アトピーカウンセリング講座 第19回

アトピーを知ろうW
ステロイド依存から抜け出すために
〜その3:離脱期(排泄期)のポイント2 発汗〜

 離脱期を短くするための対処法の一つに発汗法があります。汗には腎臓では排泄されないような老廃物も排泄されることが知られています。欧米では、薬物依存の方の離脱を促すために、サウナを利用されている医師もいらっしゃると聞いたこともあります。
 ただ、皮膚炎の方は皮膚の損傷がひどいために汗がかきにくい状態になっています。汗をかいてもらう目的で、遠赤外線温浴を利用していただいても、汗をまったくかかない(かくことができない)方もいらっしゃいます。私が同じように行ってみるとTシャツが絞れるくらい汗をかくのにです。ですので、発汗法を行うときには、あせらず、時間をかけて汗を出すような状態にもっていきましょう。
 積極的に汗をかく方法には次のようなものが考えられます。運動、入浴、サウナです。最近は遠赤外線を利用した岩盤浴が流行です。ゲルマニウム温浴も発汗効果が期待されます。
 まず、手頃と考えられるのが運動です。しかし、離脱症状が出ていたり、皮膚の状態が思わしくないと、夜も眠れなくなっています。そのためもあり、食事も不規則なため体力がありません。また、皮膚の炎症が強いようなとき、少しでも皮膚を動かすと皮膚が裂けてしまったり、つっぱっていて体を動かせなかったりします。このような状態の離脱期における対処方法として、運動はお勧めできません。
 ただし、快復期になったときには、積極的に体を動かすことが必要になります。快復するまでずっと動かなくてよいというわけではありません。時期によって対策が変わっていくことを頭に入れておいて下さい。運動については快復期のところでもう一度取り上げたいと思います。
 そこで、気軽にできる方法として入浴法があります。入浴は自宅でできます。その上、皮膚の洗浄効果が得られ、清潔を保つ上でも欠かせない方法です。入浴に利用する水や入浴剤に気を使えば保湿効果も得られます。一石二鳥の方法といえます。
 医師によっては、アトピー性皮膚炎の人は温まるとかゆみが出てくるので、入浴を禁止されることもあります。確かに、かゆみが出ることは否定できません。しかし、根本的に体を変えるためには適度な加温は必要だと思います。
 アトピー性皮膚炎の方は低体温の方が多くみられます。低体温は免疫機能を狂わせる大きな要因です。新潟大学の安保先生もいわれていますが、現代医学は低体温を軽視しすぎています。皮膚炎の状態が快復するに連れて体温の上昇が見られます。体温が上昇してきたために快復するということもいえるのではないでしょうか?
 平熱が36℃を下回る方には、特に、入浴を習慣に入れて欲しいと思います。シャワーは清潔を保つためには効果がありますが、体を冷やすのでお勧めしにくいです。また、塩素処理をしていないシャワーは残留塩素によって皮膚がダメージを受けやすいのでやはりお勧めしにくいです。ですので、入浴、湯船に浸かる習慣をつけていって欲しいと思います。