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大河ドラマ「義経」

感 想

2005年1月9日放送
第一回「運命の子」

久々に大河ドラマを見たな〜という感じです。
親が見ていたので、私も子供の頃から「笑う犬」が始まるまでずっと見てきました。
初めて見た方や「新選組!」が初大河だという方は、違和感があるかもしれませんが、昔の大河ドラマはあんな感じです。
「新選組!」と比べてはいけません(笑)。あれは大河ドラマの中では異色な存在のドラマですから。

冒頭の一ノ谷の場面から力が入ってるな〜という映像。
見ながらいろいろと細かいツッコミを入れてしまいましたが、この先の一ノ谷の合戦の放送の時に見ると、また違うのではと思ってます。
タイトルバックは昔良く見た雰囲気で、懐かしい感じがしました。
60分で宮尾本1冊分をやるとなれば、ナレーションや説明のセリフがかなり多いのも納得。
全体のトーンが暗いのもこの時代を描く以上仕方ないことですし、ラテン系の義経郎党が出だすと雰囲気も変わるのではないでしょうか。
清盛が常盤に対して、常盤の美貌だけでなく母親の面影を求めたという設定は良かったと思います。
宮尾本の清盛が好きなので、こういう清盛の描き方は嬉しかったです。
予告編が来週分だけでなく、これからのダイジェストだったのも良かった〜。
伊勢さんが出ていなくても、来週も見ようという気になります(笑)。
今回はとにかく牛若役の赤ちゃんの可愛さにつきます(笑)。
稲森いずみさんはとっても綺麗で、常盤としてもかなりいい感じでした。
三浦浩一さんがどっちつかずの気の弱い感じの頼盛役をうまく表現していて、印象に残りました。
そして、私が楽しみしていた白石加代子さん。
私の中のお徳のイメージと合っていて、非常に嬉しかったです。

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2005年1月16日放送
第二回「我が父清盛」

前回は、後半少しテンポが遅い感じがしましたが、今回はテンポ良く45分が過ぎました。
今回はやはり蛭子さん(笑)。
人の良い情けない感じのお公家さんにピッタリです。
キレイな奥さんをもらって、浮き足立っているところが良く出ていました。
そして、少年宗盛。
平家一のヘタレで有名な宗盛ですが(笑)、今回は単なるヘタレではなく、父親に愛されていないという思いが宗盛を屈折させるという設定が良かったです。
時子の常盤への激しい嫉妬も、直接常盤と対面することにより説得力を持ちますし、稲森さんの常盤がまたキレイで常盤にピッタリですよね〜。
私の中で稲森さんの評価はすっごい変わりました(汗)。
あと、五足の服のボロボロぶりには驚きました(笑)。
常盤に肩身の狭い思いをさせたことを謝る清盛は、すごい良い人状態。
でも本当に良い人は、敵の大将の想い人を自分の愛妾にはしないと思います(笑)。
来週はいよいよ美輪明宏さん登場!楽しみです。

それから、15日(土)の第1回の再放送で、「播磨・一ノ谷」のテロップが「摂津・一ノ谷」に変わっていました。
苦情がきたのでしょうか?ということで第1回のあらすじのその部分も修正しました。

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2005年1月23日放送
第三回「源氏の御曹司」

1話2話と違い、かなり早い展開で話が進んだ気がします。
その分、中途半端なシーンもありましたが、ダラダラ話を延ばされるよりは良かったと思います。
ドラマの全体の雰囲気が解ってくると、突っ込みを入れたくなる場面も増えてきます。
柿泥棒を働いて失敗した筈なのに、次の場面では何故皆で柿を食べているのかとか・・・。
でも、今回は、全体的に濃い芝居が多くて嬉しかったです。
後白河上皇と清盛の腹の探り合いの場面は、見ていてゾクゾクしてしまいました。
私は女同士の火花散る戦いよりも、男同士の静かな頭脳戦や心理戦が好きなもので・・・(笑)。
そして、義盛こと行家叔父さんの登場。
今回すでに、この先トラブルメーカーになる雰囲気を漂わせているところがスゴイ(笑)。
遮那王の気持ちなんてお構い無しに、ズケズケ物を言っちゃうところがイメージ通りでした。
そんな行家に対して、嫌そうな顔をする覚日律師も良かったです。
そして、やはり、鬼一方眼の美輪さん。
立っているだけで妖しい!(笑)
この人にあんな風に語られたら、嘘でも信じてしまいそうです。
常盤と遮那王の別れは、定番ですがやはり胸を打つものがありました。
肉親の愛情に飢えていたことが義経の悲劇の1つだと思うので、この辺りをじっくり描くのは正解だと思います。
さて来週は、いよいよ弁慶登場。
少しずつ登場人物が増えていくのが、楽しみです。

