ラッキー          森 悦光

 今,ライブドアの堀江貴文さんが,ニッポン放送の筆頭株主になったという事で,頻繁に新聞やテレビに顔を覗かせています。
 日本テレビのアナウンサーに,「ニッポン放送の株がくなったら,売り逃げするのでは?」という質問に,「私は命を懸けています。そんな事するわけないじゃないですか。」と言っていました。
 老齢の皆様には,堀江社長は,のっとり屋とヒンシュクを買っているかも知れませんが,私,少々ミーハーなもので,堀江モンのファンなんです。堀江さんの動きは,木下藤吉郎に似ていると思いませんか?
 出来る事なら,フジテレビやニッポン放送のオーナーになってみたいと想う人はたくさんおいでになると思いますが,その目的に向かって堀江モン以外は動かなかった。いや,動けなかった。
 命を懸けても800億円作れる人なんて,そうそういない。オンザエッジ(崖っぷち)という名前から始まった会社が,エッジ(最先端)と社名をかえ,ライブドア(今のドア)となり,まだまだ大きくIT社会の頂点になろうと頑張っている,堀江社長を見ていると,心がはずみます。
 「阿波の匠」展というのが,2月23日〜27日の間,東京の六本木AXISというビルの中で開かれます。私も「あかり」を二点作陶し,出展しておりますことから,26日27日28日と六本木に行くことになりました。「ラッキー!」この機会に,六本木ヒルズの中にあるライブドアを見てこようと思います。力がわいてきそうだから,ついでにソフトバンクと楽天もね。
 今日は,バレンタインデー。主人にチョコを買わなくては(エッ!)。私は女性なんですよ。そう,「世界で一番ブラブラさせて」と口ずさんでいる,脳天気な女陶芸家。

 心の余裕         平 澄子

 2月7日の朝,田舎に住んでる姉から電話がかかって来た。
「今日,何の日か覚えとるで?」
う〜ん何の日かなあと考えていると,
「お父さんの命日でぇ」
あ〜あそうや2月7日命日やわ,忘れたらいかんなぁ! お父さん怒っとるかも知れんなぁ。
「もうお墓参り行って皆の分拝んできたけん」
と姉はテキパキと話すだけ話して電話を切った。
 2月7日,父が亡くなって三年,何で忘れたんだろう。そんなに心に余裕がないのだろうか。少し落ち込みました。
 その日は帰って生前くれた父の手紙を見て,そっと一人涙にくれました。
 心に余裕,気持ちにゆとり,大切だと思いました。

 青春してますか?  藤井 久美子

 青春とは,人生のある期間をいうのではなく,心の様相をいうのだ。……
 ご存知のサムエル ウルマンの詩‘青春’です。幾度となく読むうちに暗唱するようになった。
 歳を重ねただけで人は老いない…うん! そうそう,と思うけど,若い人達から見れば「外見,やっぱ見てくれよ」と言う声が聞こえそうです。
 創造力,勇猛心,探究心,剛毅な挑戦,勇ましい言葉が続きます。
 希望をうしなう時に初めて老いがくる。
 希望を持ってない若人もいるし,行動力いっぱいのお年寄りもいる。心の様相でしょうか。

 神さま,仏さま     相原 雄二

 幼い頃,身近でよく耳にした言葉があります。それは,おじいちゃんやおばあちゃん,そして両親が子供を躾るときのことばに「そんな悪いことをしていると,神さまよりの罰が当たるよ。おりこうにして,善いことすれば神さまが,ご褒美をくださるよ。だから善いことをたくさんした人が偉くなるんだよ。」と,最近ではあまり聞かなくなりました。また各家庭にあって,朝夕に神棚,仏壇に礼拝して,特別な人を除き,多くの人が礼拝祈願を致します。これらのことを観るとき,明らかに神さまの存在を知らず識らずのうちに信じていることが分かります。善いことをしたら,神さま仏さまがお護りくださる,悪いことをしたら罰を与えられる,ということをハッキリとしないながらも信じていることが分かるでしょう。これらは原因と結果(善因善果・悪因悪果)の因果律を昔の人の知恵で教え信じている言葉なのです。日本は仏教の教えの影響もあるのでしょうが,これらは遠い昔より歴史上の事実から総合して得た真理であるのです。信仰心のあるなしにかかわらず,日本人として生まれたなら,この大自然に抱かれ育まれ生活しているうちに,いつとはなしに自然とあるがままに共生していこう,感謝して祈りを捧げていこうという心持ちになるのではないでしょうか。若いカップルが初日の出のデート場所,神社,仏閣,結婚式,受験,大手術に臨むとき等々,人生の節々には必ず神さま,仏さまが頼りにされます。それもこれも心のどこかに自然と畏怖と畏敬の念を抱いているあかしです。