伊 勢 國 (五)
(い せ の く に)
(さかのした)
(三重県鈴鹿郡関町坂下=現:亀山市関町坂下)
再び1号線に合流、鈴鹿峠に向う
すぐ右に折れて旧道に入り、「市之瀬社常夜燈」
1号線を横断し「西願寺常夜燈」
また1号線に合流しあの山が名勝「筆捨山」:
あまりの景色の素晴らしさに、古の絵師も画くことが出来ず、
筆を置いたので「筆捨山」の名がついたのだそうだ。
「筆捨嶺」
1号線の右下を「鈴鹿川」が流れる
「沓掛」あたり
静かな、昔の佇まいの町だった
「坂下宿」目指してさらにしばらく歩く
「坂下宿」:
往時は本陣だけでも二軒あり、鈴鹿峠を控え、街道有数の宿場だった。
明治以降、鉄路・関西本線等の開発により、急速に寂れてしまった。
「坂下宿」を過ぎて「岩屋十一面観世音菩薩」:
道は次第に登り坂になっている
すると「東海自然歩道」の案内板。
アスファルトの1号線沿いを歩くより、山道の方が良い。
階段もここだけで、どうせすぐ1号線に合流するだろう。
と、登り始めたが、階段が次から次と続く
平らになったかと思うとまた階段。
歩いても歩いても、なかなか山道は終らない。さすがにバテる。
なんとか1号線に出た。
4時前、「お食事処 鈴鹿峠」到着。山の中の宿だ。
今日は7時過ぎにJR「川井田駅」から歩き始め、
「亀山宿」「関宿」そして「坂下宿」を通り、やっと鈴鹿峠の登り口に着いた。
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檜の風呂で手足を伸ばし、 晩飯は「猪鍋」だ。 |
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この旅館の女主人が、赤味噌と砂糖で味付けしながら煮始める。 しかしすごい量だ。 これは体も温まる! |
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先付け: ・山芋・ますの南蛮漬け ・手作りこんにゃく(シコシコ!) |
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鹿刺し。 こんなに分厚いのは初めてだ。 |
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猪肉と大根の煮物。 猪の歯ごたえがたまらない。 |
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鱒のあらい。 鯉のあらいは食べるが、 鱒は初めて。 この酢味噌がいい味でした。 |
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鱒の焼き物 「熱いうちに食べて下さい」 料理は冷めないように、 食べ終わると一品づつ 一階から運ばれてくる |
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山菜ときのこの天ぷらと 鱒のフライ。 「いっぱい歩いてきたんだから、 いっぱい食べて下さい。」 飲んで食べて、もう満腹だ〜! |
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最後に、 「鰻、食べますか? すぐ焼きますけど。」 「う、うなぎ!ハイ、食べます!」 鰻まぶし丼、お茶漬けで食べる。 これは、イヤ、これも、美味かった! |
翌朝:
「どうもご馳走様でした、お世話になりました。」
「ありがとうございました。気をつけてネ。」
そして息子さんから、猪の牙で作ったキーホルダーを頂く。
昨日の道をすこし戻ると、すぐ「片山神社」入口=鈴鹿峠登り口。
神社を過ぎると、秋の真っ只中だ。
ずっと道は登り道。
杉木立を「鏡岩」に立ち寄る。
「天然記念物 鈴鹿山の鏡岩」:
山賊がここから街道を行く旅人を覗ったんだそうだ。
「鈴鹿峠」:万人講常夜燈
ここ鈴鹿峠から伊勢の海、遥か彼方四国金毘羅神社に、
航海と道中の安全を祈願して建てられた。
地元山中村・坂下宿・甲賀谷の人達、三千人の奉仕で出来上がった。
(重量38t・高さ5m44cm)
どうやってここまで担ぎ上げたんだろう?
峠を過ぎ、1号線と合流。
いよいよ滋賀県土山町に入る。さあ、次は土山宿だ!
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