『冬』                   姫田 和幸

 皆様,寒い日々が続いておりますが,お加減はいかがでしょうか。寒さが身にしみる季節です。暑がりの寒がりの当方としては,非常につらい時期です。
 占いの世界でも冬。どうやら僕はただいま大殺界だそうです。今年一年で終了とのことですが。
 今,大殺界ならこの時期が明ければ,今以上の楽しい生活がおくれるんですかね。
 そんなに簡単なものなのだろうか。期待せずに1年をおくろうと思います。

隣の美術館          広告写真業・幸田 青滋

 高知県立美術館に行ってきましたのでその印象を書かせて頂きます。
 高知ICまでは2時間少々,丁度昼時だったので高速を降りてから途中どこかで食事を済ませ美術館に行く事に致しました。ICから美術館までは1本道,これといった店を発見出来ずそういえば美術館内にもお店があったなぁ〜と思い出して中で食事する事に致しました。
 館内のレストランに直行しましたらそこはイタリアンのお店で「肉料理のセット」「魚料理のセット」「本日のパスタセット」3つの選択が出来てそれぞれサラダ付き,飲み物もコーヒー・ティー・ハーブティーの三択が出来ました。お値段は税込み997円,味ボリューム共に文句無し,価格以上のランチでした。店の内部をよくよく見てみるとワイン,ビールなどのも常備されている様子でとてもゆったりとした雰囲気,気取ってないけど品を感じるお店でした。
 美術館内に入って頂いたパンフレットに驚く事が書いてありました。ミュージアム・パスポートって年間観覧券が販売されていて価格がたった2500円なのです。1年間通して有効ですから同じ展覧会でも,何度でも出入り自由ってことですね。
 美術館や博物館って所は展示場の各所にイスに座った係りのおねいさんがいらっしゃいます。高知も同じくたくさんいらっしゃいました。先日東京都立写真美術館に行った時,出口のおねいさんが私の方を見ながら「ありがとうございました」って微笑んでくれとても良い印象が残ったのですが…果たして高知では??入り口では「いらっしゃいませ」と,出口でも「ありがとうございました」って微笑んで礼を頂きました。幸田◎です。

讃岐の空〈2〉             村上 哲史

 「あの人,徳島駅から迎えに来てくれたみたいよ」
 海原さんが母に話す。あの人とは助役さんのことだ。見た目も若いし,気易そうな人である。とても偉い人には見えない。それに,助役さん自らこんなところまで迎えに来てくれるとは思いもよらない。
 「お世話になります」
 母が深々とお辞儀をすると,「いえいえ,でもお天気よくなって良かったですね」と言いながら簡易スロープをたたみ,少し離れた席に着いた。母も車椅子のアームレストに手を添えながら席に着いた。
 シュルシュルーッと扉が閉まる。それとともに景色がゆっくりと動き始めた。
 ガッターン,ゴットーン。ガターン,ゴトーン。ガタン,ゴトン・・・。
 左右の窓の下に対面座席のある鈍行列車はほぼがらんどうに近い。車椅子でも十分走り回れるだけのスペースがある。ボクは,車両の最後尾に進行方向に向かってブレーキを止めていた。が,車椅子の性能上やはり少しは動く。そのリズミカルな動きと窓を流れる景色が何とも心地よく,いつになく早起きしたこともあって眠気との格闘を余儀なくされていた。
 その後ろで,母は海原さんと話をしている。とりとめのない世間話。時々「そうやなぁ」とか言って話を振ってくるものだから「うんうん」とうなずくものの,意識は遠のくばかりである。
 ガタン,ゴトン。ガタン,ゴトン。ガタン,ゴトーン・・・。
 時間がいつもよりゆっくりしているような気がした。


稲羽の白兎ツアーに参加      幸治 泰代

 八桙神社から見えた空。いい天気で良かった!



 まず,阿南市長生町にある,八桙神社(やちほこ)(式内社)へ行きました。
 長国の国造の祖を祀り,木造の大巳貴命(おおなむちのみこと)の立像(国重文)があり,平安時代の作で神像はめずらしい。
 神社で引いたおみくじ鉛か鉄!?の塊で出来たおも〜い,おみくじをカラカラと揺らして引くと凶とでました。
 …当たってて怖いくらいでした。
 皇太子さまも参拝に来られたそうです。

 それから,近くにある史跡発掘現場へ,弥生時代初期の初期くらいの時代の層を掘っていました。更に,下の層の縄文時代まで掘り進めるそうです。

 あれれ!?兎は〜?とお思いの方。画像やうんちくよりも,「来て見て〜」さすれば,これが兎なり…。
 稲羽の白兎とは? 百聞は一見にしかずで,言葉よりも見てもらえば納得なのです。
 うさぎさんは何処に〜という事なのですが…。
 兎は海にいました! 海の上に見えるか見えないかの岩に,波がバッシャーンとぶつかると高く飛びます。それが,遠くから見ると兎が飛んでいるようにも見えるんです。波が高い台風の後などは本当に兎がピョンピョン跳ねているように見えるらしい。
 これが,稲羽の白兎。


 蒲生田岬にある賀立神社。阿南市椿町の蒲生田岬の賀立神社の建物の中にある兎の彫り物は,波の上を飛んでいるみたい。

 こちらは,阿波福井駅の東,阿南市福井町土佐谷にある金毘羅神社。
 ここにも,波の上を飛ぶ兎の彫刻がある。
 また,他にも,椿町椿泊にある佐田神社にも兎の彫り物がある。(画像なくてすいません。)
それから,この近辺では縄文遺跡がたくさん…。椿町曲…曲銅鐸出土地。橘湾に面した山腹で銅鐸が2個出土した。舞子島古墳…7基の古墳が確認されている。船瀬遺跡…椿町蒲生田では弥生時代〜古墳時代に至る広範囲な遺物の散布が認められた。

    (阿波古事記研究会の資料より。)

 何かある〜!と感じた方たくさんいるかと思います。
 徳島で育った私ですが,こういう事は最近になって知る事が出来ました。もっと知りたいな〜と思います。歴史の苦手な私でしたがこういうのは好き。古墳とか遺跡とか興味津々です。普通の山みたいなのが前方後円墳だったり…。すぐ近くで見ていると気づかない事も色々,教えていただきながら見ると「ほぉ〜おもしろい」となるものです。