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2005年1月30日放送
第四回「鞍馬の遮那王」

前回同様テンポの早い展開でしたが、所々劇画風な場面もあったり、全体的に点と点という印象がある回でした。
今回もやはり後白河上皇と清盛の場面が良かったです。
病人相手でも容赦なく福原に関する嫌味を言う上皇、素晴らしいです(笑)。
美輪さんは前回より見所が少なくて残念でしたが、天狗の面を取って髪の毛を気にするところが個人的にツボでした。
阿部寛さんの平知盛は、熱くてデカくて平家一門らしくないところが良かったです(笑)。
義経に関しては所々プロモーションビデオのようなシーンもあり、必要なのか?と思いましたが(汗)、滝沢秀明さんの繊細な雰囲気は今回の義経に合っている気がします。
弁慶は予告編を見た時は大仰な芝居のような気がしたのですが、通して見ると不自然ではなく、「いやだ」のセリフも今までにない弁慶を表現していると思えば許容範囲です(笑)。
あと、友達思いの五足と烏丸が良かったです。
今のところ原作とは違う五足ですが、心の芯のところが真っ直ぐという私の中の五足のイメージ通りで、見ていて嬉しいです。
ラストシーンの月をバックにした五条大橋のシーンが非常に美しく、演出家は映像美にこだわっているんだなーと思います。

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2005年2月6日放送
第五回「五条の大橋」

今回が今までで1番、ドラマとして見やすくて面白かったです。
話の流れがスムーズで、点と点がちゃんと繋がっていて解りやすかったです。
いきなり、最初の見どころの五条の大橋での遮那王と弁慶の出会いの場面。
弁慶の長刀が当たって桜の花びらが舞うのはキレイなのですが、量が多すぎませんか?(笑)
2人が見えなくなるほどの量はさすがに笑ってしまいました。
でも、歌舞伎を意識した動きはやはり美しかったです。
ワイヤーアクションもギリギリ許せる範囲ということで・・・(笑)。
今回のツボの1つは恋する弁慶(笑)。
あれは間違いなく遮那王に恋してますよ。
でも、それくらい思い入れがある方が、義経に対して独占欲が強いというのに説得力がありますね。
平家一門の女性会議も、宮尾さんの原作色が出ていてとても好きです。
あと烏丸が喋ったこと(笑)と後白河法皇様!
薬を舐めた後の悪い顔には、「待ってました〜」と拍手してしまいました(笑)。
初登場の静御前(静と書くのが憚られる(笑))、可愛かったのですが印象はそれだけです。
しっかりした強い女性のうつぼに対して、庇ってあげたい可愛い女性という感じで良いのかもしれませんが・・・。
ところで、源頼政役の丹波さん、痩せましたね〜(汗)。ちょっとビックリしました。
来週は、高い声でクネクネした喋り方の頼朝の登場に期待です。

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2005年2月13日放送
第六回「我が兄頼朝」

今回いよいよ登場の源頼朝。
恋人の亀ちゃんとほのぼのしたり、男勝りの政子をのらりくらりとかわしたりと結構つかみ所のない男のようですが、京の情勢をきっちり把握してるところはなかなかステキです。
やはり、稀代の政治家といわれている頼朝です。
オセロ松嶋さんの亀の前は、世事に疎い田舎娘という感じで、頼朝が気を許せる相手というのが納得できます。
対する北条政子は怖い女(笑)。
頭が良くてプライドが高い政子が、頼朝と義経の間に入るという図式を思うと、とても今後が楽しみです。
朱雀の翁が実は闇の世界の大ボスと解り、ちょっとワクワクしました。
遮那王は強いだけでなく優しいというのが、喜三太やうつぼに対する態度で伝わるところが良かったです。
平家では遮那王を悪く思わない重衡と、子供の頃からの悪感情を剥き出しにする宗盛の対比が面白かったです。
意外と腹黒い吉次も良かったです(笑)。
損得勘定抜きでは動かないというのも、商人だから納得です。
「優しさは裏切られる」や「月日は薬というのに」という名台詞があったりと、遮那王の鞍馬脱出へ向けて盛り上がってきた感じです。
しかし、予告編はズルイです(笑)。
「次回予告」のテロップがないので詐欺ではないですが(笑)、来週伊勢さん達が出てくると思った方も多いのでは?(汗)

