伝承の祭り（ハツカビシャ）
オトウケトリの中身は？ （平成１６年１月２０日撮影）
高津比咩神社・鳥居 （平成１４年８月１日撮影）
高津比咩神社・本堂 （平成１４年８月１日撮影）
高津比咩神社・案内 （平成１４年８月１日撮影）
前日（１月１９日）午後から弓・矢・的を宮世話人３人が作ります。材料は当番のニワが調達してきます。弓は桑の木の皮を剥ぎ、麻糸を撚って弦にします。二本作り、一本は榊の葉とヘイソクを付けて神社に奉納します。もう一本は実際にオビシャの弓射行事に用います。矢は篠竹を約８０センチほどに切り、半紙を羽の形や墨で線を描いて弓矢根にして差します。これを１３本（以前は１２本）作ります。
的は直径９０センチほどに竹を篭目に網み半紙を張り、中心に「乙甲ム」と周囲を墨で黒く塗ります。また、御神体を新しい半紙に包み表に「奉 今年の年号 当番ニワ名 当番宿の名前」を書き、紅白の水引を掛けます。
１月２０日午後１時頃には、神社に自治会長・副会長・特別委員、同副委員長、会計２名・宮世話人３名・氏子総代４名（各ニワ２名）・各組長６名・神主が当番の呼び使いにより集められ、拝殿に玉串奉奠などの式典が行われます。
次に、拝殿では今年の当番３名と来年の当番３名が盃を交わした後に、オビシャの御神体の包みを渡します。これをオトウケトリといい、当番の３人のうち一人がカシラと呼ばれヤドを努め、一年間自宅で神棚で大切に世話します。
式が終わり参列者は隣の自治会館で直会（宴会）となります。昔はカシラの家で行われたと言います。
