<建国記念の式典>     大西 雅子

 昨日の朝は寒さは厳しくありませんでした。朝10時から眉山中腹の花見の桟敷を出すところ,神武天皇の銅像がある広場で,建国記念日の式典がありました。5〜60人の人が集まっていました。皆,今年は大勢の人が集まったと口々に話しています。
 比較的暖かい朝でしたが,外でじっといると寒い。途中でお日様が射した時は太陽がこんなに暖かいのかとあらためて,そのエネルギーの大きさに気づかされました。
 式典は神事の後,君が代を歌い,えらい方々の挨拶があり,最後に日本会議の徳島県本部の決議案が読み上げられて,紀元節の歌を歌って,終わりました。
 神事ではお祓いを何度もしたり,祝詞をあげたりです。4人の小学6年生の巫女さん姿の踊りがゆったりとしてかわいくてとても良かったです。
 建国記念のお祝いは世界中の国々で行っていますが,神武天皇が建国して以来,2665年も前から行っていて,万世一系の天皇制が連綿と続いているのは,この日本だけであり,日本人はもっと誇りを持とうというお話がありました。
 私は神武天皇の銅像がこの眉山にあることを不思議に思っていたのですが,神武天皇の銅像は日本で,宮崎県と,ここ徳島にあるだけだと書いてありました。ますます謎が深まります。銅像は明治30年に建てられたとあります。
 式典が終わると,しょうがの入ったあめゆが振る舞われました。温かくてほっとしました。
 今日もにこにこにっこりありがとう(^_^) ニコニコです。

【フジサンケイグループと株式】       幸神 徳

 話題のフジサンケイグループとライブドアのニッポン放送をめぐるやりとり,非常に興味深く見ております。
 手元にある「放送文化」(日本放送出版協会発行)1996年10月号を読み返している。テーマが「フジテレビ株式公開のタイミング」。どうやらお台場の新社屋など設備投資のための資金調達手段として株式公開を行うのでは。という内容であった。加えて当時の東証の運用規定で親会社が上場していないと子会社が上場できないというルールがあったそうだ。ニッポン放送の上場がフジテレビ上場の前提になったようで。
 9年後のいま,このような事態になっているとは予想だにしていなかったことだろう。ただその当時,テレビ朝日が外資に買収という衝撃的なニュースがあったころであるのだが。
 みなさん文化放送を忘れていませんか。この放送局もフジテレビの親会社ではなかったでしょうか。複雑なのは文化放送ではないでしょうか。

【夜中にラブと】     木野 真志

 ラブというのは家にいる犬の名前です。
 家族の一員になってはや8年。吉野川の土手を車で走っていた時に,突然飛び出してきました。生まれて2・3ヶ月くらいの子犬でした。そのまま家に連れて帰ってしまいました。さすがにうちの親も,当時大学生の私が,犬と一緒に帰ってくるとは夢にも思わなかったようでかなり怒ってました。しかし,その日から彼女は我が家の人気者に。
 毎日の散歩はほとんど行けてませんが,休みの日にはいつもより長めに遊んでやってます(遊んでもらってるのかもしれません)。
 最近は寒いので,朝会社に行くとき名前を呼んでも,犬小屋から出てくることもなく,チラッとこっちを眺めるだけ。毛布がお気に入りのようです。
 飲みに行って遅く家に帰ったときには,ちょっと散歩します。ラブには迷惑な話だと思いますが,僕にとっては大切な時間です。

 のうさぎのはなし その2      たかしま れいこ

 神山に来て最初の春,近所のおばさんが野うさぎのあかちゃんをくれました。畑の横でじっとしていたそうです。こげ茶色の毛で目はまっ黒です。片手にすっぽり入るほど小さくても,ちゃんと長い耳をしています。
 初めて野うさぎを見ましたが,とにかくかわいい!! うれしくてさっそく「ぴょん吉」と名前をつけ,それから2,3日牛乳を水でうすめて飲ませたり,箱から出して部屋のなかでぴょんぴょん遊ばせたり,だいぶん元気になったとよろこんでいたら,5日目に急に死んでしまいました。
 ショックで涙が止まりません。でも松の根元にお墓を作り土をかぶせて立ち上がり,何気なくうしろを見ると…まっ黒い長〜いへび!!がそこにいます。これまた神山に来て初めて見るものですが,とにかくこれだけは大嫌い! 見たくない!! 一瞬ぴょん吉のことは忘れてしまい,うちのなかに逃げ込みました。涙も止まって乾いています。ぴょん吉君が松の下でおもしろがっているような気がして,笑ってしまいました。
 その夜,夢をみました。
 ぴょん吉が元気にあたりを跳ねまわっています。うれしくて楽しくてしかたない,といった風です。あたたかく明るい日差しです。私もうれしくてながめていましたが,やがて遠くのほうへとんでいって,すがたが見えなくなりました。
 目が覚めたとき,「ああよかった」と思いました。
 最後まで何となくユーモラスな野うさぎでした。