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用具編その3 構図を決める(DESKEL----デスケルを使う)

さあ、今日は楽しみにしていた絵の仲間との野外スケッチだ。                     水張りもどっかで見たホームページに書いてあった通りちゃんとやってきたし、いい絵の具も買ったぞ。ちょっと出費が痛かったかな。やっと目指す現場にやってきた。思った通り絵心をくすぐる風景だ。みんなも喜んでくれている。昼食の待ち合わせの時間を決めて、それぞれ自分の好きなポイントへ散って行った。うん、俺はこのポイントが気に入った。缶ビールも抜け目無く用意してきたし、うん、うまーい。仲間もお昼には俺の絵を見てうまーいと言うだろう。さあ描くぞ、描くぞ。                              

と、張り切ってみたものの、あれ、なかなか構図が決まらない。みんなのハナをあかしてやろうと、観光地の写真なんかを見て練習してきたのに。写真から描くのと現場で描くのとじゃずいぶん勝手がちがうぞ。どこからどこまで描けばいいのだ。中心をどこに置いて、どれだけの大きさにすればいいのかも分からない。あ、ぐずぐずしている間に向こうの連中はもう絵の具で着彩している。俺はまだ下描きも出来てないというのに。う〜ん焦る。このままじゃ「うまーい」どころか笑い者だ。秘かにライバル視しているあいつにも醜態は見せたくないし。なんとかしなくては・・・・。                                              

と、こんな経験はないだろうか。                                 早く色を塗るところまでにたどり着きたいがため、下描きをおろそかにし、形の取り方、構図の取り方が中途半端なままで着彩すると結果は目に見えています。「え〜?でもぉー、楽しけりゃいいと思うしぃー 」・・・それも賛成、大事なこと。そのおおらかさが面白い結果を生むこともあります。普通、構図は着彩する前に、確実に決めたいものですが、初心者に限らず、いざ現場で描くとなるとなかなか描く範囲、あるいは構図がうまく決まらないことがあります。(こら、隣の人のをマネしちゃいけない。)                   

そこで構図の成功率を高めるための良い道具があります。「デスケール」といいます。        このデスケールの枠内を覗き、風景、あるいは静物を切り取り、だいたいの割合を測るための用具ですが、現場スケッチでは大いに役に立ちます。各Fサイズのものやデッサン用もあります。ぜひ活用して下さい。(値段は¥450〜500くらい)    


このページを見たSさんの感想(9月1日着のメール)

野外スケッチの話楽しく読みました。
昔、油をやってた頃、結構外で描く事が多かったですが
  悪餓鬼どもによくつきまとわれて閉口しました。
  『何処描いてんだろ。あそこの山?何かへ〜ん』
  うるせ、くそがき。
  最近は人けの無い所で鉛筆かマジックでちょこちょこ。
  あと、写真。
  勇気が無くなりました。

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