節句       ベル ヒロエ

 ソフィアの初節句,ひなまつりです。
 今までは日本の文化・伝統行事などにほとんど関心がなかったけれど,アメリカで生活をして,そして自分の子供を持つとスゴク大切に思える今日この頃です(*^_^*)

ベルファミリー

 こんにちわベルファミリーです(*^_^*)
 今月でソフィアは6ヶ月になりました。お座りがとっても上手に出来るようになりました。ベビーフードも始めてこれからもグングン大きくなることでしょう!!
 私もスコットもとっても可愛いソフィアと生活が出来てとぉ〜〜っても幸せです(^_-)-☆


父の一周忌に思う事  芝山 靖二

 私の父は去年の2月24日に92歳で亡くなりました。若い時より仕事一筋の人でした。生前父はこんな事を言っていました。
「わしが,今亡くなったら芝山のオッサンはこの世の中にアガキに出てきたようやなー!」と世間の人は言うだろうなーと。実際父は来る日も来る日も一生懸命仕事をしていました。
「べつに辛くて仕事をしてるんじゃない,元気で仕事できればこれ以上のことはない,疲れは寝たら直る」とも言っていました。
 父は仕事はよくしましたが,実に質素な生活で一生を終えました。ティッシュペーパーを使うのも一枚づつ使うような シマツ な人でしたが,お金儲けにはあまり欲はありませんでした。商売をしているとよく損,得,の事でトラブルが起こります。その事で私が一生懸命になっているとしばらく見ていてやがて言います。
「その事で相手に勝っても,それでオオケぶげん者にもなれへんし,貧乏人にもなれへん,ほおっておけ」
 1970年代から80年代は今と違ってブロック(家業ブロック製造業)も大変よく売れました。製造の倍,三倍,しても売れそうでした。注文を断るのが悔しくてブロックマシーンのメーカーと増産の計画を立てていると
「オオケ,とおけ(木で出来た大きな樽)で飯を食うわけで有るまいし,そんな事をして夜もオチオチ寝れん様なん何がいいんや」
 すべてにこの調子で毎日が変わりなく元気で仕事ができれば有り難い,そんな気でいつもいる人でした。

カミとトウヒ 6          田上 守

 前回の続きで,外毛根鞘は上皮性毛包の1つで結合組織性毛包とはガラス膜をはさんで接しています。そしてこれは毛球部から表皮にいたるまで毛包の全長にわたって存在します。「髪の毛を抜いたとき抜いた毛の元に付いている白い感じの物。自然の抜け毛には,付いていません」      ヘアーサロン タガミ

讃岐の空〈4〉           村上 哲史

 「切符を拝見します」
 勝浦川を渡り終えた頃から車掌の声が何度も心地よく耳に忍び込む。黙って座っているお年寄りに対しても,先程乗り込んできた学生等に対してもほぼ同じ口調だ。テレビなどでは何度か目にした光景。列車に乗ったのは初めてではないから切符確認の体験もあるはずなのだが,妙に新鮮で心が躍る。
 「あっ,わたし急いで乗ったから切符買うの忘れてた。てっちゃん等は買(こ)うたんえぇ」
 海原さんがにわかに慌て始めた。
 「私らは1分前に着いたけん,慌てて買(こ)うてホームに入ったよ。兄ちゃんが慌てさせるけん,あせったあせった」
 母が答える。
 「いくらだったで」
 「二人で往復700円。障害者割引で二人とも半額だったから」
 「確か,介助者がいない場合は100km以上乗らないと半額にはならないはず。でも詳しくない人だったら,もしかしたら半額になるかも」
 あいだにボクが口を挟む。ちょうどそこへ車掌がやってきた。無論ボクの言葉を車掌が聞き取れるはずはなく,普通どおり「切符を拝見」と声を掛けてきた。
 「あのう,切符買いたいんだけど,これ(手帳)使える?」
 「お一人ですか。なら申し訳ありませんが割引にはなりません・・・」
 さすがに世の中そんなに甘くはない。車掌は資料を見ながらであるが割引の条件をきっちり説明してくれた。お見事。うーん,でも割引条件の100kmっていう数字の根拠は何だろう・・・。そんなしょうもないことを考えている間に切符の確認が終わったのか,いつの間にか車掌はいなくなっていた。
 車内がまた少し賑やかになっている気がした。