その他の男性アイドル(70年代デビュー組Part2)




「花がすり」     長谷川諭 
    桂春瞳/遠藤実/斉藤恒夫
 C/W 「ふるさとのひと」
    菅野さほ子/遠藤実/京建輔
    ポリドール DR3026 1976.

デビュー曲は「磯笛」?筒美作品の「帰らない町」なんてのもあった
ような気がします。この曲は76年春リリースらしいですが記憶は
ありません。曲はライター陣を見てお分かりの通り演歌調の歌謡曲、
三善英次とかの路線を狙ったのでしょうか?想いを伝えられない
内気な坊やという設定は確かに彼に合ってるのですが、ドラマ
「ゆうひが丘の総理大臣」など学園ドラマの主要メンバーだった彼に
なぜポップスを歌わせなかったのか?疑問は残りますがこの押しの
弱そうな地味ルックスを見る限りファン層のターゲットは倍以上
年の離れたオネエサマといった感じですか。80年代前半までは時々
ドラマなどで見かけていましたがお元気でしょうか?



「ぼくはもう一度恋をする」     渡辺秀吉
   阿久悠/平尾昌晃/竜崎孝路
 C/W 「星の夜」
   阿久悠/平尾昌晃/竜崎孝路
    NAV NA-11 1974.10.25.

渡辺クンはスタ誕出身でこれがデビュー曲、シングルは他に
「バスが来るまで」、「天使のいたずら」というのが出てます。
確か予選とかではギターを担いでたような気がするのですが、
このデビュー曲では彼のルックスと甘ったるい声を生かして
何ともほのぼのした歌謡曲に。何と言ってもスルドイのが間奏での
セリフ!『泣かしちゃって…ごめんね…でもォ、好きなんだよおぅ』!!
この“好き”の処のイントネーションは絶品です!一瞬にして
鳥肌現象を起こし、でもまた聴きたくってウズウズしてしまうという
禁断の媚薬のようなシロモノ。おすすめです。



「花嫁は泣いていた」     江川ひろし
   阿久悠/林あきら/高田弘
 C/W 「最後の花びら」
   阿久悠/林あきら/高田弘
     コロムビア P-341 1974.04.

話し方教室の所長さん?つーかこの笑顔で耳許で話し方のいろはから
教えてもらったらオバサマ達至福かも〜。というのは冗談で、こちらは
74年この曲でデビューした同姓同名の別人(のはず)。肌は荒れてる
っぽい感じですが、なかなかの美形。同期のあいざき進也・城みちる
なんかよりはずっとよいです。荒川務とタメかな。曲はこの髪型通り
西城秀樹の二番煎じでした。但し歌い方に野口五郎的なものも感じられる
ので、やっぱ甘いルックスとソフトな声でささやき歌唱の方がよかったの
ではないでしょうか?ちなみに何枚かシングル出てますが、ジャケットが
いかにもドロドロ演歌の形相なので購入は見合わせております(笑)。



「ヴァイオレット・ラブ」     田島真吾
   森雪之丞/森雪之丞/馬飼野康二
 C/W 「愛のレッスン」
   三浦徳子/丹羽応樹/船山基紀
     トリオ 3B-125

俳優としての方が有名。シングルは確か4枚くらい出てます。「白い靴」の
ジャケはカッコ良かったような気が(未入手)。この曲はジャケットとタイトル
から少しハードボイルド風な曲を想像してたのですが、高めの声質を
生かしたトロッとした曲でした。サビでとりあえずシャウト気味になりますが
語尾がよがっちゃってしまってます(苦笑)。まぁそんなもんでしょう。B面も
同じ路線です。声質は良いので、もっとペテン師のような曲を歌えば
良かったのではないかと思う愛のない私です。俳優さんとしては好きでした
ので念のため。



「センチメンタル・ジャーニー」     岡知彦
   吉田旺/川口真/あかのたちお
 C/W 「青春物語」
   吉田旺/川口真/あかのたちお
     フィリップス FS-2059 1977.

77年この曲でデビューと思われる岡クン、何者かは解りません。ジャケット
とタイトルは良さそうですが曲は野口五郎路線、よく見るとジャケ裏の
プロフの好きなアーチストには野口五郎の名。当時の男性アイドルの
勢力図って不思議ですなぁ。B面はもう少しアップテンポで、年上の女性に
オトナにされた少年という内容、こっちのほうが好きです。歌は勉強してるん
でしょう、新人には思えない歌唱が逆に見た目の年齢すら上げているような
(当時18歳)。ところで最近「慎吾ママのおはロック」をリメイクしている
岡知彦という方がいるのですが、まさか同じ人ではないですよねぇ?



「出会いの時」     峯一晃
   峯一晃/峯一晃/峯一晃
 C/W 「LOVE PACKAGE」
   峯一晃/峯一晃/峯一晃
   テイチクBLACK BE-2 198X.07.25.

アイドルではなくてニューミュージックとかそっち方面の人。のはずですが、
このジャケ写や裏面のファンクラブ案内等を見ると登場頂く資格は十分かと。
自作の曲で暗いバラードかなと思いましたが結構フツーのポップスでまぁ
聴けます。というかなかなかあっさりしていて好きかも。B面はさらにポップで
堂々アイドルとしてやっていけるのではないでしょうか?これがデビューか
どうかは不明ですが、82年に映画『赤い帽子の女』の主題歌「夢色ラプソディ」
というシングルをVAPからリリースしているようなので足は踏みハズさなかった
ようでホッ。もし現役なら今の活動を知りたい人であります。








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