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URINE TOWN THE MUSICAL

−PART3−



場面ごとに個人的なツボや気になるポイントを細かく書きます。

−ACT1−


M−1 PRELUDE
M−2 ユーリンタウン


看守達が静かに場内の見回りをし、囚人の格好をしたピアニストが看守に連れられ通路から舞台に上がりピアノを弾き始める、というスタートがステキです。
看守達が覆っていた白い布をはずして、巨大な檻のセットがお目見え。
奥の1番上に、髪を全部隠すように白い(多分)帽子を被ってボ〜っと座ってるホープが可愛いです。
他の看守と同じブルーのシャツ姿のロックストックは、ここでしかお目にかかれないのが残念。
ロックストックは看守の中で1番若く見えるのに1番エライみたいです。
エリートってことですかね。このミュージカルを作るくらいだからかなり頭が良く、性格に難有りという人間なのでしょうか(笑)。
ロックストックのソロから始まるナンバー「ユーリンタウン」。
ロックストックとホープ以外の全員が、アンサンブルの1人として歌い踊ってるところがすごく好きです。
歌詞はかなりバカバカしくて♪ちびりそうだぜ〜♪とか♪1幕は1時間♪(本当は1時間10分)とか♪チケット見てみな、タイトルはユーリンタウン、書いてある♪とか。
看守のパートで♪貧乏人団結し、最後泣きをみるの〜♪と歌っていましたが、これもネタバレ?
1度退場したロックストックが曲のラストで白いシルクハットを被って再登場。
1曲目ですでにミュージカル自体をおちょくっています(「おちょくる」とは「からかう」という意味の関西弁なんですが、「からかう」よりも愛情がある感じがするので使ってみました)。
こういうおちょくりは全編に亘って出てきますが、ちゃんとミュージカルに対する愛情が溢れていると解るところがスゴイなと思います。



M−3 おしっこも商売
M−4 おしっこも商売(リプライズ)


マルシアさんの歌が圧巻。
大阪公演後半から高音がちょっと辛そうな箇所がありましたが、迫力で押すところはさすがです。
そしてストロング親父。
大千秋楽では昔流行った変則スキップのようなステップ(解りにくいな(汗))を歩く時に必ず入れていて、歩く度に笑ってしまいました。
安崎さん卑怯だ〜(笑)。南原さんも最初に見た時笑っていました。
ストロング親父やリトル・サリーが磔のポーズで皆に持ち上げられるのは、「ジーザス・クライスト・スーパースター」のパロディですね。
ロックストックとバレルが登場。
この時は取締りをする警官を演じているロックストックです。
警官役の時は警官の帽子を被っている、ナレーターまたは作者の時は被ってないというので違いを表現しているのは巧いなと思います。
表情も警官の時は結構悪い顔をしています。
ユーリンタウンに連行されるストロング親父と皆のやり取りがおもしろいです。
「オヤジ〜!」と叫びながらどこかやっつけ芝居のようなボビー達。
「素人(囚人)が演じてる」というのを表現しているのではないかなと思います。
ロックストックの♪おぼえとけ〜親父のこと〜♪で始まるナンバーの途中全員が静止するところで、高泉さんがいろいろとおもしろい表情をして南原さんを笑わそうとしているのが好きでした。
南原さんも顔芸をしたり「死刑!」のポーズをしたりして対抗してるし。



M−5 ミスター・クラッドウェル

どうでもいいことなんですが、クラッドウェルはどうして会社で燕尾服なのでしょうか?(笑)
いや、でもステキです、藤木さん。
特にあの胡散臭い笑顔がサイコーです。
ミスター・マックィーンのテンションの高さもステキ。
大森さんの看守役の時の笑顔が、藤木さんの笑顔と同じ匂いがしてハマってまいました。
このナンバーのタップダンスのシーンは「42nd Street」のパロディですよね。
社員役の水野さんがすごくダンスが巧い!
男性の中では小柄なのにダンスシーンは一際目立ちます。
パンフレットを見たらスタッフ欄のダンスキャプテンのところに名前が・・・。巧いはずです。
あと、できれば、ラインダンスでは藤木さんにも足上げてほしかった(無茶かな)。
上院議員のFAXギャグはどうしてなくなっちゃったんでしょうか。しかも大阪2回目から。
大阪初日、私の周りの席の男性客にかなり受けてたのに・・・。



