その他の男性アイドル  (80年代一枚屋Part2)




オルフェの伝言   小島拓也
   阿木耀子/沢田研二/チト河内
C/W やさしくLOVE ME DO
   沢田研二/沢田研二/後藤次利
   ジャパン JAS−2044 1983.
 

本田泰章に続くナル系男性アイドル。歌い方も自己完結気味でちょっとニガテなタイプ
なのですが、ちょっとステキな経歴が。ジャケットを見てもお分かりの通り、この曲は
映画『青春共和国』のテーマソングとして作られてて、当然彼が主役を務めるはずで
した。ところが83年この曲がリリース後も映画の話はとんと聞かず、ボツったかなと
思わせといて翌84年に竹本孝之・安田成美の主演として何もなかったかのように
公開。主題歌も安田成美の「トロピカルミステリー」に変わっていたのでした。一応彼
も映画には出ていましたが殆ど話題にもならず。確かアルバムも出してたと思うのです
が、芸能界の弱肉強食加減を垣間見させてくれました。ありがとう。



レディに気をつけろ   青山裕司
   西森三沙/HIROSHI ANO/南剛史
C/W She’s Miss
   松本一起/森本太郎/南剛史・平田謙吾
   フィリップス 7PL−210 1985.10.21.

ちょっとアイドルと呼ぶにはツライルックス。ところが歌は思いっきりアイドルポップス
してます。歌い方がちょっと特殊で、あくまでも譜面に正確に、大きな口を開けて歌
いましたと言う感じ。かといって緊張してるっぽさはないので、レコードデビュー前に
営業とか回ってたのではないでしょうか。そういえばお子様向としてではなく、40代
キャリアの独身独り暮らし女性の慰安アイドルとして見たら納得のいくルックス。
レコードデビューはご褒美だったのかもしれません。B面はちょっとアンニュイな感じ
で、さすが所属事務所社長の森本太郎氏の曲ですね。



だいじょうぶマイ・フレンド   乃生佳之
   安井かずみ/加藤和彦/清水信之
C/W (同名映画・オープニングテーマ)
          /清水信之/清水信之
   キャニオン 7A0255 1983.03.21.

のおちん!!ジャPAニーズの頃は好きだったんですけどねぇ、チャチャ人形とか。
解散後映画出演・レコードデビューという事で、シブに続いてジャニーズの83年の
顔になるかと思いましたがそうは問屋が卸さない。歌はうまいんですが、如何せん
曲が長い!しかも映画で共演の広田玲央名・渡辺裕之も同じ曲をシングルリリース
して、広田盤がその代表みたいになってましたから、最後のピーターフォンダの台詞
は何だったのという感じ。おかげで第2弾は結局出ず、ジャニーズのイチオシもいつ
の間にかグッバイになっていたのでした。それでも好きです。今も舞台とかやってる
ので、これからも応援するからね!



ア・バ・ヨ   柴田英男
   売野雅勇/芹澤廣明/若子内悦郎
C/W グッバイ・ヤング
   来生えつこ/柴矢俊彦/矢野立美
   コロムビア AH−647 1985.09.21.

困った、この人も殆ど知りません。多分当時の学園モノとかに出てた俳優さんだった
と思いますが、何しろごらんの通りレンタル落ちで買ったこのシングル一枚の情報
しか残ってないもので…だったら紹介しなけりゃいいんだけど、救済の意味も含めて
ご紹介する太っ腹な私です。曲は作家陣を見れば一目瞭然のチェッカーズ路線、
目新しいフレーズがどこにもない処がウリなんでしょうか。この路線で最初に私が
耳にしたのが伊藤かずえ「ヨコハマLONELY CAT」でしたので、すべてこの曲に
聴こえてしまいます。特にサビの解決法なんてわざとかと思うくらいです。B面聴いて
ません。これ以上はお許しを。



Oh ダーリン   SHINBUTSUひろし
   新仏浩・山根宮子/山根宮子/藤井真一
C/W せめて今夜は
   新仏浩/柳沢二三男/柳沢二三男
   バッグスバニー ICR−83

自主制作の方。発売年は分かりませんが、衣裳のセンスからすると85年前後?
この曲はいいですねぇ、サビの♪Ohダ〜リン、って所なんて彼の素直な歌唱と
相まってピュアピュアな感じ(凄い表現だな)で思わずほくそえんでしまいそうです。
で、B面に針を落としてみると…タイトル通りの演歌〜ポップス路線でした。でも、
何しろ声が良いのでドロドロの世界ではなく、いわゆる谷村新司がおんな歌を
歌ってる感じかな(歌唱力とかいう問題ではありません)。作詞もこなすSHINBUTSU
くん、私と同じ広島出身ということもあってお気に入りの一枚です。






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