その他の男性アイドル 〜ナルキッソスな方々〜




「☆BOY」     本田恭章
   大津あきら/鈴木キサブロー/武部聡志
 C/W 「ラヴ・マジック」
   堤けい/岡田徹/白井良明
      フィリップス 7PL−97 1982.

デビュー曲は「0909させて」。次が「ジュテーム・スキャンダル」でこの曲がサード
でしたっけ。一応アイドルとして認識できるのはここまで。その後飲み物のCMソング
とか出してましたが、その時点では既に“アイドルぽい展開をするアーティスト”という
スタンスだったような気がします。正直言って私は全く興味を感じさせない人でした。
確かに超美形なのでしょうが、こういう造作の顔は旬があっという間に過ぎるという
(だからこそ美しいのでしょう)不変の法則には彼も逆らう事は出来ませんでした。
いや顔よりも、どうしてこういう顔に生れてきた方はこういう声質になってしまうのか
それが疑問です。彼の求める音楽にはこの声が合ってたのでしょうから私が口を
挟む余地はありませんね。まだ現役なので今後の活躍を期待しましょう。



「してみたい」     中川勝彦
   嶋崎政樹・松尾由紀夫/林哲司/白井良明
 C/W 「愛じゃない」
   松尾由紀夫/原田真二/白井良明
     ワーナーエレクトラ K−1529 1984.

上の方に続きジュネ系アイドル。曲はかなり好きでした。やっぱりこれくらいのクスグリ
が入った歌詞の方が淫靡さに拍車がかかって良いかも。白井良明氏のアレンジも、
需要を巧く考えてると思います。但し上の方と違い、彼は既に一番の旬の時期を逃して
しまっていたような気がするのですが…。レコードデビュー前の活動に関しては全く
知らないのでなんとも云えませんが、まぁ萎れ始める花にはそれなりの良さがあるしね。
セカンドシングルは「花の首飾り」のリメイク。ジャケ写では一面のお花に囲まれて、萎れ
方が一層際立ってました。ファンの方ごめんなさい。私、昔似てるって云われたので
どうしても彼に対しては否定的なのです(勿論萎れ具合が似てたのよっ)。残念ながら
故人となってしまいました。ご冥福をお祈りします。



「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」     長島ナオト
   長島ナオト/長島ナオト/杉山卓夫
 C/W 「ナイト・ウォーカー」
   長島ナオト/長島ナオト・花輪一郎/長島ナオト&Baby Talk
     キティ 7DS0125 1986.09.25.

「スケバン刑事」に出てたんでしたっけ?これがデビュー曲でセカンド「SURRENDER」
てのもリリースされてます。作詞・作曲が本人というのは本当なんでしょうか?もし本当
ならなかなか才能があるかも。自分のセールスポイントもわかってるワケですからねぇ。
デビュー曲のジャケットは3枚綴りで豪華なのですが、セカンドでは殆ど顔の映ってない
ものにしてるのはソッチ方面の人気をオミットしたかったからかもしれませんが、結果次の
シングルは見たことがありません。彼の才能ならどこかで再生してる可能性は充分あると
おもうのですが、俳優を続けてたほうがよかったかもね。



「LOST AFFECTION」     斉藤隆治
   斉藤隆治/Shoji/岡田徹
 C/W 「DREAMIN’ FOR YOU」
   斉藤隆治/Shoji/白井良明
   キャニオン 7A0775 1987.09.21.

この稿に登場させる為初めて聴いてしまいました。もしかしたらデビュー曲の「ノーブレイク」
は聴いた事ないかも。という位の人です。斉藤由貴の弟、姉弟で同じレコード会社に所属
したのも珍しいのでは?最近ではEE JUMPのユウキ君とかSAYAKAちゃんとか、政界
とともに絶えない親族デビューですが、確か斉藤由貴デビューのきっかけとなったオーディ
ションは隆治クンが応募したんだと記憶してるので、彼には相当の野心があったのではない
かと推測されます。多分歌手としてはこの2枚だけだったと思いますが、その後も俳優は続け
てたと思います。もしかしたらまだいるかもしれません。こういう人は応援してあげたいですネ。



「身も心もスキャンダラス」     四禮正明
   四禮正明/四禮正明/後藤次利
 C/W 「ラブ・イズ・オーバー」
   四禮正明/四禮正明/後藤次利
   キング K07S−275 1982.

これがナルシスかよっ!って思わないでね。もともとあまり興味のない分野なので
コマも少ないもので…。ところがこの曲はかなり好きなのでした。既に薹が立った状態
でのデビューでそれでもナルシスにというならこの路線でしょう。沢田研二と稲垣潤一
がマーブル状に混ざったような曲の具合(しかも自作)も見事です。セカンド「ヘッド
ライト」はバラードで、さらに独特のルナチック加減に。何の為に歌ってたのか分からない
ところもありますが実は俳優さんで、その後も2時間ドラマの中途半端な役柄で登場
されてました。こちらもまだいらっしゃると思います。



「O・Z・O・N・E」     坂上忍
   坂上忍/坂上忍/坂上忍withOZONE・佐々木周
 C/W 「LONELY TONIGHT」
   坂上忍/坂上忍・手代木克仁/佐々木周
  CBSソニー 07SH1795 1986.07.21.

う〜ん。これもかなり苦しい(笑)。でも歌い方はかなり自己完結気味ではないでしょう
か?「さよならマンディ」や「J.D.BOY」での自分の身体を傷つけながら歌っている
かのような切羽詰った歌い方は、生理的には合わないんだけどなぜか好きでした。
その後も何枚かシングルは出してるようで、この曲が私の知る最後のシングル。ここまで
来るといいのか悪いのか私には良く分かりません。どうしても彼については「ありがとう」
とかでの名子役をフィルターに通してしまうので…おそらく本人もそれを払拭したいのかも
しれませんね。この頃が一番試行錯誤してたのかもしれませんが、今はいい味を出す
役者さんになってらっしゃいます。頑張ってください。






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