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ナンちゃんの落語会

2005年7月16日(土) ヤマハホール
「大銀座落語祭2005」
−お楽しみ企画A 第1部−



−落語会の感想−


1.マギー審司 −マジック

生ラッキーと生耳(笑)が見れたのが、とても嬉しかったです。
この人の話術、好きです。
師匠のマギー司郎さんの飄々とした話術とはまた違った感じで、淡々としていて面白かったです。
客いじりも上手くて、トップバッターとして観客の心を掴むところはさすがでした。


2.ますだおかだ −漫才

いつの間に、こんな漫才になっちゃったんだ〜(汗)。
前半は今まで通り増田さんがボケ、岡田さんがツッコミでしたが、後半のグルメレポーターのネタにはビックリでした。
観客の反応は半々でしたが、私は何よりあのネタをやった勇気に拍手です(笑)。
通常の漫才よりも岡田さんの変な面白さが出ていて、増田さんの放ったらかしの間でつい笑ってしまいました。


3.キャイ〜ン −漫才

登場していきなりの「(スターウォーズの)C−3POとR2−D2みたい」というのが、ツボにハマってしまいました。
似てるよ〜、キャイ〜ンとC−3POとR2−D2(笑)。
ウドちゃんのボケが聞き取り辛いことが何回かあったのには、ちょっと困りました(汗)。
しかし、天野くんのツッコミはスゴイですね〜。
タイミングも見事だし、ウドちゃんのフォローもちゃんとしていて、生で見れて本当に良かったです。


4.南原清隆 −落語「代脈」

私は落語ファンというほどではありませんが、親が落語好きだった影響で、物心ついた時からずっと落語をテレビやラジオで見たり聞いたりしてきました。
ちなみに個人的に好きだったのは、圓歌さん、志ん朝さん、上方では枝雀さん、仁鶴さんなど。
そういう人間の感想なので、辛口になっていますがご容赦ください。

昨年の「大銀座落語祭2004」の「笑福亭鶴瓶の会」で南原さんが披露した「平成時うどん」は「時うどん」を基にした創作落語なので、南原さんの古典落語は多分、1996年の「PIN」と1998年放送の「オールスター落語発表会」で「時うどん」を披露して以来だと思います。
今回も昨年のように創作落語かなと思っていたので、枕で「今日は古典落語をやります」というのを聞いた時は嬉しかったです。
何をやるのかなとワクワクしながら始まったのが、ポピュラーな古典落語の「代脈」。
そういえば、南原さんが落研時代に憶えた5つの内に入ってたな〜と思いながら聞いていました。

噺家は落語が上手い人と落語が面白い人に分かれ、両方を備えているのが名人だと思います。
TVで「時うどん」を披露した南原さんは、鶴瓶師匠に「粘土のよう」と言われるほどの顔芸と熱演で観客を笑わせ面白かったです。
逆に、顔芸や熱演ではなく話術で観客を笑わせ上手かったのが、風間杜夫さんでした。
顔芸は南原さんの得意技ですし、今回の「代脈」も顔芸と熱演で面白い落語にするのだと思っていました。
ですから、始まってまず、南原さんの力が抜けていることにビックリしました。
そして今回の南原さんは顔芸に頼らずに話術でいくんだと気付き、嬉しくなりました。
「過去に経験のある落語好きの素人」という立場の南原さんが、少しずつ上に上るために前向きに挑戦しているんだと、見ていて少し感動してしまいました。
南原さんは「代脈」を、丁寧にオーソドックスに演じていました。
その結果は可もなく不可もなくという無難な出来で、いくつかギャグがすべっていたのが気になりました。
それでも、余った羊羹を持参した紙に自ら包むところや、オチ前のおならに慌てるところは、さすがだな〜と笑いながら感心しました。

見終わって強く感じたのは、南原さんは人前で落語をする経験が少な過ぎるということです。
何故なら、コントはスタジオでもできますが落語は客前でやらなければ意味がないですし、何回も演じることによってこなれてくるものだからです。
回数を重ねれば、南原さんの落語はもっともっと上手く面白くなると思いますし、南原さんならそれができると信じています。
古典落語は何十回も何百回も演じられ、話の筋もオチも解っているのに噺家によって笑うところも面白さも変わります。
落語自体が面白くなかったということは、演者の腕がなかったからだと思います。
落語と演劇などを合わせた南原さんの「なんばらくご」をより素晴らしいものにするためにも、今後も古典や創作の落語を、南原さんのファン以外の観客もいる場所で続けてほしいと思います。

当日の南原さんに関しての感想は、ステキだった〜という以外にありません(笑)。
髪型も白い着物も仕草も何もかもウットリするほどでした。


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