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2005年2月20日放送
第七回「夢の都」

全体的にまったりとした展開の回でした。
今回のツボは、やはり法皇様(笑)。
イヤミを言わせたら右に出る者無し。無敵状態で、私の心を鷲掴み(笑)。
徳子の入内決定のナレーションの声が嬉しそうだったのには感心しました。
例え声だけでも、ちゃんとお徳なんですね〜(汗)。
ストーカーのような政子にはビックリです。
恋する過程が解り易い(笑)。
それに対して今一つ、掴み所のない頼朝です。
政子に対してのお亀ちゃん、今回も対照的で良かったです。
遮那王が喜三太には優しいのに、弁慶には冷たいのが良く解りません(笑)。
しかし、重盛が鬼と化す事件が「殿下乗合事件」じゃないところが驚きました。
乗合事件のその後にまた同じような事件があったという設定って、時期的に合わないからなんですかねぇ(汗)。
重盛が次回、どんな暴れ方をしてくれるか楽しみです。
そして、次回の予告編には、ついに伊勢さん登場〜♪(笑)

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2005年2月27日放送
第八回「決別」

とても劇的な回で、今までで1番面白かったです。
重盛が公卿邸を襲う場面は、もっと濃く描いて欲しかったなと思います。
前回の激怒する重盛から一転して、今回は冷静な重盛になってしまって淋しい(笑)。
今回は遮那王のいくつかの別れが描かれていました。
一時的な別れと永遠の別れ。
清盛との別れの場面での、清盛の立ち去り方には驚きました。
一体いつの間に?!という程の早さと静かさ(笑)。
遮那王と五足の別れは、淡々としている分、余計に切ない感じがしました。
そして常盤と遮那王の別れ。
やはり泣いてしまいました。いや、あれは泣くよ(汗)。
しかし、遮那王って、純粋というかストレートというか落として持ち上げる話術があるというか、怨みを言ってから感謝を述べるなんて、人を泣かせるのが巧いじゃないですか(笑)。
今回の頼朝がクネクネじゃなかったのと、法皇様の悪巧みやイヤミが少なかったのが残念でした。
慌てふためく政子パパと蛭子さんが見れたのは、とても嬉しかったです(笑)。
能子を押し付けられて困ってる時忠と領子夫妻も、迷惑そうな感じが出ていて良かったです。
いよいよ次回は、伊勢三郎と駿河次郎が登場!
桃太郎、又は西遊記、又はドラクエ状態の始まりです(笑)。
祭りですよ〜♪(笑)

