すべての思いを家族に 44
透明な心の定規 田上 豊
感謝 =有り難い謝意を表す。
今が何時までも続くと思っていると,今が何時までも良くなると考えている。
自分が文句を言いながら生活をしていると,運命が悪くなるのです。
少し良くなっても未だ足りないと文句を言っている。何時まで経っても文句を言っているのです。感謝が出来ず文句を探しているのです。運が良くなるはずが在りません。
私達は感謝の言葉を言いつづけるのです。
今,感謝出来る人は何時でも何処でも感謝できる,感謝を探していると運命が良くなるのです。
自然の法則は透明で真っ直ぐです。大自然から見ますと普通の人の定規は必ず何処かが歪み曲がり捻れて居るのであります。これを他人が直してやろうとしますと険悪な雰囲気になります。
人はこの自然の法則の定規と出会うと,私達は拒否するのです。
自分が曲がって捻れている自分を見直す事は大の苦手なのです。人は自分の考え方や思いを何時も定規のように真っ直ぐなつもりなのです。自分でそう思っているだけです。そのような内は批判や愚痴を学べないのです。
人の欠点を見たり批判したり,愚痴っても自分の品性は上がらないのです。
私達はこの曲がった定規で大切な物を計り拒否したり,蹴り飛ばしたりしているのです。この曲がった定規を変えるのです。常識,これらは時代と共に変化しているのです。自分の考え方が固定化しているのは自分だけなのです。
高い階段の広場で,私達は下から登ってくる人を見ては「右足から先に上がれ」と言ったり,「煩悩を捨てろ,利己的な物も捨てろ」と言っているのに,「手すりに掴まれ」とか,ああのこうのと言っているのです。
どちらの足からでも上に上がれば良いのです。それを上から見てどうのこうのと言うよりは,自分が少しでも早く一人で一歩でも上がれば品性完成に近づくのです。
大自然の法則摂理から学んで,それを応用し,実用(幸福)に結び付けなければ,単なる知識や理論に終わるのです。
どうしても実用に結びつかないものは空論になるのです。
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