M−6 おまわりの歌

ロックストックとリトル・サリーのやりとりはどれも好きです。
階段の上にいるロックストックにコインをおねだりするリトル・サリーがすごく可愛い。
立ち姿がちゃんと少女になっているところがさすがです。
東京大阪ではリトル・サリーの質問に困ったロックストックがわざとらしく笑った後「心臓が」「足が」とごまかしていたのが、北九州ではリトル・サリーの「教えてよ」「ヤダ!」と答えるものになっていました。
私はこの方が自然だった気がします。
このナンバーの冒頭のロックストックのヒップホップの振り付けを見て、「スタミナだー!」と心の中で叫んだのは私だけではないはず。
ダンスは他のキャストに全然劣ってませんよ、南原さん。
動きにキレがあって格好良かった!
暗転して懐中電灯で照らすところ、♪ジェイムズ・ディックテーター♪と歌う入絵さんの声がすっごく好きで、聞いていて毎回ゾクゾクしちゃいました。



M−7 ハートの告げるままに

このシーンは別所さんが笑いを取りにいくところです。
この後のロックストックとリトル・サリーのシーンで南原さんが悔しがることもあるくらい。
ボビーとホープの会話は2人ともどこかズレてておかしいです。
言い方は悪いんですけど、ちょっとバカップルっぽい。
歌い踊る2人の後で踊る3人の天使。
♪2つの筋肉踊りだし〜♪で猪木の顔真似しながら階段を昇るところでいつも笑ってしまいました。
大千秋楽でキスシーンの後あたりで別所さんがウホッウホッとゴリラ状態になって笑いを取っていたのですが、その後の「ヒロインに愛されることになってるんだ〜!」と泣くところで泣きながらウホッウホッ言っていたロックストックが可愛かったです。
南原さん、悔しかったのね(笑)。



M−8 空を見ろ

「ハートの告げるままに」では押さえ気味だった別所さんの歌が全開モードになっていてとてもステキです。
いや、ホントにホレボレします。
M−1〜M−4までは帽子を被って茶色のジャケットを着ていたジョン役で出ていた荒井さんが、このシーンからはボビーママとして登場。
そして、ボビーパパの安崎さんが、同じく帽子を被って紫のパンツ姿のチャーリー役で出ています。
トイレに並んでいる時、スーピー・スーとリトル・ベッキー・トゥー・シューズにコインを渋々渡すリトル・サリーにコインをあげる優しい奴です。
スーピー・スー可愛いですよね。
ボビーのことがとても好きだということが切ないほど伝わってきます。



M−9 ウサギになるな

モニターに映る黒いウサギがモニターから飛びだすと真っ白になっているのはどうしてなのか、気になって仕方ないです。
モニターのウサギが可愛いです。
下手側に座るとモニターばかり見てしまったこともあるくらいです。
ミスター・マックィーンウサギが社長の椅子でビリビリ状態になっていた時に、舞台の上手端に1つ置いてあるモニターに感電して骨まで見えてるウサギが映るのですが、これも結構好きでした。
紙人形劇のところは必ず受けますよね。
たたみ掛けるように次々と紙人形が登場して。
あれを商品化したら、私はセットで買いますよ。
そして、巨大ウサギスリッパ。怖いんだけど可愛い。
これは商品化しても買いません(笑)。
スリッパから出てきて手で髪を整えている南原さん、格好良いです。
机を移動させたり回したりする時の真剣な顔にもメロメロです。



M−10 ACT1フィナーレ

1幕フィナーレに相応しい「歌と踊りのビックナンバー」です。
「レ・ミゼラブル」のパロディがでてきますが、パロディとしてはこれが1番解りやすいです。
下手側で見ている権力者チームの上院議員に、「レ・ミゼラブルそのままでしょ?」と話かけられて笑ってしまいました。
権力者チームが手をつないで踊るところでは「屋根の上のバイオリン弾き」のパロディが出てきます。
あとリトル・サリーのローラーブレードは「スターライト・エキスプレス」のパロディではないかと思います。
♪君は間違ってる、まるで社会主義〜♪のところと♪間違っている〜間違っている〜♪のところのメロディが好きです。
頭の中をグルグル回って困るくらい。
ボビーとホープのやりとりの後方で、ビリー・ボーイ・ビルとロックストックが警棒で突付いたり何か言い合ってたりしているのが気になり、つい目がいってしまいます。
皆が追いかけっこをしている時に、壁にへばり付くように立って皆が開けた扉をずっと全身で受けているペニーワイズの顔芸も、いつも視線がいってしまうポイントです。
反乱軍チームと権力者チームがセンターの客席を挟む形で左右の通路に分かれて立って歌うシーンって、かなり効果的に観客を芝居に取り込んでる感じがします。
でも、どこを見ていいのか困ります。センターに座った時に何気に真横を見たら、真顔で♪あ〜〜♪と歌ってる南原さんと目が合って固まりましたし・・・(笑)。
幕がないのでどうやって1幕を終わらせるのかなと思いましたが、ラストに皆が順に看守と囚人に戻っていき元の檻の中に入るという終わり方で納得です。



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