番 外 編 (七)

馬入の渡し

2009.8.29(土)

「馬入の渡し(ばにゅうのわたし)」を、江戸時代さながら渡し舟で遊覧してまいりました。

 神奈川県の中央を流れる「相模川」の下流、相模湾に注がれる辺りは「馬入川」と呼ばれる。

何故「“馬入”川」と言うかというと、鎌倉幕府を開いた源頼朝が建久九年(1199)、
この相模川に架けられた橋の渡り初め供養の際、馬もろとも川に落ちたと言う故事による。




 ここで以前から和舟による「体験・馬入の渡し」が行われている。
今日29日(土)も、9時30分から始まり〜!
と言うので行って参りました。




 小さな子供もライフ・ジャケットをつけて乗船準備だ。




 我々も出発。




 江戸時代は「舟が出るゾ〜〜〜!」と土手の人に呼びかけていたんだろう。

「体験・馬入の渡し」は、江戸幕府の政策で東海道沿いの大河に架橋を認めなかった時代、
唯一の渡河手段だった“渡し舟”を今に再現したものだ。




 当時は二十人乗り程の舟が渡し場を守っていたらしい。

 が、現在のこの和舟は普段は主に鮎捕りに使われているものだそうだ。




たまに揺れると、船べりが川面につきそうになる。




 川面の風はとても涼しい。
江戸時代の人はこうやって、この馬入川を渡っていたんだナー。




 川幅は500mもなく、中央を過ぎてからUターンして戻ってくる、わずか10数分の船旅。




 以前は小学生とその保護者しか乗れなかったが、最近大人だけでも乗れるようになった。
「楽しみました。ありがとうございました。」




 下船後「和舟乗船記念証」をくれました。
平成13年から年1回行われ、今日が第9回目です。


当日は到着順に乗船できる。無料。
平塚市民・他県・他市民を問わない。

「東海道五十三次」を歩く方、又は歩き終わった方も機会があれば是非どうぞ。
江戸時代の渡し舟を体験できます。
但し、年1回8月頃だけですので、念のため。


「東海道歩きの大勢の仲間」 その四 に続く


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