ここ数日仕事でPaintgraphic2をWindows 7 x64で使っていたのですが、ウインドウのリサイズをするために右端をマウスカーソルでつまむ時、ものすごく違和感を感じていました。カーソルをウインドウ右下にあわすわけですが、かなり外側まで持っていかないと斜めに拡大/縮小のカーソルに変わらないうえに、リサイズしている間のカーソルはウインドウの外側をポイントしているように見えます。 Windows 7は最初のウインドウの色とデザインのWindows Aeroを使用しています。せっかく高解像度表示対応なので、解像度は1600x1200にしていたのですが、これだとマウスカーソルが小さくなりすぎちゃってたのでマウスポインターのデザインを「Windows Aero (特大のフォント)」にしていました。Paintgraphicがアプリケーション側でAeroじゃないLunaぽい表示をしているので、このテーマの差が何か悪さをしているのかなと思っていました。 今日の作業でさすがに厳しくなってきたので「一時的にAeroをやめるか互換性チェックできちんとできるように調べよう!」と思っていろいろ設定してみるのですが、変化がないどころか違和感がどんどん拡大していきます。特に「ウインドウの色とデザイン」の「ウインドウの境界の間隔」を1に設定したときにAero側でも違和感を感じるようになりました。 これはもしやマウスカーソル側の設定に何かあるんじゃ・・・と思い、マウスポインターのデザインを「Windows Aero (大きいフォント)」にすると、違和感がすっきり消えました。ということは・・・マウスカーソル側に問題がありそう。 で、特大の「斜めに拡大/縮小1」であるaero_nwse_xl.curをカーソルエディタでみてみると、
ホットスポットの設定が「65535,65535」!
特大のカーソルをみてみたら、aero_nwse_xl.curだけでなく、aero_nesw_xl.curもホットスポットの設定が「65535,65535」になっていました。普段は使わなかったので気が付かなかったですがウインドウ左下でウインドウをリサイズしようとしたら、こちらも違和感バリバリでした。 ということで、両方のカーソルのホットスポットを10,10に設定してみると・・・違和感がすっかりなくなりました。どうもAeroでウインドウの境界が標準で5に設定されているために、この違和感をあまり感じずにすんでいたみたいです。おなじグラフィックエディタでもAdobe Photoshop 5.5を使っている時は違和感を感じなかったのですが、こちらは子ウインドウもAeroぽくなってウインドウの境界が太かった為にあまり気にならなかったというオチでした。
ということで、解決の手順は以下の通り。 1. RealWorld Cursor Editorをインストール Windowsのカーソル編集ができるツールなら何でもいいと思います 2. c:\Windows\Cursorsにあるaero_nwse_xl.curを開いて、ホットスポットを10,10に修正し、名前を付けて保存でaero_nwse_xl2.curとかにして「マイドキュメント」に保存(管理者権限がないのでCursorsフォルダには直接書けない)同じようにして、aero_nsew_xl.curもホットスポットを修正する。 3. エクスプローラーで作成した上記2ファイルをc:\Windows\Cusrsorsに管理者権限で書き込む。 4. デスクトップの背景のところで右クリックして、個人設定を開き、「マウス ポインターの変更」をクリックする。ポインタータブのカスタマイズのところにある、「斜めに拡大/縮小1」を選択して、右下にある「参照」ボタンを押す 5. ホットスポットを修正したaero_nwse_xl2.curを選択し、開く。 6. 同じようにして、「斜めに拡大/縮小2」をaero_nesw_xl2.curを選択する。 7. 右下の「適用」ボタンを押す。 8. デザインのところで「名前を付けて保存」しておくと、何かの折に設定が変わったときに簡単に元に戻せます。 9. 最後に、OKを押した後、マイテーマに「未保存のテーマ」と出ている(カーソル変更済みのテーマ)ので、「テーマの保存」をクリックして保存しておく。 10. お疲れ様でした。
マウスカーソルのホットスポットを変更するのが面倒な方のために、元のデザインに似た大きさのホットスポット修正済みカーソルを置いておきますので、よろしければ解凍してご使用ください。 斜めに拡大/縮小 修正済みカーソル | |