すべての始まり - シャーロットタウン
ちょっと心細かった空の旅。まさか、あんなに小さなプロペラ機であこがれの
終着地へ向かうとは!でも機上の私に、PEI は 早くもすてきなプレゼントをくれました。
上空から見た PEI は、あの本に載っていた通りの 赤と緑のパッチワーク柄そのもの。「大地の色彩が、こんなに繊細な美しさを創り出しているなんて
・・しかも これって、現実よ!」
シャーロットタウン空港に降り立った瞬間、何ともいえない心地よさを感じたんですが、しばらくしてからそれが空気の香りだって事に気がつきました。でも
その時はまだ、心地よい この香りの正体は、私にはわかりませんでした。
シャーロットタウンの街並みは、日本人から見てもほとんど違和感のない、どちらかといえば
こじんまりした佇まい。新しすぎず古すぎず穏やかで、落ち着く気分にさせてくれる雰囲気です。
街角のいたる所にあしらわれたお花が、清潔に手入れされている印象を与えています。
通り過ぎる人達は、もちろんみんな知らない異国の人達ばかりなのに、すれ違い越しに誰もが友達のように挨拶してくれます。
「やあ、いい日だね。」「楽しい一日を!」 -
はじめは照れくさくてどう反応したらいいかわからなかったけれど、だんだん気持ちが解き放たれていくのを、何とも心地よく実感しています。
「私にもこんな一面があったんだ・・・」
旅はまだ 始まったばかりなのに、早くも私は今まで全然知らなかった自分に出会うことができたんです。私にとって、この
PEI への旅がきっと素敵なものになるに違いないことを、予感させてくれた出来事でした。
すれ違う見知らぬ友人たちと愉快に挨拶できるようになった私は、こうして身も心も
PEI に降り立ったのでした・・・
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アンの故郷めざして