2006年7月15日(土) ヤマハホール 「大銀座落語祭2006」 |
1.古今亭ちよりん −古典落語「やかん」 プログラムに入っていなかったのですが、前座として登場した女性の噺家。 私は噺の途中に会場に到着して席に着いたので、きちんと聴けませんでした(汗)。 2.林家正蔵×南原清隆 −トークショー 舞台にパイプ椅子が2つ並んで、藍色の着物に紺の羽織姿(多分)の南原さんが登場。 一言挨拶をして、マイクの電源が入っていないことに気付いて電源を入れる。 正蔵さんを紹介しようとして言葉に詰まり、「すみません、今、(袖にいる)小朝師匠が見えてビックリしてしまいました」。 その後、林家正蔵さんが登場。 正蔵さんが挨拶をするが、マイクの電源が入っていないことを南原さんが指摘して「良かった〜、俺だけじゃなくて」。 改めて挨拶をして椅子に座る2人。 今回初めてプロの噺家に稽古をつけてもらった南原さん。 高校で落語研究会にいて、先輩から上下の使い分けや、1番奥の観客の頭の拳1つ分上を見るように教わった。 これを鶴瓶さんに言うと「初めて聴いたわ〜、俺もそうしよう」。 プロの噺家から習うことは夢だったと話す南原さん。 ずっと笑顔で南原さんの話を聞いていた正蔵さんが「こういうトークは楽しいですね。『シャル・ウィ・ダンス?』と立場が逆転して嬉しい。もっとドキドキしちゃって」。 南原さんが月曜に正蔵さん自宅を訪れると、正蔵さん宅に菊川怜さんがいてビックリ。 菊川さんが正蔵さん宅にいたのは、テレビ東京系の故・林家三平さんのドラマで夫人の香葉子さん役を演じるから。 晩年の香葉子夫人役を八千草薫さんが演じると聞き、「えーっ!八千草薫が!?」と驚く失礼な南原さん(笑)。 『クイズ!日本語王』で小朝さんと一緒にロケをした時に「ネタはもう決めてるの?」と聞かれた南原さん。 「決めてないんですよ」と答えると、「じゃあ、ナンチャンにピッタリなのがあるからこれやりなさい」と正蔵さんの「仔猫」のCDとDVDを渡された。 「仔猫」は東京ではあまりやらない上方落語で、故・桂吉朝さんに教わった正蔵さんが東京に持ってきた。 南原さんはこの噺を知らなかったそうで、40分もあるのでビックリ。 正蔵さん曰く、「怪談なんだけど最後は胸がキューンとなる噺」。 「ナンチャンがすごく良いです」という正蔵さんの言葉に、「プレッシャーをかけるなー!」と叫ぶ南原さん。 小朝さんに「第一人者の正蔵に習って。もう話はつけてあるから」と言われ、正蔵さん宅の中にある「ねぎし三平堂」で稽古をつけてもらうことに。 正蔵さんは「やってみてください、見て言いますから」と部活の先輩みたいだった。 南原さんは緊張していたが、丁寧に諭してくれるのでやり易かった。 再び正蔵さんが「今日は最高のデキ」とプレッシャーをかけると、南原さんは「帰ります!」と叫ぶ。 「この対談をやる目的は、落語をやる前にハードルを下げること」と言った後、「江戸落語を引っ張っていく正蔵師匠にとって、落語をやる上で気をつけないといけないことは何ですか?」と南原さん。 正蔵さんは「私のハードルを上げましたね。ハードルの上げっこじゃないですか」。 「そろそろ始めますか」という正蔵さんの言葉に、「やらないと打ち上げに行けませんものね」と南原さん。 準備があるので先に戻るよう勧められた南原さんは、「落研あがりのブツブツがやるとだけ思っていただければ」と言って退場。 残った正蔵さんが「仔猫」について少し説明。 パイプ椅子を畳んで抱えて、「それでは南原さんの「仔猫」です」と紹介して退場。 3.南原清隆 −古典落語「仔猫」 再び南原さんが登場。 「落語初心者のウッチャンナンチャンのカミカミマシーン南原清隆です」と挨拶。 大銀座落語祭は最初から参加させてもらって3回目だが、今回は「仔猫」に挑戦する。 噺家は憧れの職業だった。 『クイズ!日本語王』で笑福亭鶴光さんと一緒に仕事をしている。 鶴光は「つるこう」ではなく「つるこ」と読む。 本人が言っていたの間違いない。 噺家は物知りなので、鶴光さんにもいろいろと教えてもらった。 その中で、寄席から生まれた言葉「下駄を預ける」と「トリを取る」の説明。 「落語は1人でやるからノイローゼになることもある。だから、自分は今日やったことは今日忘れる」という鶴光さんの言葉に「格好いいな〜」。 本番が始まったら「乳頭の色は?」「ええか、ええか、ええのんか〜」と言う鶴光さん。 「あんなギャグの裏にそんな悲壮な決意があったんだ」と感心した。 「銀ブラ」は銀座の喫茶店でブラジルコーヒーを飲むことという説明に、不信を抱く観客(笑)。 「心外ですなー」と南原さん。 銀座という名前の由来は銀貨を作っていた鋳造所があったからで、「これは間違いない」。 「仔猫」の舞台の蔵前は、大阪からお米を積んで隅田川を上って行って、そのお米を入れる蔵があったから蔵前という。 ここから古典落語「仔猫」がスタート。 「仔猫」がどんな内容の噺か知りたい方はこちらをどうぞ。 但し、完全ネタバレですのでご注意ください。 最後のサゲ直前の番頭のセリフを噛む(涙)。 終わって大きな拍手の中、足が痺れたというジェスチャーをしながら退場。 |