ニューモラルを読んで … No.468
感謝は知ることから始まる

               相原 詩恩

 私は,「感謝知ることから始まる」という題を見て思った事は,感謝は人にありがたくするだけだと思っていて,ほかに知ることがあるのかなと思った。
 「知ることは感謝につながる」で,お話に出てくる町内会の役員の人が言った言葉で「住民にもっと町内会の役割を知らせる必要がある。理解すればもっと多くの人が協力してくれる。知らないことが非協力につながっている。」というので,その役員の人たちだけでなく,住民の人たちとも協力してやると,もっと町が良くなるし,感謝をしあうから,とてもいいことだと感じた。
 「身近なことに関心を向ける」で,私は,お父さんのやっているボランティア活動を一緒にしています。この題の所でやっていこうと思ったことは,ボランティア活動を真剣に取り組んで,やってくれた人もやった方も気持ちよく終わるように,がんばってやろうと強く思った。

ソフィアに妹が生まれる   相原 雄二

 踊る阿呆に見る阿呆,同じ阿呆なら……と「阿波風」創刊号,平成16年(2004)10月号に初めて投稿した題名が「おじいちゃんになったよ」でした。アメリカ人のスコットへ嫁ぎ現在サンフランシスコでいる娘,ベルファミリーに赤ちゃんが生まれた話でした。
 その初孫ソフィアの妹が,先月7月16日,3350グラムで生まれました。名前はフィオナFIONA ジェインJANE ベルBELL。現在フィオナの漢字を考えているところです。これで私も正真正銘の「爺さん」である。まだ小学校5年生の子供がいるのに! 子供はどこも国の宝です。ありがたい。
 どうかお姉ちゃんの祚妃阿と仲良く元気に両国を愛し,お互いの国の歴史,伝統文化を大切にする女性に育ってくれるよう願っています。

さるすべり        石渡 路子

 「百日くれない・べに,と書いて,何と読むか,知っているか」と尋ねられ,知らなかった私は,「知りません」と答えるしかありませんでした。「サルスベリと読むんだ」と教えられ,私は驚いてしまいました。あの木肌がつるつるしていて,猿が登ろうとしても,すべって登ることができない,だから猿スベリと言うのだと,納得していました。そのサルスベリを漢字で書くと,百日紅となるという,字と物とがあまりにかけ離れていると思いました。その花が百日間も咲き続けると言うところから,百日紅と書くようになったと言いのです。
 百日紅は街路樹としても,家の玄関先や庭の隅につつましく咲いているのを見かけます。街路樹としては,夾竹桃が暑さに負けず,挑戦的に,花そのものが燃えるように赤く咲いています。夏の暑さそのままを写しています。その夾竹桃とは対照的なのが百日紅です。百日紅の花は紅と言うより,桃色です。花の一つ一つは小さく,弱々しくさえあります。群がるようにして咲く姿は,暑さに逆らうことのない,暑さを越えた,涼やかを感じます。
 北京オリンピックに沸き立ち,メダル獲得に一喜一憂しています。そのような周囲の一時的な熱気に飲み込まれず,日々の生活を淡々と営むことの尊さを大切にしたいと思います。百日紅が夏の暑さの中で,淡々と咲き続ける。毎日,咲いているのが当たり前のように,風に揺れている姿に私は自分の生き方が問われているように思います。
「いつか草が風に揺れるのを見て,弱さを思った。
 今日,草が風に揺れるのを見て,強さを思った」
星野富弘『星野富弘全詩集1』学研,2007.10 53頁

蝶ととんぼ        石渡 修司

 牧師館の裏に小さいが庭があります。私の部屋はその庭に面しています。茄子かトマトを植えれば,それなりに収穫がありますよと,勧めてくださる方もいますが,庭は私達夫婦の怠慢をそのままに自由に雑草が生い茂っています。草が多いせいだからでしょうか,虫も沢山来ます。春は蝶が来ていました。今は,とんぼです。
 蝶ととんぼは同じ昆虫でありながら,対照的です。蝶が花の蜜を吸って生きているのに対し,とんぼは生まれたときから他の生き物を食べて生きてきました。草食動物と肉食動物をそのまま昆虫にしたようです。草食動物の優しさと肉食動物の獰猛さが蝶ととんぼにも感じられるのは,私だけでしょうか。
 興味深いのは,昆虫の特徴の羽根の違いです。蝶もとんぼも長距離を飛ぶことができることは知られています。それほどに,飛ぶ技術は優れています。ところが,その飛び方は対照的です。蝶は舞うと表現されるように,羽根を広げ,風を目いっぱい受けて,ひらひらと飛びます。優雅さがあると言えます。ところが,とんぼは獲物を捕まえるのにふさわしく,空中の一点に止まり続けることができ,前に後ろに,上に下に,自由に位置を変えることができ,そこから一気に目標目指して,飛びかかることができます。直線的な飛び方がとんぼの特徴です。
 蝶ととんぼ,それぞれの特徴を活かす時,生きることができます。蝶がとんぼのまねをしたとすれば,その途端に生きることはできなくなります。とんぼも同じです。蝶のまねをすることはできません。それは死を意味します。私達もそれぞれ持っているものは違います。その特徴を活かす時に私達は自分を生きることができます。虫達は知恵がなくとも,そのように生きています。私達には知恵が与えられています。それを活かすことができます。聖書にはその知恵が記されています。是非,御自身で読み,知恵を知ってほしいのです。
「知恵はこれを持つ者に命の泉となる」箴言16:22