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2005年3月6日放送
第九回「義経誕生」

ついに登場、我らの伊勢三郎義盛!
ということで、今回は力入れて感想書きます(笑)。
いきなりですが、義経元服の場面のあの「ジャーン」という音楽はどうなのでしょうか?
そして、お馴染みの平家の一族会議での、顔のアップの連続もどうなのでしょうか?(汗)
遮那王憎しの宗盛は良かったです。
執念深い性格ですね〜。2話の屏風の一件がうまく効いてます。
廊下を歩く知盛役の阿部寛さんには笑ってしまいました。
ちゃんと頭をぶつけないように気をつけながら歩いてます(笑)。
今回の鎌倉の、あのベタな雨宿りの場面には笑ってしまいました。
唐突過ぎだし、頼朝の「しまった(汗)」という表情で大笑い。
冒頭の遮那王と師の御坊(覚日律師)との静かな別れは胸が熱くなりました。
そして、喜三太が義経郎党の1番手に。
伊勢さんがニャンコなら喜三太は仔犬です。健気で可愛い〜♪
しかし、喜三太の特殊能力にはビックリ!
地面に耳を当てて走ってくる馬の数を当てるとは!(笑)
しかし、弁慶、後を追ってくるの早過ぎです(汗)。
喜三太と弁慶が順番争いをするところは子供みたいで面白かったです。
弁慶、喜三太にずっとブチブチ言ってるし(笑)。
そして、いよいよ伊勢さん登場の場面ですが、あの「ニヤリ」がラジオで話してた場面ですね。
いや、遮那王一行が盗賊に囲まれる場面はかなりコント風。
一瞬ブサイク3兄弟(懐かし〜)かと思ってしまいました。
両サイドが泰造さんと名倉さんだったり、伊勢さんが「獅子頭様」を頭に付けていてもおかしくないです(笑)。
でも熊坂長範役の河原さぶさんがイメージにすごく合っていて、これで私の頭もコントモードからドラマモードへ。
遮那王と伊勢さんの殺陣はキレイでしたね〜。ダンスみたいでした。
さすが元ダンサー(マツケンさん談(笑))。
夜襲の場面で、「謀られたぞ」と言って振り返った時の伊勢さんの表情がすっごく好きです。
そして首を斬られると聞いた時の「いやあ〜ん」という叫び声(笑)や、遮那王の正体を知って土下座して自分の身上を話す伊勢さん、平家の追手のことを知らせた後のニャンコのような顔と、やられっ放し(涙)。
特に船に乗る前の宿の外で、お腹空かせてる伊勢さんの可愛いこと!!
思わずTVに向かって悲鳴を上げてしまいました。
船の中でおにぎりもらって家来にしてもらう場面では、ちょっとホロリ。
マザコン+ファザコンの遮那王は、伊勢さんが義朝の郎党の子という話を聞いてる時点で、伊勢さんを気にしてるんですよね〜。
平家の追手のことを知らせた伊勢さんを置いて行く時も、気にかけてましたし・・・。
考えたら、伊勢三郎だけが源氏の家臣の血筋なんですよ。
佐藤兄弟は藤原家の家臣だし、あとは僧に孤児に船乗りですから。
4人目の駿河次郎は、高飛車な態度を取るのに実はお人好しな感じで良いです。
今までつかみ所のない感じの遮那王でしたが、濃い郎党に囲まれるとつかみ所の無さ=透明感なのかなという気がします。
盗賊を処刑しなかったり次郎の同行を許したりする人の好さも、寺で甘やかされていた所以と思えば納得できます(笑)。
今回が評判が良いのは、やはり全体的に解りやすいというのが大きいかなと思います。
もちろん私の中で1番面白い回でした。
毎週そう書きそうで恐いですけど(笑)。

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2005年3月13日放送
第十回「父の面影」

今回はやはり、桃太郎侍こと高橋英樹さんに尽きますね(笑)。
貫禄があって内面的に大きい藤原秀衡で、イメージにピッタリでした。
平家が「盛」尽くしに対抗して藤原家は「衡」尽くしですが、こちらは4人だからまだマシです(笑)。
それぞれのキャラを際立たせる細かいポイントがあちらこちらにあって、全体的にとても良い感じだと思います。
泰衡の良い人なんだけど気が弱い分押しが弱いという感じも、渡辺いっけいさんが巧く醸し出しています。
笑ってしまったのは、急にラブラブになってしまった頼朝と政子。
頼朝は結局、逃げられなかったのね〜(笑)。
でも、今回の頼朝は冷たい感じも出ていて、格好良かったです。
不満は、奥州に来るのに苦労したと言ううつぼがそう見えなかったこと。
私は伊勢さんみたいに食べ物で騙されません(笑)。
全体を通して思ったのが、義経というかタッキーの微笑んだ顔って良いな〜ということです。
あれはコロッと騙されるっていうか(笑)、すごく好感持てます。
そして今回の伊勢さん。
まず伽羅の御所の庭で座ってる伊勢さんが格好良い〜。
今回は全体的に顔芸爆裂(笑)。
小道具を使った「汚い」アドリブシーンはカットされていて残念っ!
でも、「伊勢三郎の唄」が聞けて良かったです。
♪蟹に似たるは〜伊勢三郎、都大路を横歩き〜泡吹く口をプハァーッ♪
ちなみに2番で唄われる弁慶は、足駄(あしだ=高下駄)に似てるのね(爆)。
それから次郎に船に戻れと言いながら、ホントに帰る次郎に対する伊勢さんと弁慶が可愛かったです。
子供かい、君達は(笑)。
総評としては、面白かったけど、私の中で前回は抜けずという感じです。

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