センサー調整は結構シビアです。主に駐車する場所に合わせて誤作動の回数が少なくなるように試行錯誤が必要でした。 |
各センサーの特性について(憶測)
私のシステムでは、本体のショックセンサー、フィールドセンサーの2台がセンサー調整を要します。取付からベストセッティングを見いだすまで結構試行錯誤があり、その経験から得られたそれぞれの癖について考えてみたいと思います。
(1)720T本体ショックセンサーについて
<基本設置方法> |
本体内蔵のデュアルショックセンサーは、比較的小さなショック(警告用)と大きなショック(警報用)の両方を感度調整できます。 これらセンサーは取付場所及び取付角度で、感度にかなり差が生まれます。基本設置方法は、以下の点です。 1)スピーカー面を水平方向(走行方向)にセッティングする →この点については、マニュアルに全く記載されておらず、当初は鉛直方向(地面方向)へ設置し全く作動しない状態に陥り発見しました。(日本語版には詳しく書いているかもしれませんが・・・) 2)ステーは出来るだけボディ金属部に取り付ける。 →当然、車体の振動をキャッチするセンサーなのでその振動が伝わりやすい金属部に取り付けする方がいいようです。 3)出来るだけ車両中央部に取り付ける。 →私の場合、助手席側に偏った取付を行ったため、運転席側に比べ助手席側の方が敏感に衝撃を拾いやすくなってしまいました。基本は中央ですが、現実問題とてはやはりどちらかに偏ることになると思います。 |
<周辺環境とセンサー設定> |
グランディスが駐車される場所は多種多様です。しかし主たる駐車場所となれば、自分の駐車場ですね。よってセンサーの調整は、自分の駐車場環境に合わせて行うこととなります。 センサー調整上で周辺環境において考慮すべきことは、以下の点です。 1)道路事情 交通量もさることながら、通過する車の種類を考える必要があります。私の駐車場の場合、通行量は幹線道路に面していないためそれほど多くはないのですが、工場地帯の端くれに位置しているために、トラック、それも10t〜30t位の満載トラック・トレーラーが、昼夜問わず結構頻繁に通ります。 当然、通過の際に結構な振動があり、それに反応することがよくあります。 またチューニングカー(別名走り屋グルマ)の通り道でもあり、爆音・重低音マフラーに反応することも結構あります。 2)建物密集度 センサーが反応すれば当然、120dbのサイレン又は警告が流れるわけですから、極力周辺住民に迷惑が掛からないようにしたいですね。だだっ広い廻りに民家のない様な青空駐車場なら多少の誤作動もそれほど迷惑ではないでしょうが、私のところのように建物前に駐車場があり、且つ建物に囲まれているようなところでは、壁などで音が反射して、結構響くことがあります。盗難防止装置が原因でイタズラされたらシャレになりませんので・・・ 3)メインとなる発報システムの選定 デュアルセンサーなので、警告(ボイス警告)をメインに監視を行うか、警報(サイレン警報)をメインにして監視を行うかを選定する必要があります。 周辺環境もその要因のひとつですが、どういった場合を想定してシステムを組むかを考えます。私の場合、軽い当て逃げ(当て逃げに軽い・重いもないと思いますが)、子供のイタズラ、車上荒らし対策と位置付けているので、警報メインでの監視体制を敷くことにしました。よって警報のセンサーは、ひどい当て逃げなどを対象として感度を調整することにしました。(頻繁に警報が鳴るのも困りますので・・・) |
<感度調整について> |
本体センサーはそれぞれ16段階の調整が可能です。私の場合は前述の通り、警告メインで考えていますので、以下の設定としました。 警告センサー:感度12 警報センサー:感度05 *数字は大きくなるほど感度大* この設定値は私の設置条件に基づく数値ですので、実際には個体差が発生するものと思います。基本的なセッティングの見つけ方としては、 |
(2)ダブルフィールドセンサーについて
<センサーの特性> |
508Dは、室内バリアと室外バリアの両方のセンサーを調整する必要があります。 調整の前にセンサーの特性を考えます。このセンサーは、おそらく一定の磁場変化から周辺環境を判断しているようです。よって連続的な磁場の変化(たとえば、車の側を人が通り過ぎる事による変化など)には反応せず、常時的の磁場の変化(0.5〜1秒ほど一定時間ドアの側に立ち止まるなど)を読みとっているようです。 よって磁場が狂わす金属などが周辺にあると、バリアを正常に張り巡らすことが出来ないようです。 |
<センサー調整の流れとポイント> |
1)室内バリアの設定 →本体の設置場所を考えます。極力中心にかつ金属部から離れた場所に設定します。 室内バリアが反応するときには、ドアが開けられているか、ガラスが割られているかなど、状態が限定されます。(ガラス破損は感度次第で微妙ですが、ドアが開けられたなら本体の電流センサーで即警報が発報するはずです) よって、ドアを開けてみてパイロットランプ(赤色)が点灯する位の感度(比較的感度は低い設定になると思います)に調整します。*ドアを開けて反応すると言うことは、基本的に金属製であるドアが移動することによる磁場変化に反応するということです* 2)室外バリアの設定 →フィールドセンサーの主体となるバリアです。私の場合は近づいた不審者に対する警告という意味合いで、このセンサーを取り付けましたので念入りに調整しました。 室外バリアは室内バリアと連動してそのバリアを変化させます。ですから室内バリアをギリギリのところまで調整していると、室外バリアを拡大させた場合に最悪、室外にまで室内バリアが及ぶこととなりますので注意が必要です。(前述の室内バリアをやや弱めにしているのはそのためです) 少しずつバリアを広げ、パイロットランプ(緑)が付くが確認します。私の場合、金属部の近くのため、どうしてもバリアの範囲を均等に広げることが出来ませんでしたので、運転席・助手席を重点的に調整しました。(リアゲート・ボンネットの前に立ち止まっても反応しません) |
以上の設定を終えると作業は全て終了です。あとは誤作動の回数を見ながら、本体センサーの感度調整を随時行うこととなります。
作業を終えて
購入時には比較的簡単に取り付けできるだろうと考えていたのですが、質を求め出すとやっぱり時間がかかりました。 特に配線の取り廻し、センサー調整は、仕上がりにダイレクトに影響してくる部分ですのでしっかりとやりたいものです。 こういった作業が面倒と思うのであれば、やっぱりショップに依頼する価値はあるかと思います。しかし自称DIY人間である初心者の私でも時間を掛けて作業を行えば、そこそこ行けるのかなと自分で自分をほめています。(笑) 3万円弱で、これほどのセキュリティシステムを組めるような時代であることに感謝しつつも、セキュリティシステムに頼らざるを得ない世の中になってきたことに悲しさを感じもする今日この頃でした。 なお取付に際しては、各自の力量などを考え、無理のないように自主責任で取付を行ってください。 |