道路交通法違反    相原 雄二

 私の記憶が正しければ約5年間ほど違反キップは切られていなかったと思います。
 久しぶりに違反キップを貰った。それも自慢でもないが今までは確かブルーの用紙だったと思う。しかし今回はピンク色の用紙で今までとは,ちょっと様子が違っていました。違反事項,指定速度違反(33km超過,50kmのところ83km)で,運転免許証はこの場で保管し,9月13日,午前9時0分,徳島簡易裁判所へ出頭して下さい。その時,即決裁判手続きによって審理されることに異議がありません。と申述書に署名,捺印する。その後,裁判所にて裁判官より,事件名,道路交通法違反の略式命令,即決裁判結果通知書を渡された。主文,被告人を罰金4万円に処する。適用法令,刑法18条,刑訴法348条,この金額を納付することを命ず。この通知書を簡易裁判所判事より貰って初めて,私は最低の道徳,違反をしたとの自覚が芽生える。
 過去に恥ずかしい違反キップを何度か切られ,免停2回の経験のあるこの私,今回で免停3回目,遅まきながらこの辺で性根に入れ模範ドライバーとまで行かなくとも交通違反だけは絶対にしないと心に誓ったところです。
 お恥ずかしい話で自己に反省いたしました。

ニューモラルNo.457を読んで
家庭で育てる畏敬(いけい)の心
  相原 詩恩

 私は,お母さんやお父さんが見ていなくても,かならず神様や仏さまが,自分がしたことを見ていることがわかった。
 もしも,自分が万引きやよわいものいじめをしたら,神様がいつも見ていて,わるいことをしてはいけないと言ってくれるんだなあと私は思う。
 「こがたなと母,そして仏様」でも,お母さんのさいふのお金をかってにとって,おりたたみのこがたなをかった時も,仏さまが見ていて,お母さんにつたえて,二度とやってはいけないようにしたのも,神様仏さまのおかげなんだなあ!と私は思った。
 こうやって,私がかいている時も,神様は見まもってくださっているんだなあ。

愛犬と散歩して     山田 章

 私の日課となっている。夕刻の散歩,家から10分程の所に,大谷川の堤防が1km程一直線に走っている。夕陽が阿讃山脈の稜線に今にも沈みかけている。そのまわりに,赤くふち取った雲,夕暮れの田園,何もかも夕暮れの中に平均と調和のバランスの取れた一刻の美しさに足を止め感動する。夕陽は一日の恵みを終え,明日に希望をいだかせる。その恩恵に思わず両手を合わす。愛犬も太い尾を振った。今日も一日が終わった。
 茄子の最終となった,納め終わり日だった。今年を振り返ってみると,9月に入って百株の茄子苗に,よど虫と共存した時期があった。最盛期でもあり,大きな穴を開けた。篤農家は言いました。異変に気付いたら,その一刻が大切であり,素直に対処出来なければ防ぐ事が出来ないと言う。又,次の様な事も言う。作物が育つと言う事は,八割までは大自然の恩恵の力であり,残りの二割が専門家の最高の技術からであると申していた。私は全ての事を,自分の力で育てた様に思い込んで来ていた。そうして,不作を他者の責任にしています。こんなはずでは無かったのに,と苦しんだり悩んだりしていた。全ての事が,私は素人であり,自分がはずかしく思う。篤農家は言う。二割の1/10の力も出せないのに,悩んでどうする。此の様な自己を自覚する事で,ほんの少し感じた。
 人様に茄子を食べて頂ける喜びを感謝して,感動をする一日です。

トトロの家       石渡 修司

 「徳島って,田舎でしょー。」よく聞かれます。この最後の「ー」の意味がよくわかりません。いったいどう返事をすればいいのでしょうか。どんな答えを期待しているのでしょうか。
 アニメ「となりのトトロ」が好きな人が多いようです。何度もテレビで再放送されているところから分かります。私も大好きです。主人公達が住むようになった家とその周りには不思議が一杯です。まず,家です。久しぶりに家の戸を開け,光が家の中に差し込んだ瞬間,いっせいに何かが動き出します。まっくろくろすけ(ススワタリ)でした。人が来ると,暗いところ暗いところへと逃げ込みます。古い家に住みついているといわれています。
 私たち夫婦が徳島キリスト教会の裏の牧師館に住むようになったのは,今年(2007年)の三月からです。それまで,約三年間無人でした。教会の人たちが時々戸を開け,外の空気を入れてくれていました。私たちが初めて家に入った時,かなり古びていました。今は,改修してくださって,随分と良くなっています。
 まっくろくろすけでも出てくるのかなと心配しましたが,出てきませんでした。その代わりでしょうか,蜘蛛が良く出てくれます。家に住む蜘蛛はこんなに沢山の種類があったのかと驚くほど,色々な蜘蛛が現われてくれます。仕事をしている机の上では跳んだり跳ねたり,アクロバットをしてくれる蜘蛛,深夜には,さわさわと擦るような音を立てて,襖や壁で垂直登攀の技を磨いている蜘蛛,畳の上を匍匐前進する蜘蛛,映画『ミッション・インポッスィブル』を彷彿させる天井を這う蜘蛛,みんな見事な技術を披露しています。
 確かに,まっくろくろすけはいないようですが,蜘蛛たちが私たちを楽しませてくれています。トトロの家ではありませんが,不思議がまだまだありそうです。もし,これが田舎というのであれば,田舎も悪くありません。なぜなら,居ながらにして,私たちを楽しませてくれるからです。