スピード                   大黒 孝幸

 僕は約30年前,潜在意識を使って夢を実現させる方法を本で知りました。その運命の出会いから3ヶ月,未来を予知する言葉が突然聞こえ始めたのです。予知は僕が何かに集中しているときに聞こえたり,映像や文字が見えたり,感覚でもきます。時には,特に何も考えていないときに予知がくることもあります。この間も突然「スピード」と聞こえました。仕事において「スピード」は大切ということでは,と書いていたとき「よろこび」と予知がきました。仕事で成功するには,すぐ行動できるスピードを身につけていないと,他社に勝てません。そしてこれは仕事だけではありません。『いいナァ』と気に入った服を見つけてすぐ買える人は直感力を持っています。そのとき財布に買えるだけのお金が入っていなくて,店員さんに頼んで置いてもらって銀行や家にお金をとりに行く人はスピードのある人です。お金がないから今度にしよう・・・と思うときは,たいてい次に行くと売れてないものです。恋愛でも,『いいナァ』と思う人に出会えたら,今度一緒にお茶でもどうですかと誘える人はスピードがあります。今日は他に人がいるし友達もいるし・・・また次の合コンで,と思うと他の人が先にアプローチして仲良くなっていたなんてこともあります。スピードのある人は,チャンスや成功のほうから近づいてきます。スピードのない人は,チャンスや成功が逃げていきます。

知らなかった身体の秘密    魁生 順一

 一昨年の七月より,医師も病名が見分けがつかない,ややこしい病気になってしまった。それまで数箇所の医院で見て貰ったが,何処も病因が分からないと云う。今まで,それまで心臓の循環器科の医師にも相談したのだが,彼は「私の専門は,心臓循環器科で,足の痛いのは専門外です」と。先生に相談して数箇月後の去る三月初旬循環器科で下半身のCT写真を撮った。後日のCT写真の説明の結果,病名は,『閉塞性動脈硬化』と云う。同じく三月十六日,左右の下肢のカテーテル検査を施術,太股の近辺で,特に右側で,動脈が消えてしまっていた。其の下の方を探ると,別の系統の,毛細血管から,血管が成長して来て,消えたはずの血管の先端と自然に連結されていると云う。それで足全体的に血流があるのですと云う。一瞬頭の中で思った。蜥とかげの尻尾と同じか,私の身体も,案外下等動物の特性を持っているものをと,改めて感心をした。動脈硬化で閉塞した部分は,バルーン施術も不可能な程血管が狭く其の先端は消えていた。後は『内服薬並びに食事療法』で気長な治療を促されました。唯,願わくは『妙とは蘇生の義なり,蘇生とはよみがへる義なり』の金言を心に染め信じ日々精進しようと決意する。読者の,諸兄・諸姉・諸氏におかれましても,御身大切に!

大宜都比売命とスサノオ命
上一宮大粟神社 宮司   阿部 千二

 古事記神話で物語の流れの中で唐突に記されている阿波の祖神,大宜都比売命とスサノオ命の話について,スサノオは神山のオオゲツを訪ねたというのが,私の考えである。
 スサノオによってオオゲツは殺されることになり,古事記神話の中では最も重要で大切なことであると言う人は以外と少ないように思う。また,その物語は,どこにおける出来事か論ずる人も少ない。
 しかし,スサノオが阿波の祖神オオゲツヒメを訪ねた意味と物語の内容とが古事記の中核を秘めているのである。
 このように,大宜都比売命は衣食(五穀)の神として知られていますが,八百万の神々の中で母神,女性として初めて現れた神様,生命の神様ゆえ,神話の中でも死んでも又復活する永遠,不滅の力を発揮するのです。
 これは大宜都比売の信仰の根本なのです。

お酒について                北島 健司

 会社勤めとかしていると,今の時期歓送迎会などで飲む機会が多いのですが,よく「飲みにケーション」(古い?)とか,酒席で本音で語りあうとかいうのは,ちょっと疑問を感じます。というのは,こないだお酒の席で気が合って盛り上がった時のAさんの人格は,Aさん(飲酒モード)であって,しばらくしてAさん(平常モード)に会うと事務的な感触で,わりと人見知りする性質の私は,せっかく仲良くなったのにちょっと淋しかったりして,あの時間は幻だったのかとか思う事がちょくちょくあるんですね。
 それでもやっぱり一緒に飲むと,お互いに自分のバリヤーを解除して時間を共有したという肉体的体験はその後の人間関係でプラスに働くのかなぁ,とも思うのですが,とりあえず飲めりゃいいのだ。