経営者は、上3桁目を四捨五入して、上2桁で意思決定せよ。
これだけで、95%以上の信頼度がある。
上3桁目を四捨五入した上2桁だけの数字で、正しい数字との誤差が5%以内に納まるということをご存知だろうか。
これを説明しよう。
まず100円台。
104円の上3桁目を四捨五入すると100円になる。
差額は104円―100円=4円となり、
4÷104≒3.8%の誤差となる。
105円の場合は、どうだろうか。105円の上3桁目を四捨五入すると110円になる。
110円―105円=5円となり、5÷105≒4.8%の誤差となる。
204円では、どうなるだろうか。204円の上3桁目を四捨五入すると200円になる。差額は
204円―200円=4円となり、4÷204≒2.0%の誤差となる。
205円の場合は、どうだろうか。205円の上3桁目を四捨五入すると210円になる。
210円―205円=5円となり、5÷205≒2.4%の誤差となる。
数字を大きくして、一覧で示す。誤差率は、3桁目まで示そう。
元の数字 |
上3桁目を四捨五入 |
差額 |
誤差率(%) |
1,049 |
1,000 |
49 |
4.67 |
1,050 |
1,100 |
50 |
4.8 |
1,099 |
1,100 |
1 |
0.09 |
1,549 |
1,500 |
49 |
3.3 |
1,551 |
1,600 |
49 |
3.1 |
1,599 |
1,600 |
1 |
0.06 |
5,549 |
5,500 |
49 |
0.88 |
5,550 |
5,600 |
50 |
0.90 |
9,001 |
9,000 |
1 |
0.01 |
9,049 |
9,000 |
49 |
0.54 |
9,050 |
9,100 |
50 |
0.55 |
9,950 |
10,000 |
50 |
0.50 |
123,456,789 |
120,000,000 |
3,456,789 |
2.80 |
125,456,789 |
130,000,000 |
4,543,211 |
3.62 |
987,654,321 |
990,000,000 |
2,345,679 |
0.23 |
上の例を見て分かるように、上3桁目を四捨五入した、上2桁の信頼度は95%以上ある。(全ての誤差は5%以内に納まっている)
上2桁で95%以上の信頼度があるのであるから、経営者は、上2桁で意思決定すれば、十分である。
大勢を誤ることはない。
参考:一倉 定 著書