すべての思いを家族に20   田上 豊
夫婦と親子の間を大切に

 私達の生活で夫婦は家族の中心です。大切にしたいものです。親子と夫婦の間の絆が一番大切でしょう。前にも書きましたが,家族が一番です。家族に対する思いやりとか家族との関わりほど,大事な物は無いでしょう。
 私は7人で暮らしています。私達夫婦,息子達夫婦,孫3人です。
 孫達は自分達の思いをいっぱい持ち,それを押し通します。子供ですから,大人達は,教育上問題が起こるまで,孫の我が儘を見て見ぬ振りをしています。
 大人達は,自分本位の心を滅多に出しません。この自分中心の心と形が出ましたら,一大事になります。
 自分の価値を相手に押しつけるのです。押しつけられた方は大変です。大きな迷惑です。基準が違うからです。又,家族の中でも多くの誤解が有ります。よく話し合い誤解を解くのも大事です。私達にも多くの課題あります。
 自分が反省をするのも大事です。相手が間違っていても,そう言う事が起こった事に反省をするのです。
 家族は他に無い愛情を持って成り立っています。家族には精神的や肉体的な愛情を与えることでしょう。家庭を大切にしたいものです。

プラス思考の罠        林 隆

 人は,自分で自分の枠を決め,自分の可能性に対して制約を設けてしまう場合が多い。下手をすると,なんで自分はこんなに努力しているのに報われないか,と悲観してしまって,それ自体で「諦め」という制約を自分に与えてしまい,本来なら粘り強く続けていれば可能だった「かも」しれない可能性の目を摘んでしまうこともままあるだろう。
 だからこそ成功者がよく言う言葉に
「失敗と言うものはない。成功するまで続ければいいのだから」とか「最終的には成功するので,その間の間違いや行きつ戻りつは失敗ではなく,成功までの単なる過程に過ぎない。」などがある。
「このままやっていて,本当に成功するのだろうか」という「不安」が,人間にとっての最大の敵なのだが,その「不安」を押しのけるだけの強い「信念」が人を成功に導くことも多い。
 しかし,「自分は運が悪い」とか「不幸だ」などと勝手に思い込んでしまうことは,この「不安」とは別に,やはり自分自身の可能性を狭めてしまうようだ。そういったことから,世の中の成功哲学でよく語られることに「プラス思考」「ポジティブシンキング」というものがある。
 全てを前向きに捉えなさい,なにか不運や不幸があっても,それが自分にとって,どういった教訓を,あるいは経験を与えるためにそうなったのか,ということを考え,その経験を有効に使いなさい,というわけだ。
 しかし,本当に不幸だ,と思っている人に,そういった「理性」によるプラス思考を説いたところで,限界があることは周知の通りだ。人間というものは理性で「心」をコントロールできるほど強くはない。溺れている人に向かって,プラス思考を説き,それは貴方が「おぼれている!もう助からない!!と思っているからそうなるのですよ。もっと前向きに考えなさい。」というようなものだ。幸福な人,成功した人,こういった人は物事をポジティブに考える人が多い。これは確かだろう。それだからこそ,そういった人が「その成功の秘訣は?」と聞かれれば,「いつも前向きに考え,プラス思考を徹底してきたから」という答えが帰ってきたとしてもそれはおかしくもなんともない。しかしながら,こういった話からは,では「プラス思考」をすれば「成功」するのか?ということに対してはなんの答えももたらさない。
 成功した人→プラス思考 だからと言って,プラス思考→成功する とは限らず,逆は必ずしも真ならずとも言える。
 根本は,自分自身を肯定することにあるはずなのに,心の中で「失敗するのではないか」と考えているにも関わらず,理性で無理やりに「ポジティブ」に仕向けることは,自分自身を否定することになってしまう。
 ではどうするのか,ということに関しては,いろいろな考え方がある。「宗教」も「瞑想」も,もしかしたら「セラピー」も「刷り込み」「習慣化」などなどもその一つだろう。
 あれほどの強い意志と考え方を持っていた中村天風にして,毎朝,毎晩,鏡に向かって自己暗示をかけ,数々の誦句を唱えたといわれている。それほどまでに人間は弱いものなのだ。というより,心と理性の関係は,そんな単純なものではないのだ。
 プラス思考の罠。下手に自分の「本当」の感情を否定して,自分を欺いてみても,そこにはなんの展望も開けないばかりか,却って事態を悪くする場合もあることを心に留めておこう。

大家族になった    芝山 靖二

 妻54歳,私58歳,叔母ちゃん84歳の初老ふたりと老人ひとりの三人家族に4歳と一歳5ヶ月の孫を連れた息子夫婦が帰ってきました。そこへ結婚を2ヶ月後に控えた次女も帰ってきて,年寄りばかりで静かで寂しかった家庭は一気に180度変わりました。
 孫二人には毎日かき回されていますが,毎日驚きの連続です。毎日仕事を終えて家に帰るのが楽しみになりました。次女はもうすぐ,家を出ます。叔母ちゃんも高齢です。家族8人の期間はそう長くはありません。この大家族の期間を意識しながら大切に過ごしたいと思っています。


手力男祭に参加して 北島 健司

 天岩戸別神社開元祭に行ってきました。当日は朝から天気がよく,久々に遠足に行くような気分でした。佐那河内って徳島市内からそんなに離れていないのに,秘境というか隠れ里のような感じがよいですね。現地へ近づくにつれ,タイムスリップしていくようでした。
 行事は厳粛な中にも巫女さんの舞いや法螺貝の演奏(楽箏っていうんですか)などが織り込まれ,ほのかにお祭りムードを漂わせていました。神様事というのは何か精妙な波動を感じるというか気持ちがいいですね。法螺貝の溝田さんとは合気道の稽古仲間でして,「阿波岐原」のビデオにも出演されていたと聞き(ビデオは見てたんですが),会ってびっくり,2度びっくりでした。
 先日この行事を知ったという方がスタッフをされていたり,新聞社も取材に来ていたりで,「阿波と古事記」今が旬?道中ご一緒した天羽会長と芝山さんのお話も楽しく,あっという間の一日でした。お土産に頂いた手力男饅頭は面白いと家族にも好評でした。
 来年はいよいようちの近所(見能林)です。