沙羅双樹           平 澄子

 和歌山にいる姉から,「沙羅双樹の花が咲いたよ。一度見においで」と電話が入りました。
 「見た事ないなぁ」と言うと,写真を送ってくれました。
 梅雨のうっとうしい時に咲いて,周りを和ませてくれるそうです。
 写真で見るといちごの花を大きくしたみたいですね。一度咲いている時に見に行きたいと思います。

ニューモラルに出会って 橋本 節子

 16年前にドクターエンドー徳島店に勤めさせていただく事になり,店の本棚に置いてある「ニューモラル」という冊子をちょこちょこと読むようになったのが「ニューモラル」に出会ったきっかけです。
 それまでは「ニューモラル」という冊子は,全く見たことがありませんでした。
 何年かして,月に一度「ハッピーエンドーの会」というミーティング会が阿南工場で始まり,その会に参加させていただくようになりました。
 その会は熊沢勝太郎先生を囲んで,参加した各々が一ヶ月の間にあった出来事を発表する会でした。私はよく失敗談などをお話し,熊沢先生からアドバイスをたくさんいただきました。その席でも「ニューモラル」をよくいただきました。
 ご高齢の熊沢先生が「私は,今が青春です。」と胸を張って云われていた深い意味も,だんだんとよく分かるようになってきました。そして,ご高齢のお母様の看病をしているお話も,私の行く道だと思えるようにもなりました。
 「ハッピーエンドーの会」に出席すると何か話さなければなりませんので,よくお店のお客様と会話するようになり,お客さんとの会話は,会に出席した時の発表に備えての予行演習をしているようでした。
 そんな会が長年続いている折り,数年前に鳴門のお客様から「ニューモラルのセミナー」に誘っていただいて,松茂の役場での「ニューモラルのセミナー」に初めて受講しました。
 その後,数回受講しましたが,偉い先生がみえて「分割講座」という講座が,数回に分けてあるというので,小松島市の赤石へ聞きに行きました。
 そこで熊沢先生にしばらくぶりにお会いしました。懐かしくてご挨拶させていただこうと近寄って行きましたら,
 「ちょうどいい所へ来てくれた。君に講師先生を紹介してあげよう!」と,さっそく連れて行ってくださり,偉い講師の先生に紹介していただいたことが昨日の事のようです。
 「ニューモラル」に出会うまでは,学業を終え社会に出ても学び続けるなんて思ってもみませんでした。これからもますます学び豊かに楽しく日々を過ごしたいと思っています。

雑草生花         本多 幸代

 ドクターエンドー鳴門店で生花教室をしています。月一回の教室ですが,とっても待ち遠しく思います。
 教えて頂いている山本さん(先生とお呼びするのをいやがられるのです)ひかえめな方ですが,どこか強い心の持ち主のようです。
 お店に作品を見に来られたお客様が,作品のすばらしいのは言うまでもないけど,ひっそりと生けているお花(雑草)がすばらしいネと言って下さいます。とてもうれしいことです。
 今は山本さんに摘んで来てもらっていますが,自分で摘んで花器を選んで人に心を和ませてもらえるお花を生けられるように努力したいです。

運命と品性について  近藤 隆二

 法学博士廣池千九郎先生は昭和10年4月1日道徳科学専攻塾第一期生の入塾式が大講堂で行われた時,塾長としてお話をされました。
 この時のお話で,特に運命と品性についてのお話が出席された多くの方々の心に残りました。
 「運命というものは,精神作用(心づかい)と行為によって良くもなれば悪くもなる。運命が悪いと何をやってもだめだ。人間は何をおいてもまず,運命を良くしなければだめである。」とお話になり,その運命改善の根本が品性であることや,「一国の帝王といえども品性を失えば没落する」ということも話されたそうです。
 品性とは「心のクセ」のことで,心の習慣である。習慣は日々の心づかい,行いの積み重ねで,同じことを75日間繰り返すことによって習慣となることを教えて頂きました。習慣の重要性を説いた先達の一人にウィリアム・オスラー博士が「平静の心」(医学書院)に(人生は習慣である)として次のように述べています。
 「私の説く生き方とは,長年にわたりたえず反復することによって徐々に身につけていく習慣のことである。それはただその一日を生きるため,その日の仕事を全うするための生活の実践であり,いわば船にたとえるならば「防日区画室(防水区画室)」の中で今日を生きるということである」(487頁)良き習慣が良き品性となり良い運命となる。