東海道五十三次


駿 河 國 (四)
(す る が の く に)

第二十一次:岡部宿
(静岡県志太郡岡部町)

「宇津ノ山」


下ってきたここが、廣重の画の所だそうだ。


8月の雲が、そして太陽がジリジリ。


本陣跡を過ぎ、旧道はこの二股を左に入る。


「五智如来像」:昔、城主の姫君の病を治した五智如来。ここも丁度夏祭り。


「岡部町役場」に食堂はなく、
中華料理店は定休日。

やっとこの店があった。

冷水2杯、お茶5杯、
立て続けに飲む。

「鰻丼」を食べて、今日は
島田まで歩く。

朝比奈川:投網をしている。


久し振りの松並木だ。


第二十二次:藤枝宿
(静岡県藤枝市)

「人馬継立」


藤枝の商店街。アーケードがあり、吹き抜ける風が涼しかった。


江戸時代から続く「池野屋旅館」さん。


瀬戸川を渡り、1号線・青木の交差点を斜めに旧道に入る。
しばらく行くと、稲に実がつき始めていた。米の香りがした。


「瀬戸新屋」:ここも祭りだ。
『東海道名所図会』に ”名物染飯(そめいゝ) 瀬戸村の茶店に売るなり 強飯(こはいひ)を
山梔子(くちなし)にて染てそれを摺りつぶし 小判形に薄く干(ほし)乾かしてうる也” とある。


「東海道追分」


第二十三次:島田宿
(静岡県島田市)

JR東海道本線「六合駅」近く。
西に向って歩いているんだから、まともに西日を受ける。


島田の商店街に入る。


夕方5時30分、やっと本日の宿に到着。
丸子宿〜岡部宿〜藤枝宿〜島田宿、約24km。


翌 朝
朝食前に宿から往復45分、「蓬莱橋」を見に行く。
木造の橋。全長896.5m。通行料大人20円。
時間がないので渡らず、見ただけ。


宿を出てしばらく行き、
自販機でポカリを買う。

その家の人が出てきて、
「ありがとうございます。
どちらから?」
「神奈川県の平塚市からです」
「川越遺跡を是非ご覧になって行ってください。
どうぞ、道中お気をつけて!」


「大井川川越遺跡町並」:
もちろん、コースに入っているから見るつもりでいたけれど、
それほど期待はしていなかったんだが、来てみると、おお!


往時の町並がそのまま残されているではありませんか!


昔のままだ!


朝の空気の中、ほんとに良い町並。歩いていて気分爽快。


「川会所」:川役人が川越業務っを行ったところ。
安政三年(1856)の建物。


川越遺跡の町並を過ぎて、いよいよ ”越すに越されぬ大井川”。


「大井川駿岸」


島田側の川越人足は西の金谷に旅人を渡すが、帰りは旅人を連れずに戻ってきた。
同様に金谷側の川越人足も東の島田に旅人を渡しても、帰りは空手だった。

このことは渡し場がどのように混雑しているときでも守られ、稼ぎは公平に頭割りにされた。
また、旅人に規定料金以上の要求をしたことが知れれば、人足を続けることはできなかった。


奥、右から左に長〜〜〜い大井川橋。
この大井川を渡ると次は24番目の宿、金谷宿でいよいよ遠江國だ。

「遠江國(一)」に続く

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