしめています。
籾を蒔くときから始めて刈り入れまで摂理のへ巡りの中に居続けたわけですから,つい思い入れてしまいます。
見渡すかぎりの大地で,くる年もくる年も,「ひとつが千にも万にも殖えていく」営みが繰り返されている。
米櫃が底をついても,ヤギならいざしらず,札束にかぶりつくことにもならない。
植物がせっせと光合成して生み出した糧を体内に取り入れ,消化し,燃やし,あらためて天空へ戻している,万物の霊長といえども,この「CO2」の循環の中に過ごしているわけですから……
草が,ある日,忽然と穀物に変わる……そんな瞬間があること,そのときたまらず涙ぐんでいる人たちがいるってこと,わかりますか?
株値の上がり下がりに一喜一憂しているご仁らには,わかんねェだろナッ!
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