すべての思いを家族に 30     田上 豊

 長 男
 前にも紹介しましたが,私達には三人の子供が居ます。長女,長男,次男。
 皆結婚し今,現在7人の孫にも恵まれました。大きな者の力に感謝です。
 長男に言わすと,親父の敷いたレールに乗せられ跡を継いでしまったそうである。
 私自身も親の敷いたレールに乗ったままである。自分でこう成りたいとか言うような考えが出来ない年齢が問題なのかな。何はともあれ自分の後継者ができたことだけは間違いなく嬉しいことである。
 私と長男は同じ職業であるので,仕事の良いところ悪いところが両者ともはっきり見えるのである。特に技術とセンスは自分の持った物しか発揮出来ないから尚更である。
 私は定年を5年過ぎ,自分の描いていた人生に近づきつつある。現在はまずまずである。これも長男夫婦のお陰でもある。
 「すべての思いを家族に」と題して書き込みをしています。やはり私達の行き着く幸せは家族の幸せが帰着点に成ります。個人の幸せは,その人の心の持ち方に有ります。個人の幸せはそれで良いのでしょうが,家族全体はやはり団体の幸せに有るのです。家族の幸せが一番なのです。これが地域にやがて社会に影響を与えるのです。個人の幸せだけであれば一つの利己主義になります。考えたいものです。
 長男を通じて自分学びをする。長男ほど自分に似ている者はないのです。自分の鏡に似ています。私は家族全体を見て物事を考えるのです。

猫さん         鶴岡 とみ子

 引っ越し先の準備にでかけたら,やっぱり猫がいた! 何回振り向いてもいつもずっと見てる。
 大きい猫だと…間違われたかw(゜(エ)゜)w
 土曜に引っ越しするわりには…ほとんど片付け終わってな〜い! 近くに引っ越すのですが,いろんな手続きがたいへんですね。

楽 志          大西 時子

 「楽志」という言葉があることを知りました。
 「志を抱いて努力しているときが一番。その時を楽しみなさい」ということらしい。
 内なる脈動とともに心躍る独自な思いに捉えられる瞬間があります。
 深奥からあぶくのような魂の声が届く瞬間といってもいいのでしょう。
 だがどうでしょう。
 それを否定してしまういろんな道具が日常の棚にはふんだんに取り揃えられています。
「そりゃムリでしょう」〈金槌で打ち込んでしまう〉
「周囲が許さないでしょう」〈鋸でひいてしまう〉
 世間の物差しを何より優先して唯一無二の尊い自らの思いを設計図に書き込めないでいる。いつまでたっても「私」の息づく幸せな家作りができない。道を求めても人生に生かせず自慰的模索の環から抜け出せないのが世の常,人の常(イヤ私の常)。
 どんなに小さなものでも「志」が立てば,まず一歩踏み出してみよう。
 できるだけ頭はゆるやかに軽くして一歩一歩を楽しんでみよう。
 頭の隅に心配の種がチラチラ見え隠れしてはいないだろうか。
 何が心配? 失敗すること? 笑われること?金銭的損害を被ること?
 何より大事なことは 全てが 同じく OKだということらしい。
 で,私の実験! 志を楽しみながら 思いっきり 日々をつなげてみよう。

ジュンペイの花が咲いた     橋本 節子

 鉢植えの君子蘭を,今から9年位前にいただきました。この花を育てるのは初めての事なので,どうしたら上手く育つのかが分かりませんでした。ただ少し日陰になる場所で育てる方が良いというアドバイスをいただき,育て始めたのです。
 朝陽の当たる玄関の上り口に置き,ごく普通に育てて来ました。何年か経った4月のある朝,初めて花が咲きました。
 それから毎年,その時期になると,若草色の花芽がゆっくりゆっくり天に向かって延び,やがて目が覚めるほど鮮明で色鮮やかなオレンジの花が開きました。
 今まで一番見事に咲いてくれたのが,ちょうど3年前でした。朝陽に向かってひときわキラキラと輝いてくれたのです。そしてその日の夜,初孫が元気に産声を上げたのです。
 そしてその子は純平と名付けられ,今日も元気いっぱいお外で走り廻っています。
 それからこの花は「純平の花」と名前が変わってしまったのです。
 そして又しても偶然は起こります。
 今年初めて2つの花芽がゆっくり顔を出し始めました。この分ですと2人目の孫が誕生する,3月初めには奇麗な花が咲く事でしょう!
 今から二重の喜びにひたっています。
 人柄の良い方からいただいた花はいつまでも我が家に幸せを運んで下さいます。
 今は亡きその方の深い想いを毎年感謝しつつ,花を眺めています。