Macchinetta 3号器 デロンギ EMK2J
のページ (仮公開)
エレキの誘惑
2号器に構造上の問題を見つけてからは検証もペースダウンして、脳内でうじうじ考えることが多くなってしまった。別の器具を調達してもいいケド、よく見かけるボイラーとサーバが2階建てになってるヤツ、これはどうもボイラーの底面積が小さく、ガスコンロでは扱いにくそうなんで見送っていた。そういえば、正月に帰省した折、K'sデンキの閉店セール見に行ったとき、電気ヒータ式のあったなぁ。。。電気ヒータなら、イジってしまえば(ォィ)安定した微弱運転もできるなぁ。。。気づけば手元に(笑)。
テストショット
何事も基本は大切なので、まずは説明書どおりに抽出してみる。規定量の粉と水をセットしてスイッチON!わずか30〜60ml強の水に対して400Wのヒータなのでスグに沸騰音が。そして次の瞬間一気にコーヒーが噴出し、荒い泡がどろどろどろーと出て、蒸気だけがしゅーしゅーとなり「カチ」とサーモスタットの動作音がして終了。抽出時間わずか10秒ほど。泡はスグに消えた。う〜ん。デミタスに移して試飲。う〜ん。。。薄い。砂糖を入れて試飲。う〜ん。。。コーヒーシロップてかんじ?(笑)
この傾向はシングルでもダブルでも同様で、豆はマエストロ・プラスで最細挽き、シングルで7g,ダブルで13g。フィルタバスケットに盛ると平らに均して数ミリ盛り上がる量なので、これをすり切り一杯になるようタンピング。シングルの場合は湯の逃げ道が発生した痕跡があることも。
ちけ式で抽出
どうにも抽出時間が短すぎるし湯が逃げた痕跡もあるから、粉を多く詰めるか火力を落とすかで対処したい。ちょっとでも粉を多く詰め過ぎるると火力を上げて(ここでは長時間ヒーターをONにして)圧を上げなければイカンので温度も上がってしまって好ましくない。当初の目論見どおり火力で対処。
これまでどおりセットして、電源ON!沸騰音が聞こえてきたら一旦OFF!これを繰り返しつつ、サーバのフタを開けて耳を澄ます。抽出ノズル(?)をエスプレッソが上ってくる音がしたらOFFの時間を次第に長く取る。ノズルからたらたらと流れ出始めたら、30秒前後で規定量(S:30/D:60ml)抽出されるようON-OFFを加減する。後半は茶色い荒い泡が大量に出てくるがスグに消えてしまった。
で。結果。大分濃くなった。1号器に比べるとコクがないけど、ダブルのフィルタで60ml抽出ならなんとか飲めるレベルだ。シングルのフィルタで30mlは良く言えばクリアな風味。いや、要はまだまだ薄いんだが。。。多分、アレだろ。シングル用の「底上げ」フィルタに付いてるツマミ。コイツがタンピングを妨げて湯が均一に通っていってない気がする。
フィルタバスケット改造
画像右下にあるのがシングル用フィルタ。外周部に穴が無いのはタンピング不良時の湯の逃げ道をできにくくしているんだと思う。で、中央のツマミが怪しい。だってホラ、ツマミの周囲も穴開けてないし。デロンギはツマミがあるとその周囲に粉を上手く詰めにくいんで湯が逃げ気味になると分かってるぽいな。それなれりの味を手軽に失敗無く楽しんで欲しいという設計思想が伝わってくるぞ。で、コクが足りないならダブル用のフィルターで淹れろと(勿体無くてやったことないが)。やるな、デロンギ。結構考えて作ってあるな。あ、そうか。だから2号器のフィルタバスケットは巨大なのね。作りが適当なんで、ガンガンに粉詰めてカバーしてくれと。。。
とはいえ、フィルタバスケットの外周部と中心部の粉が無駄になるのは勿体無いし、高精度なタンピングが要求されても美味いエスプレッソが飲みたい。このツマミ外しちゃおっか?とも思ったが、外した後、均一に穴を開け足すのはメンドウだし、そもそもツマミを外した後の穴がデカイ。じゃ、作るか。どうせ作るなら、詰めた粉を全て使い切れるように、パンチングメタルで全面フィルタにしてしまおう。0.5mm厚でびっしり0.5mmの穴が開いているアルミのパンチングメタル板を調達し円形に切り出した。早速ちけ式で抽出して試飲。
Σ(@@;濃っっ!!!
ダブルのフィルタバスケットで60ml淹れたときを遥かに上回るコク。1号器に匹敵する勢いだ。驚愕。均一に湯を通すということがこれほどまでに効くとは。あ〜びっくりした。。。
それに温度調整(ていうかスイッチのON-OFF加減)が上手くいくと、これまで出てきてた泡ではなく、うっすらとしたクレマになることも。まぁ、サーバ側に張り付いてしまうんで、カップに移せるのはほんのちょっとだけどね。
Espresso TOPへ
MY GARAGE TOPへ