忌部
雑考(その7) 三木 信夫 古語拾遺の造殿の文中に,「斎斧(いみおの)を以て山の材(き)を採り…」とある。之は古くから木が神の依代(よりしろ)であるとして,木一本一本を神聖視して大切に扱われていた事を示している。 |
釜揚げとすだち 天羽 達郎 王侯貴族の食事をイタリアでした事がある。私が東京女子医大消化器病センターに居た時,受け持ちの患者にイタリア人がいた。当時は食道癌の患者が世界中から師匠の中山恒明教授の手術を受けに来ていた。そのうちの一人だ。彼は主治医が付いて行かないと絶対にイタリアに帰らないというので,私が人質に取られたような形で連れて行かれた。ヨーロッパではフランス革命以来王様が無くなったが,貴族階級はずぶとく残っている。患者はその階級に属する人で,2週間アドリア海に面する別荘で家族とともに過ごした。そこで連日フルコースの食事をした。その質,量ともに大変な物で,ワインを飲みながら毎日4,000キロカロリー以上を食べたと思う。それに比べ日本の食事はいかにも貧相に感じた。以後わが家は大食の習慣がついてしまい,今ではメタボに苦しんでいる。 釜揚げにすだちを掛けてビール飲む |
青石の考古学(3) 3.他地域における青石製石器の消費 (以下次号) |