東海道五十三次


駿 河 國 (三)
(す る が の く に)

第十九次:府中宿
           (ふちゅう)
(静岡県静岡市)


5時に家を出てJR「沼津駅」乗換え、前回の「草薙駅」に7:38着。歩き出す。


「長沼一里塚跡」の石碑


静岡市の中心街、駿府公園そば「札の辻址」を過ぎ、七間町。
場違いな格好で歩いているけど、仕方がない。


創業240年有余の「田尻屋」:
安倍川上流の山葵を全て手作業で行っているそうだ。



洗車をしながら、
「どこに行くの?」と聞かれた。
 
「安倍川餅食べて、とろろ汁食べて、 
 歩いて京都三条大橋まで。」

「えー!ハイキングじゃないの?」




暫く行くと ”川越え”。

ということは、安倍川がもう近い。



10時25分、安倍川餅の「石部屋(せきべや)」到着。
創業文化元年(1804)。 朝10時開店、売切れ次第閉店。

名物だから食べたが、朝から甘いものはきついなー。
安倍川餅500円・からみ餅(わさび醤油)500円。


「安倍川」



「石部屋」のすぐ先が阿部川だ。


第二十次:丸子宿
           (ま り こ)
(静岡県静岡市丸子)

安倍川を渡ると程なく丸子の宿に入る。


「名物茶屋」


名物”とろろじる”の「丁子屋」:創業慶長元年(1596)
廣重の画とそっくりな造りになっている。

「梅若菜 まりこの宿の とろろ汁」 芭蕉



「安倍川餅」を食べて1時間ほどで
「丁子屋」に着いてしまう。

しかし予定通り「とろろ汁」を食す。
満腹だ!
追い込み式の座敷だった。

古くから地元で採れる自然薯に
味噌を合わせている。


宇津ノ谷の「慶龍寺」の縁日がが毎年8月23、24日に行われ、
その日に「十団子」を境内で売るというので、丸子宿から1ヵ月後に訪れる


宇津ノ谷(うつのや)集落


「慶龍寺」


「手洗い水はこちらでござ〜い、清めてご参詣。花と線香で200円で〜す。」と子供達の大合唱。
こんな可愛い声で言われたら、誰だって200円出さずにはいられない!

縁日の日、前の晩から子供達はこの境内の小屋に泊まりこむのだそうだ。


境内


境内で「十団子」を買う。これを買う為に今日来たんだ。500円。
一口大の小さな団子で色とりどり。人肉を食べる鬼を退治した伝説による。
緑・・・お茶。 赤・・・桜。 黄・・・みかん。 茶・・・ニッキ。 白・・・ごま。


「御羽織屋」:
天正十八年(1590)豊臣秀吉が小田原征伐の際、この家の主人が
戦勝祈願をしてくれた礼として陣羽織を与えた。それがこの羽織だという。



宇津ノ谷峠に向う



昭和45年(1970)2月。
長田西小学校PTAの方たちのお蔭で、それまで荒れ放題であった道がこのように整備された。



登りきった所が峠の地蔵堂跡。

ここから、道は下り坂になり、
岡部宿に至る。


「駿河國(四)」に続く

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