住宅内の空気環境 小川 浩一
その1「シックハウス症候群」
まず,「シックハウス症候群」という言葉をご存知でしょうか?
これは住宅内において化学物質を放散する建材,内装材,家具などより,居住者が様々な体調不良を生じてしまう症状のことを言います。
主に新築,改築後の入居直後に起きる現象です。代表される化学物質にホルムアルデヒド,スチレン,トルエン,キシレン,クロルピリホス,パラジクロロベンゼン,アセトアルデヒドなどがあげられます。
特にホルムアルデヒドは,接着剤などに多く含まれますが,タンスやカラーボックスなどからも鼻にツ〜ンとくる臭いがしたことがあるなど,皆さんも身近で体感されたこともあろうかと思います。
一般的なシックハウス症候群の症状として,目がチカチカして涙が出る,鼻水が出る,くしゃみが出るなどの比較的軽い症状から,激しい頭痛,嘔吐,湿疹,めまいなどの重い症状まで色々なものが複合して表れるのが特徴です。
また,その症状が更年期障害や風邪の症状などにも類似しているという特徴もあります。
さらには,それが原因で少量の化学物質にも反応してしまい,もうクリーンルームでしか暮らせないなどの重い症状になってしまうことを「化学物質過敏症」といいます。
元々は,鉄筋コンクリートの建物のような非常に気密性の高い空間でそのような症状が起きてきました。シックビルディングやシックスクールと言われるものです。
この主な原因は,省エネ目的で安易に空調の換気量を抑えたなどの原因から換気不足になり,起きてしまったものと言われています。
一方で,一般の木造戸建住宅においても,意図しないままに気密化が進み室内の換気対策が不十分になったことや新建材の目まぐるしい発展により化学物質が垂れ流しにされてきた,言わば建築業者側の認知の甘さから起きたともいえるのがシックハウスと言われるものです。
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万博体験記 芝山 靖二
大阪万博を青春時代に体験した世代にとっては,あの感動をもう一度の思いで,7月17,18(海の日)の連休に愛・地球博に行ってきました。
16日,19時発の中部国際空港行きに乗り,前の日に名古屋に着き,朝一番の専用バスは7:30〜だったので,これでは遅いと思い,地下鉄の始発は5時40分これで行けばガラガラと思っていきましたが地下鉄終点,藤が丘駅あたりなると超満員その客が一斉にリニモに向かって走りだします。駅員は何人も何人もが,「危険です走らないで下さい」と大声を上げています。それでも皆な走ります。朝4時50分に起きて会場2時間30分前の6時30分に北ゲート(3箇所のゲートのメインゲート)に着いてみるともう何万人も並んでいます。開場が30分早まり8時30分になりましたが飛行機に乗る時みたいに,手荷物検査と身体検査をするものですから,飛行機なら大きな物でも500人そこそこそれを何万人何十万人の検査をするものですから大変です。結局私の前にいた人がゲートを通り過ぎるのに35分かかりました。9時5分に中に入った時には3箇所から一斉に入った人で,日立館はすでに7時間待ち。7時間待ってこの場所に来ればいいのですかと聞けば,ここは一般入場ですから7時間並んでいてくださいとのこと。気がつくと(朝早くホテルを出たので朝食は始まっていませんでした。お弁当を買って来ていなかったので,並んでいる時皆が一斉にお弁当を食べだした時にはシマッタと思いました)おなかが猛烈にすいている事に気づき,外国館の立ち並ぶ比較的人の少ない所に行きレストランに入りビール(紙コップ一杯500円)を三杯飲み気を落ち着けました。このような日でも待ち時間のほとんどない外国館は沢山あります。係員はどの人も皆親切ですそれから館に入らなくても,日本庭園とか森林体感ゾーンとか千年の森とか見る所は沢山あります。もっともこの日(7月17日連休中日)は過去最高だった17万人よリ4万人多い21万人の日に行ってしまいました。普段は有名館でも1時間以内で入れるそうです。又,夕方7時以降はうんとすくそうです。
それからインターネット予約は気持ちが良いですよ。炎天下何時間も並んでる人を尻目に5,6分前に行くと優先的に案内してくれます。あまりにも人の多い日に行ってしまって,見ようと思っていた物の半分の半分も見えませんでしたが,21万人の熱気を肌で体感してきました。
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目標達成への執念 森 直哉
あるチェーン企業が,目標売上高を達成している店と達成していない店について,さまざまな角度から調査しました。そこで分かったことは,目標売上高の達成率の差は,店長とスタッフの目標達成へのこだわり,熱意,執念にあるということです。
目標売上高を,なんとしても達成しようと店長以下スタッフが一丸となって考えて行動しているところと,達成できなくても仕方がないと考えてなんら行動をしないところの違いということです。
目標を達成しようとする店は,雨が降ってお客様が来なければ,逆に家庭を訪問して注文を取るなどして,なんとしても目標売り上げを達成する努力をするのです。それに対して売り上げの伸びない店は,雨が降ってお客様が来ないから売り上げが伸びないのも致し方ないとあきらめてしまうのです。
目標売上高は“願望”や,計画書の“お飾り”ではないのです。必ず達成するという執念を持って取り組むことが大切なのです。
私たちは,全員が一丸となって目標売上高を達成しようと執念を燃やしているでしょうか。
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阿波の徳島 近藤 隆二
7月3日,阿南市文化会館「夢ホール」で開催された谷川健一先生のすばらしい講演会,一時間があっという間に過ぎた。黒潮のお話に始まり,日本文化の由来,地名の重要性,「日本の文化,伝統の最も古く最も変わらない担い手,それは神社と地名である」と先生の著書に書かれている。
私の住んでいる徳島市応神町も第15代応神天皇に由来している。町内の別宮八幡神社には応神天皇がお祀りされている。応神小学校の前に若宮神社がある。そこには応神天皇の御皇子第16代仁徳天皇がお祀りされている。又地名にも応神町西貞方字仁徳という地名が残っている。応神町が応神天皇ゆかりの地であることに,心豊かな誇りを感じる。阿波の阿ははじまり,波は文化の意,阿波は文化の始まりということになり,徳島は徳のある島,すなわち徳の高い人,品性のすぐれた人,慈悲の多い人が住んでいた島ということになります。以前「好き,徳島大好き」と唱えられた方がありました。谷川先生のイザナギ,イザナミの命のお話,アマテラスオオミカミのお話,粟の国のオオゲツヒメ(女神)のお話等,日本皇室のお徳の高さを改めて感じました。
阿波の徳島から現在の日本文化が広がったことも充分考えられる事,地名,神社,事跡等がたくさん存在している。
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