人の良さ         魁生 順一

 「人の良さは,付き合ってみて判る。馬の良さは乗ってみて判る」とは,モンゴルの諺。外見や評判,又表面的な付き合いからでは,人の真価は見えてこないもの。
 活動に積極的でない,或る壮年を地区部長と訪問した。何度行っても,ドアの隙間からの立ち話。「此の人は無理かな」と弱音を吐きそうになった時,ふと玄関に飾られた2枚の写真が目に映った。夫人のポートレートと,朝日に映える山岳。自分で撮った物と云う。「こんな上手な写真を撮る人なのか!」そう思った時,急に相手の豊かさに触れた気がした。「是非,今月の記念座談会で撮影を!」それを機に,壮年は会合に参加するようになった。「尊敬する気持ちを持っていないと,相手の心は判らないね」長年,老人会の役員を務めてきた,多宝会の先輩は語る。「誰だって,苦労して生きてきたはず。親のように,我が子のように慕いながら話をすると,心を開いてくれる。全部,学会活動で教わった事だよ」と一時の姿に囚われず,相手の人生を包み込む思いで接する事が大切なのです。仏典に云う「仏の如く敬う」とは,口先や上辺の態度ではない。心から相手の良さを実感する事から始まる。

その後の合気道          北島 健司

 合気道の稽古に通い始めてから半年以上経過し,稽古の雰囲気にも少しは慣れてきました。最初はあんまり若くもないし無茶な事始めてるのかな,とか,なんかマイナーな世界かな,とか思ってたんですが,入ってみないと分からないものです。日本全国どこでもやってますし,大学とか部活動も多いみたいで,合気道人口ってかなりのもんですね。やってる人はやってる,という感じです。それと私が通い始めてからも新しい人が増え,子供から年配の方までいらっしゃいますが,みなさん無理なく稽古されているようです。
 稽古中の師範のお話で,合気道は技を稽古する事自体が禊である,稽古を通して相手と気を練り合い自己完成を目指していく,との事でした。競う事が目的でないので,いつも調和したいい感じです。
 自宅の阿南から徳島県立中央武道館までちょっと遠いですが,しばらく続けられそうです。

かわいい案内犬      平 澄子

 11月12日に小林泰代さんと剣山へ行って来ました。
 午前6時に市内を出発して見の越へ着いたのが,8時45分。車を降りるとかなり気温が低く感じられます。身支度をしていざ登ろうとしている時,2匹の犬が寄って来ました。
 白い大きな犬は人なつっこくて,茶色の中型犬は少し離れた所で吠えています。近くにいた人が「案内犬じゃ」と言って笑っています。こわごわ白い犬の頭を撫でてやると,それからずっとついて来ます。犬の足は速くて,なかなか追いつけません。ハァハァ言いながら上を見ると,ずっと私達を見守って2匹が待ってくれています。近づいたら一緒に登り,時々道草をしてずっとついて来てくれます。リフトの降り口の西島駅あたりで止まってしまい,上をずっと見ていました。
「ありがとう」「助かったよ」と2匹の犬に別れを告げ,又又,険しい山登りの始まりです。
 そんな2匹の犬のおかげで,頂上にも早目に着いて,10時40分くらいでした。ヒュッテに今朝の気温は2.7度と表示をしていました。剣山の顔,新居さんに握手をしてもらいました。リフトも使わず登った私達を,泰代さんと二人で褒め合いました。
 帰る途中,見の越から4kmくらい走った所であの案内犬に逢いました。さっそく持っていたお菓子を泰代さんがあげて,私は先程のお礼を言って思いっきり頭を撫でてやりました。でも茶色の犬は相変わらず遠くで見ているだけで全く寄って来ません。又逢う事が出来て良かったです。
 楽しく登る事が出来ました。泰代さんありがとう。


私は自分をゆるします。 小林 泰代

 この言葉を言えるかどうか…。
 素直に言える人はしあわせになれるっ。
 以前の私なら,言えません…。
 人もゆるすことの出来ない人は実は自分が許せない。言霊のチカラってすごいですね。
 この間の,斉藤一人さんの講演会でヒシヒシと感じましたよ〜。沢山のお弟子さんが居りましたが,なかでも「花ゑさん」の講演にじんわり感動してました。
 自分をゆるし,ひとをゆるす。
 まだまだ,わたしにゃ課題だなぁ…と。言霊のチカラで本当に,心から自分をゆるし,人もゆるす事の出来る人になろう!と思いました。…思いましたと言う所が…ちょっと逃げ腰なのですが(^^;)でも,ちょっぴり進歩です。
 ちょっとした,ゲーム感覚で…でも良いかと思います。でも,心の中では真剣に〜☆ 心の中で何を思っていてもいいから,口から出る言葉は,天国言葉で☆ そう決めました。
 まずは,自分に魔法をかける如く,言霊パワーを使います☆ 実験的にでも良いからやってみよ! …ああやっぱり,いきる事って修行なんだなぁ。
 でも,最近の私ときたら…。
「修行」と聞けば苦しそうだけれど,全然そうではなく…むしろ,楽しんでる感じです。とっても,楽しい。人から見れば,結構,苦難かな?と思える事も,楽しい修行になってる〜。おぉ! 今度は,そう来たか〜みたいな。肩の力を抜いて,取り組んでる感じでございます。ありがたき幸せ。
 ところで,幸せと言う字は,言葉の意味とは程遠い,すごい意味があるのだと…toko**さんから教えていただきました。キビシ〜意味があるらしい。漢字の意味として,手かせの意味合いがあるそうな〜。だったら,しあわせっていらんかも。
 しあわせ…人によって幸せの価値観が違うだろうから,むずかしいなぁ。よく,普通がしあわせ…とか聞きますが,それもどうだろう? ふつうってなに?って思います。しあわせ〜とおもえることがしあわせ〜なのかも。
 とくに結論なしのお話しになってしまいました〜。