取付作業で一番のハイライト(?)が、配線作業だと思います。根気良くやれば、プロ並みの仕上がり、手を抜けば素人の仕上がり。
ショップでお金を払って付ける意味は、やはりこの配線の取り廻し方に尽きると思います。

 

 

それぞれのユニットごとの配線は以下の通りです。

ホーネット720T本体
配線色 内容 接続先
720T本体側配線
赤線 本体+電源用(+)です。接続時には必ずヒューズを外しておきます。 常時電源(バッテリーへ)
黒線 アース用(-)です。ボディアースへ共締めします。 ボディアース
白線 ON・OFF確認フラッシュ信号出力(-)です。通常は、スモールランプが連動して点灯するように配線しますが、私の購入品の場合は付属のウインカーランプ連動リレーへ接続します。 付属リレー(特注品)へ
青白線 LED出力(-)です。付属のLEDに接続します。 LED青線(-)へ
青線 簡易トリガー入力((-)外部センサーからの入力配線)です。この配線に電流が流れると警報が発報します。オプションを取り付けない場合は使用しません。 508D室内バリア信号線へ
オレンジ線 ホーネット作動中の信号出力(-)です。オプションのキーレスエントリーや、スターター停止リレーなどセキュリティ状態の確認信号を必要とするものに対しての信号線です。オプションを取り付けない場合は使用しません。 516Uセキュリティ信号入力へ
ハザードランプリレー
白線 ハザード信号入力です。 本体白線へ
赤線 ハザード用電源(+)です。ハザードフラッシュ用の電源を取り出します。 常時電源(
(バッテリーへ)
オレンジ線 ハザード信号出力(+)です。フロントウインカーの+側配線に信号(電流)を流し、フラッシュさせます。 ウインカー配線へ
LED(動作確認ランプ)
青線 LED信号入力(-)です。 本体青白線へ
赤線 LED電源(+)です。常時電源へ接続しますが、室内のためヒューズボックスから取り出すと便利です。 常時電源(室内ヒューズボックス9番より)

 

 

ダブルフィールドセンサー508D
赤線 電源用(+)です。バッテリーへの直接接続は避けます。 常時電源(室内ヒューズボックス9番へ)
黒線 アース用(-)です。ボディアースへ共締めします。 ボディアース
青線 室内用バリヤ信号出力です。システム本体へ警報信号を出力します。 720T簡易入力トリガー配線へ
緑線 外部バリヤ信号出力です。警告信号を出力します。720Tには警告信号の入力がないので、追加したボイスモジュールへ出力することとなります。 516Uセンサー入力線へ

 

 

 

ボイスモジュール516U
赤線 電源用(+)です。バッテリーへの直接接続は避けます。 常時電源(室内ヒューズボックス9番へ)
黒線 アース用(-)です。ボディアースへ共締めします。 ボディアース
オレンジ線 セキュリティシステム作動中の信号入力です。これにより追加モジュール側でも、システムON・OFFをボイスで確認することが出来ます。720T自体にボイス機能があるため基本的には接続する必要はありません。 720Tオレンジ線へ
緑線 センサー入力用です。警告信号を入力します。 508D外部センサー出力線へ
グレー線 スピーカ出力です(2本)。エンジンルームに設置するスピーカ配線に結線します。 スピーカー配線へ
黄色線 何の配線か不明(システムのON・OFFに関係か?)
イグニッションONで+電流が流れる配線へ結線します。室内ヒューズボックスから取るのが妥当。
室内ヒューズボックス7番へ
茶色線 サイレンの入力。サイレンが別になっているシステム(725Tなど)の場合に、サイレン出力線(茶色)をこの配線に結線します。720Tの場合には使用しません。 サイレン出力線へ

 

 

実際の作業の流れ
上記表の通り指定された接続先へ接続・結線を行います。

1)常時電源への配線
 ヒューズが付いているものについては、必ず外してから接続を行います。本体電源は直接バッテリーへ、516Uコントローラー、LED、フィールドセンサーについては、運転席側にある室内ヒューズボックスの○番(常時電源)より電源引き出しヒューズで取り出した配線に接続します。
516Uコントローラーで車体状態チェック用に取り出す信号線(○色)は、イグニッションONにて流れるヒューズ(○番)より取り出した配線に接続します。
なお取り出しヒューズは差し込む向きに注意してください。念のため取り出した電源には、回路の手前にヒューズを入れておくと安全です。もしヒューズを入れなかった場合、ヒューズが切れた時に取り出した回路にもよりますが、運転に影響(パワーウインドーが使えないなどの問題が発生する可能性があります。
上記の表で、室内ヒューズボックスから取り出す電源としては、常時電源用として9番(空き)に15Aの電源取り出しミニヒューズ、イグニッションON用として7番(空き)を同じく15Aミニヒューズを使用し取り出します。

室内ヒューズボックスの状態(青線が出ているのが電源取り出しヒューズです)

2)アース取り出し
 720T本体のアースは、手近な場所にあるボディーアースに共締めして取り出します。またLED、516Uコントローラ、フィールドセンサーのアースは、運転席側のインパネシフト側面パネルを取り外し、そこから市販のアース取り出し端子(3穴)を利用し接続します。

サイドパネルを外したところです。 市販のアース取り出しパーツにてアースを取ります。

3)各信号線の結線
 それぞれ指定先の配線同士を、圧着スリーブにて結線します。室内外ともに漏電を防ぐため、念のためビニールテープで絶縁処理をしておきます。また配線の取り廻し上どうしても届かない場合は、あらかじめ用意しておいたケーブルを使用し延長して作業を行います。

ウインカーへの配線(特注品)。ウインカーリレーからのプラス配線を左右ウインカー配線に割り込ませます。
特注品のウインカー連動リレーです。
オレンジ色の配線をウインカーに割り込ませます。
動作確認用LEDはハンドル横のパネルに取り付けました。

4)エンジンルームからの配線
 本体やスピーカーからの配線は、室内のコントローラやフィールドセンサーと接続する必要があり、どこかから室内・エンジンルームに引き込む必要があります。わたしは当初、フェンダー内側を通して配線しようと考えていたのですが、余り見栄えが良くありませんでした。
 で、室内外の配線のバイパス口に選んだのが、リアウォッシャー配管の部分です。ここなら運転席側のちょうどアクセルペダル上部に引き込むことができ、配管もゴム管なので5,6本の配線を通しても問題ないと思います。

向かって右側のワイヤーが、アクセルワイヤーです。
左側にあるウォッシャー用配管のスリーブを利用して室内に引き込みます。
室内側の状態。
上部2箇所(ウォッシャー、アクセル)、下部一箇所(ボンネットオープナー用ワイヤー)にスリーブがあります。

< 完 成 >
 異常の配線が終了し、ヒューズを差し込めば作業が終了です。動作確認で不具合が見つかったら配線の継ぎ目、接続先の確認を行い、不良個所を補修します。

室内配線状態。中央に見えるのがコントローラーです。
余った配線はタイラップなどで固定し、パネル裏などの見えない部分に固定します。
エンジンルーム内部。タワーバー奥に見えるのが、室内側へ引き込んだ配線です。配線固定用シールで貼り付けているので、余り見栄えはよくありません。近々、市販の配線チューブを塗装したものに切り替えます。

 

 

 

設置作業はこれにて終了。あとは、センサーを調整します。

 

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