エロスとアガベ 松林 幸二郎
その1 (続く)
【写真 スイスの我が家】 |
団地のら猫物語 大西 時子
亡くした犬のムーちゃんの想い出がようやく青い空に溶け込み始めた11月下旬,埋まり切らない寂しい心の穴を隣家との境界のブロック塀を気ままに行き来するのら猫が時折くぐっていく。 |
屈原をたずねて(8) 山田 善仁
問地をもう少し覗き見るとこうである。 |
波に揺られて 森山 義秀(二本棒)
という題ですが,サーフィンやヨットにのったりするはなしではありません。生き方。日々どういう風にことにあたるか,というおはなし きっちり目標をきめ,夜中の12時までにかならずコレだけはやる。という日もあれば,「あしたできることは今日するな」「世の中ひっくりかえることはない」という日をつくる。ゆったり構えてゆっくり空気を吸うスタイル なにかスローガンをと……。ありました。「阿波」愛用の漢字辞典によると,「阿」は,おもねる,へつらう,自分の気持ちを曲げてしたがう。「波」は,なみ。不易流行の流行。ぽっと出,アワ,うたかた。つまり阿波とは波のうえでプッカプカ。自己の主張をとおすのでなく,まわりに気をくばりつつ,世間の流れ,うつりかわりに上手に(ときには気持ちを曲げる術をつかう)添うてみる。のってみる おお,なんという深い先人のおしえ。ありがたいことば。人生訓をひそかに織りこんだ国名は阿波のくに一国のみでしょう 読者のみなさん,ときには波に揺られて暮らしてみませんか。 |