あきらめない      石渡 路子

 レストランに行くと,最近のメニューは色々と組み合わせたものが増え,ただでさえ迷っていたものがますます迷ってしまいます。一緒の人が早く決めてしまうと,ますます焦って混乱してしまいます。「あきらめが悪いんだから,何を選んだって同じ。早く決めてよ」と言われてしまいます。
 メニューを決めるだけでも,迷う私ですから,大事なことを決めなければならない時には,本当に迷い,悩みます。悩み疲れて,もうどうでもいい,なるようになれとあきらめてしまうこともありました。しかし,その結果は多くが後悔を大きくするだけのことでした。それより,あきらめないで,かじりついている時の方が良い結果をつかむことになったように思います。あきらめた時にすべてはそこで終わります。しかし,あきらめなければそこには,まだ希望があるのです。
 私は希望を捨てたくありません,だからあきらめません。いつか,おいしいメニューに出会えます。迷っているのではありません。希望を捨てていないから,メニューを見詰めているのです。

銭湯って,知ってます? 石渡 修司

 徳島は温泉の多いところです。温泉ガイドを地元の新聞社が発行するほどです。徳島市内ですら,数ヶ所あります。『眉山』という映画で,全国に知られるようになった,あの眉山の上にも温泉があるのです。最近,スーパー銭湯なるものも現われ,銭湯の存在がますます薄くなっています。でも,銭湯はまだ健在です。がんばっています。
 私達夫婦は徳島教会から近い昭和温泉に行きます。名前は温泉となっていますが,れっきとした大衆共同浴場,いわゆる銭湯です。入口から男女別々になっています。銭湯といえば,まず番台です。銭湯といえるかどうかは,この番台があるかないかに係っています。脱衣室も広くなければいけません。脱衣ロッカーは部屋中央には置きません。壁面に取り付け,部屋を広く使えるように配慮しています。プールの脱衣室とは訳が違うということを知っているからです。脱衣室では,からだを精一杯伸ばすことができるのです。のぼせてしまった時,本当に助かります。銭湯の醍醐味は,やはりからだを洗い,湯船につかる,流し(浴室)にあります。高い天井,木の桶が当たって,その音が天井に反響する。これが銭湯だなぁとしみじみ思います。湯船の壁面に天井まで,ペンキ画が描かれています。三保の松原と富士山の絵があると感動します。昭和温泉には,残念ながらそのような絵はありません。しかし,時代掛かったタイル張りの浴室が昔の銭湯の雰囲気を醸し出しています。
 銭湯には,温泉とは違った時間がゆっくりと流れています。忙しいあなたにこそ銭湯をお勧めいたします。徳島には銭湯につかる楽しみがまだあるからです。

糖尿病死亡率14年全国一
               芝山 靖二

 なぜ徳島が14年間も人口10万人当たりの糖尿病による死亡者が全国一なのか、それも最下位の愛知と比べて3倍,2位とは大きく差をつけダントツ1位なのである。
 このままでは,14年どころか20年でも25年でも2位との大きく差をつけた1位である。何か徳島に原因になる特異なことがあるのか。
 半月ほど前のNHKの番組によると,
1.都会の人に比べ徳島の人は歩かない
 たしかに田舎の人は都会に行くと電車の乗り換えの歩きで疲れてしまう。
 村の会合などにはほんの少し距離でも車でくる。でもこれは徳島にかぎらない地方都市全版に言えることである。
2.理の味付けが濃い
 これは県外の人がまず初めに感じることのようである。味付けが濃いと当然料理に入る砂糖の量も多くなる。これは各家庭で大きく差があり,徳島は濃い味の家庭が多いのであろう。
3.くだものが豊富
 くだものは体の良いものであるが意外と糖が入っている。くだものがたくさん取れる時期になると糖尿病の患者が増えるそうである。
 以上3点ぐらいしか考えられないそうであるが,全国平均が10人に対し徳島は19.2人だから,何かもっと他にも原因があるような気がしてならない。
 徳島に住む皆様,
       くれぐれもお気をつけください。

 すべての思いを家族に 35
 孫 三男
           田上 豊

 家孫は男の子ばかりです。賑やかです。次男と三男は四歳年の差があります。現在,幼稚園用語では年中さんです。一月の雪景色の美しい朝,産まれました。早いものです。
 通園は,殆ど爺ちゃんと婆ちゃんの仕事です。朝九時に間に合うように送っていきます。午後は二時に迎えに行きます。幼稚園の送迎場は道も狭いので混雑します。朝の送りは混雑しませんが,迎えは五分置きに年小組,年中,年高組の父兄が自転車,車でお迎えです。対向車もあり先生方も気の抜けない時間帯です。雨の日は特に大変です。幼稚園の出口から送迎場所まで百メートルぐらいあります。何時も先生の大きな声がしています。
 孫達の生活を見ていると三男は大変です。
 長男とは歳が離れているので問題は起こしません。三男は次男に一生懸命就いていこうとしています。特にテレビゲーム等は対抗意識丸出しです。小学生並みの指裁きです。
 当家の中で趣味が爺ちゃんの私に一番よく似ています。多分何かのDNAが働いているようです。
昆虫採集,メダカの餌やり,だんご虫の観察などに興味を示しています。兄ちゃん達に無い個性を持っています。
 最近,年高組の園児に読み書きの出来る子がいます。少し字に興味が有るそうです。
 今は元気が一番です。